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公開番号2024075523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-04
出願番号2021059130
出願日2021-03-31
発明の名称塞栓物
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61B 17/12 20060101AFI20240528BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塞栓物が動脈瘤から枝分かれした分枝血管を塞ぐこと(遠位塞栓)を防止する。
【解決手段】本発明に係る塞栓物10は、生体内の瘤内に挿入され、留置される塞栓物であって、軸方向に延在する長尺状の本体部11を有し、本体部は、軟質な領域12と、軟質な領域よりも硬い硬質な領域13と、を備え、硬質な領域は、本体部の全長の50パーセント以下であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
生体内の瘤内に挿入され、留置される塞栓物であって、
軸方向に延在する長尺状の本体部を有し、
前記本体部は、軟質な領域と、前記軟質な領域よりも硬い硬質な領域と、を備え、
前記硬質な領域は、前記本体部の全長の50パーセント以下であることを特徴とする、塞栓物。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記本体部は、多孔質の膨張性材料により形成され、
前記硬質な領域は、前記軟質な領域と比べて前記本体部の空孔の密度が低いことを特徴とする、請求項1に記載の塞栓物。
【請求項3】
前記本体部は、架橋重合した高分子材料からなる膨張性材料と、ワイヤー部材と、から構成され、
前記軟質な領域は、前記膨張性材料により形成され、
前記硬質な領域は、前記膨張性材料と前記膨張性材料の外表面を覆う前記ワイヤー部材とによって構成されることを特徴とする、請求項1に記載の塞栓物。
【請求項4】
前記本体部は、架橋重合した高分子材料からなる膨張性材料とワイヤー部材とによって構成され、
軟質な領域は、前記膨張性材料により形成され、
前記硬質な領域は、前記膨張性材料と前記膨張性材料に覆われるように配置された前記ワイヤー部材により形成されることを特徴とする、請求項1に記載の塞栓物。
【請求項5】
前記軟質な領域は、架橋重合した高分子材料からなる第1膨張性材料により形成され、
前記硬質な領域は、架橋重合した高分子材料からなり、前記第1膨張性材料と比べて硬質な第2膨張性材料によって構成されることを特徴とする、請求項1に記載の塞栓物。
【請求項6】
前記本体部は、両端部に軟質な領域を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の塞栓物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルによって瘤内に送達される塞栓物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
患者の大動脈に生じた瘤(大動脈瘤)は、瘤径の増大、破裂を防ぐ薬物的治療はなく、破裂の危険を伴う瘤径のものに対しては、一般的に外科的療法(手術)が行われる。また、大動脈瘤の手術は、従来、開腹または開胸して人工血管を移植する人工血管置換術が主流であったが、近年では、より低侵襲なステントグラフト内挿術(Endovascular Aneurysm Repair;EVAR)の適用が急速に拡大しつつある。
【0003】
一例として、腹部大動脈瘤(AAA:Abdominal aortic aneurysm)に対するステントグラフト内挿術においては、先端にステントグラフトを収納したカテーテルを患者の末梢血管から挿入し、ステントグラフトを動脈瘤患部に展開・留置することにより、動脈瘤への血流が遮断されて動脈瘤の破裂が防止され得る。
【0004】
一般的に、ステントグラフト内挿術で使用されるステントグラフトは、略Y字状に分岐した分岐部を備える「主本体部」と、分岐部に装着されると共に右腸骨動脈および左腸骨動脈にそれぞれ装着される「脚部」の2種類の部材を組み立てられる構造を有している。
【0005】
そのため、ステントグラフト内挿術において、内挿したステントグラフトの密着不足によるステントグラフト周囲からの血液漏れ、動脈瘤から枝分れした細い血管(分枝血管)からの血液の逆流などにより、動脈瘤内に血流が残存する、所謂「エンドリーク」が生じることがある。この場合、動脈瘤内に浸入した血流によって動脈瘤壁に圧がかかってしまうため、動脈瘤破裂の危険性が潜在する。
【0006】
下記特許文献1には、エンドリークを起因とする大動脈瘤内への血流残存を遮断するため、圧縮した比較的細長なスポンジ(塞栓物)をその管腔内に保持可能なカテーテルと、カテーテル内に保持された塞栓物を血液で満たされた動脈瘤内に押し出すプランジャーとを備えたデバイスについて開示されている。このデバイスに使用されるスポンジは、血液に曝されると直ちに拡張するため、動脈瘤内に押し出されて瘤内の血液を吸収すると膨張(膨潤)し、その状態で動脈瘤内に留置されて血流を遮断して破裂を防止するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第9561096号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の塞栓物は上述のように膨張することによって動脈瘤への血流を遮断することができる。しかしながら、動脈瘤から分岐する分枝血管は、膨潤する前であって挿入直後の塞栓物より大きい(太い)場合がある。そのため、動脈瘤に留置された塞栓物が分枝血管に入り込んで意図しない部位を塞いでしまう、いわゆる遠位塞栓を生じさせてしまう虞がある。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、遠位塞栓のリスクを低減させることができる塞栓物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る塞栓物は、生体内の瘤内に挿入され、留置される塞栓物であって、軸方向に延在する長尺状の本体部を有し、前記本体部は、軟質な領域と、前記軟質な領域よりも硬い硬質な領域と、を備え、前記硬質な領域は、前記本体部の全長の50パーセント以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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