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公開番号2024061056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168733
出願日2022-10-21
発明の名称アダプタ及びアダプタ付き容器
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61J 1/20 20060101AFI20240425BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】針部材に対する第1容器及び第2容器の接続順序を規定可能なアダプタ及びアダプタ付き容器を提供する。
【解決手段】アダプタ付き容器10は、シリンジ12とアダプタ14とを備える。アダプタ14は、針部材48、接続部材44及び規制解除部材50を有する。針部材48は、初期状態で、ストッパ40に当接することにより接続部材44に対する針部材48の接続方向の移動を規制する移動規制部96を有する。バイアルに押された規制解除部材50の接続方向への移動に伴いストッパ40が設けられた部材又は移動規制部96が弾性変形することにより、ストッパ40が移動規制部96から離脱して移動規制部96による針部材48の移動規制が解除される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1薬剤が収容された第1容器の第1栓体を貫通する第1針と第2薬剤が収容された第2容器の第2栓体を貫通する第2針とを含む両頭針を有する針部材と、
前記第1容器の先端部に連結される連結部を有する接続部材と、を備えたアダプタであって、
前記第1薬剤及び前記第2薬剤の少なくとも一方が液体であり、
前記接続部材は、前記第1針が前記第1栓体を穿刺する接続方向に前記針部材を移動可能に保持する保持部を有し、
前記針部材は、前記第1容器の前記先端部に前記連結部を連結した初期状態で、前記第1容器の前記先端部又は前記接続部材に設けられたストッパに当接することにより、前記第1針が前記第1栓体を貫通しないように前記接続部材に対する前記針部材の前記接続方向の移動を規制する移動規制部を有し、
前記アダプタは、前記移動規制部による前記針部材の移動規制を解除するための規制解除部材を備え、
前記規制解除部材は、前記第2針が前記第2栓体を貫通するように前記第2容器を前記針部材に対して前記接続方向に移動させた時に前記第2容器に押されて前記針部材及び前記接続部材に対して前記接続方向に移動し、
前記規制解除部材の移動に伴い前記ストッパが設けられた部材又は前記移動規制部が弾性変形することにより、前記ストッパが前記移動規制部から離脱して前記移動規制が解除される、アダプタ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1記載のアダプタであって、
前記第1容器の前記先端部は、環状のベース部から前記接続方向とは反対の先端方向に向かって延出した弾性変形可能な先端延出部を有し、
前記ストッパは、前記先端延出部に設けられ、
前記規制解除部材は、前記先端延出部を押圧する押圧部を有し、
前記押圧部が前記先端延出部を前記接続方向に押圧して前記先端延出部が前記接続方向と直交する方向に弾性変形することにより前記ストッパが前記移動規制部から離脱して前記移動規制が解除される、アダプタ。
【請求項3】
請求項2記載のアダプタであって、
前記押圧部は、前記初期状態で前記両頭針の周方向に間隔をあけて複数配置された前記先端延出部を押圧するように環状に形成され、
前記移動規制部は、複数の前記先端延出部に設けられた前記ストッパに当接するように環状に形成されている、アダプタ。
【請求項4】
請求項3記載のアダプタであって、
前記針部材は、
前記両頭針を支持する支持壁部と、
前記支持壁部から前記接続方向に延出した筒部と、を有し、
前記第1針は、前記支持壁部から前記接続方向に延出し、
前記第2針は、前記支持壁部から前記先端方向に延出し、
前記移動規制部は、前記筒部の延出端部に設けられている、アダプタ。
【請求項5】
請求項4記載のアダプタであって、
前記支持壁部には、貫通孔が形成され、
前記押圧部は、前記支持壁部よりも前記接続方向に位置し、
前記規制解除部材は、前記押圧部から前記先端方向に突出した凸部を有し、
前記凸部は、前記初期状態で、当該凸部の突出端部が前記支持壁部よりも前記先端方向に位置するように前記貫通孔に挿通されている、アダプタ。
【請求項6】
請求項5記載のアダプタであって、
前記貫通孔及び前記凸部の各々は、前記両頭針の周方向に間隔をあけて複数配置されている、アダプタ。
【請求項7】
請求項4記載のアダプタであって、
前記押圧部は、前記筒部の内部に位置して前記先端延出部を前記接続方向に押圧することにより当該先端延出部を径方向内方に弾性変形させる、アダプタ。
【請求項8】
請求項4記載のアダプタであって、
前記押圧部は、前記筒部の径方向外方に位置して前記先端延出部を前記接続方向に押圧することにより当該先端延出部を径方向外方に弾性変形させる、アダプタ。
【請求項9】
請求項1記載のアダプタであって、
前記第1容器は、シリンジであり、
