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公開番号2024072397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183171
出願日2022-11-16
発明の名称カテーテル
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/098 20060101AFI20240521BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】放射線透視下における先端部の視認性が高く、抹消到達性の高いカテーテルを提供する。
【解決手段】内層10と、外層30と、内層10の外側に配置され放射線不透過性素線26、27を含む複数の素線25を編組した補強体20と、を備える管体を有するカテーテル1であって、管体は、補強体20よりも先端側に、放射線不透過性素線26、27を含む少なくとも2本の素線25を並行させた状態でコイル状に巻回した多条コイルを含むマーカー部23を有し、マーカー部23は、素線25のピッチ角が補強体20における素線25のピッチ角より小さいカテーテル1である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
内層と、外層と、前記内層の外側に配置され放射線不透過性素線を含む複数の素線を編組した補強体と、を備える管体を有するカテーテルであって、
前記管体は、前記補強体よりも先端側に、前記放射線不透過性素線を含む少なくとも2本の前記素線を並行させた状態でコイル状に巻回した多条コイルを含むマーカー部を有し、
前記マーカー部は、前記素線のピッチ角が前記補強体における前記素線のピッチ角より小さいカテーテル。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記マーカー部は、前記管体の基端から先端に向かうにつれて、当該マーカー部を形成する前記素線の本数が減少する請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記マーカー部は、当該マーカー部を形成する前記素線同士が密接するように巻回された密巻きコイルである請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記マーカー部は、それぞれの前記素線のピッチが前記管体の長さ方向に沿って一定である請求項2に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記マーカー部を形成する前記素線は、前記補強体の先端において、前記管体の周方向に沿って等間隔に配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載のカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管などの管腔内で使用されるカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
血管に生じた病変に対し、放射線透視下で血管に経皮的にデバイスを挿入して診断や治療を行う血管内治療が行われている。血管内治療では、病変に薬剤やガイドワイヤを到達させるためのデバイスとして、カテーテルが使用されている。
【0003】
カテーテルは、細い血管の分岐や湾曲を通過して抹消まで到達する必要があるため、先端部の小径化と柔軟性の向上、ならびに高い押し込み性が求められている。また、カテーテルは、放射線透視下における血管内での位置を把握する必要があるため、先端部の高い視認性が求められている。
【0004】
特許文献1には、編組された線状体からなる補強層の最先端上に、放射線不透過性金属素線を巻回して形成したマーカーを備えたカテーテルが開示されている。特許文献2には、編組された金属素線からなる補強層の先方に隣接させて放射線不透過性素線を巻回することにより形成されたマーカーを備えたカテーテルが開示されている。特許文献3には、少なくとも1本の素線が放射線不透過性である複数の素線が巻回された編組を有し、先端部で編組のピッチを小さくしてマーカー編組部を形成したカテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-229160号公報
特開2006-218085号公報
特開2012-196275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
マーカーが補強層上に配置されたカテーテルは、マーカーが配置された部分の外径が大きくなり、かつ、剛性が高くなるため、抹消到達性が阻害される。一方で、マーカーが補強層よりも先端側に配置されたカテーテルは、マーカーと補強層との境界部が樹脂層のみとなるため、境界部でのカテーテルの破断やキンクが生じやすくなる。また、素線を編組して形成されたマーカーを有するカテーテルは、コイル状のマーカーと比較して剛性が高くなる。素線を編組して形成されたマーカーは、マーカーに含まれる素線全体に対して放射線不透過性の素線が占める割合が小さいため、コイル状のマーカーと比較して放射線透視下における視認性が劣る。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、放射線透視下における先端部の視認性が高く、抹消到達性の高いカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する(1)カテーテルは、内層と、外層と、前記内層の外側に配置され放射線不透過性素線を含む複数の素線を編組した補強体と、を備える管体を有するカテーテルであって、前記管体は、前記補強体よりも先端側に、前記放射線不透過性素線を含む少なくとも2本の前記素線を並行させた状態でコイル状に巻回した多条コイルを含むマーカー部を有し、前記マーカー部は、前記素線のピッチ角が前記補強体における前記素線のピッチ角より小さい。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成したカテーテルは、マーカー部がコイル状であるため、放射線透視下における高い視認性が得られる。また、マーカー部と補強体とは、互いに重ならず、同層に配置される。これにより、カテーテルは、先端部が小径かつ柔軟となる。さらに、マーカー部を形成する放射線不透過性素線は、補強体からマーカー部まで連続して配置されている。これにより、カテーテルは、マーカー部と補強体との境界部が樹脂のみとなることがなく、境界部でのカテーテルの破断やキンクが生じにくい。以上のように、カテーテルは、放射線透視下における先端部の高い視認性と、高い抹消到達性を得ることができる。
【0010】
(2)上記(1)のカテーテルにおいて、前記マーカー部は、前記管体の基端から先端に向かうにつれて、当該マーカー部を形成する前記素線の本数が減少するようにしてもよい。これにより、マーカー部は、基端から先端に向かって柔軟性が増加するため、カテーテルの長軸方向に沿う剛性を滑らかに移行できる。
(【0011】以降は省略されています)

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