前記アダプタは、前記連結部に当接して前記連結部の前記シリンジからの離脱を阻止するロック部材を備え、
前記ロック部材は、前記シリンジのプランジャの前進に伴い、前記プランジャから延び出た解除ロッドに押されて前記接続部材の前記連結部から外れて前記接続部材の前記シリンジからの離脱を可能とする、アダプタ。
【請求項10】
請求項9記載のアダプタであって、
前記連結部は、内方に突出し、前記シリンジの連結溝に係合する連結突起を有し、
前記連結突起は、前記シリンジに対して周方向に回転することで前記シリンジと前記接続部材との連結状態を解除する、アダプタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アダプタ及びアダプタ付き容器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、第1薬剤及び第2薬剤(第1薬剤及び第2薬剤の少なくとも一方は液体である)を分離して保存し、使用直前に第1薬剤及び第2薬剤を混合して使用する混合薬液が使用されている。このような混合薬液は、例えば、第1薬剤が第1容器(例えば、シリンジ又は医療用バッグ)に封入され、第2薬剤が第2容器(例えば、バイアル)に封入されて提供される。
【0003】
混合薬液の調製は、例えば、第1薬剤が収容された第1容器と第2薬剤が収容された第2容器とをアダプタで接続して行われる(例えば、特許文献1)。このアダプタは、第1容器の第1栓体を貫通する第1針と第2容器の第2栓体を貫通する第2針とを含む針部材を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2007-525264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述したアダプタに関し、針部材に対する第1容器及び第2容器の接続順序を規定可能なアダプタ及びアダプタ付き容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の第1の態様は、第1薬剤が収容された第1容器の第1栓体を貫通する第1針と第2薬剤が収容された第2容器の第2栓体を貫通する第2針とを含む両頭針を有する針部材と、前記第1容器の先端部に連結される連結部を有する接続部材と、を備えたアダプタであって、前記第1薬剤及び前記第2薬剤の少なくとも一方が液体であり、前記接続部材は、前記第1針が前記第1栓体を穿刺する接続方向に前記針部材を移動可能に保持する保持部を有し、前記針部材は、前記第1容器の前記先端部に前記連結部を連結した初期状態で、前記第1容器の前記先端部又は前記接続部材に設けられたストッパに当接することにより、前記第1針が前記第1栓体を貫通しないように前記接続部材に対する前記針部材の前記接続方向の移動を規制する移動規制部を有し、前記アダプタは、前記移動規制部による前記針部材の移動規制を解除するための規制解除部材を備え、前記規制解除部材は、前記第2針が前記第2栓体を貫通するように前記第2容器を前記針部材に対して前記接続方向に移動させた時に前記第2容器に押されて前記針部材及び前記接続部材に対して前記接続方向に移動し、前記規制解除部材の移動に伴い前記ストッパが設けられた部材又は前記移動規制部が弾性変形することにより、前記ストッパが前記移動規制部から離脱して前記移動規制が解除される、アダプタである。
【0007】
このような構成によれば、第2針を第2栓体に貫通させる前の状態で、針部材の移動規制部がストッパに当接することにより針部材の接続部材に対する接続方向の移動が規制される。すなわち、使用者は、針部材に第2容器を接続する前に針部材に第1容器を接続できない。また、第2針が第2栓体を貫通した後で規制解除部材によって針部材の移動規制が解除されることにより、第1針を第1栓体に貫通させることができる。これにより、簡単な構成により、針部材に対する第1容器及び第2容器の接続順序を規制できる。
【0008】
(2)上記項目(1)記載のアダプタであって、前記第1容器の前記先端部は、環状のベース部から前記接続方向とは反対の先端方向に向かって延出した弾性変形可能な先端延出部を有し、前記ストッパは、前記先端延出部に設けられ、前記規制解除部材は、前記先端延出部を押圧する押圧部を有し、前記押圧部が前記先端延出部を前記接続方向に押圧して前記先端延出部が前記接続方向と直交する方向に弾性変形することにより前記ストッパが前記移動規制部から離脱して前記移動規制が解除されてもよい。
【0009】
このような構成によれば、規制解除部材の押圧部が先端延出部を接続方向に押圧することによりストッパを移動規制部から離脱させることができるため、簡単な構成により、移動規制部による針部材の移動規制を解除できる。
【0010】
(3)上記項目(2)記載のアダプタであって、前記押圧部は、前記初期状態で前記両頭針の周方向に間隔をあけて複数配置された前記先端延出部を押圧するように環状に形成され、前記移動規制部は、複数の前記先端延出部に設けられた前記ストッパに当接するように環状に形成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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