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公開番号
2024083958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-24
出願番号
2022198075
出願日
2022-12-12
発明の名称
箱抜き型枠および箱抜き部の施工方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E02D
27/32 20060101AFI20240617BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】コンクリート打設時の充填確認とコンクリート硬化後の撤去作業が容易で別の工事地点に転用可能な箱抜き型枠および箱抜き部の施工方法を提供する。
【解決手段】基材5の下方に打設されるコンクリート2の上面に凹状の箱抜き部12を形成するために用いられる箱抜き型枠10A、10Bであって、前記箱抜き部12の側面を形成するために設けられ、離型性を有する側面材20と、前記箱抜き部12の上面の一部を形成するために前記側面材20の下側から内側に延び出して設けられ、離型性を有する底面材22とからなる一つまたは複数の型枠本体14と、前記型枠本体14に設けられ、前記型枠本体14を前記基材5に対して着脱可能に吊り下げ固定する固定手段16とを備えるようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基材の下方に打設されるコンクリートの上面に凹状の箱抜き部を形成するために用いられる箱抜き型枠であって、
前記箱抜き部の側面を形成するために設けられ、離型性を有する側面材と、前記箱抜き部の上面の一部を形成するために前記側面材の下側から内側に延び出して設けられ、離型性を有する底面材とからなる一つまたは複数の型枠本体と、
前記型枠本体に設けられ、前記型枠本体を前記基材に対して着脱可能に吊り下げ固定する固定手段とを備えることを特徴とする箱抜き型枠。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記型枠本体は、平面視で前後方向に延びる帯状の前記基材の左側と右側にそれぞれ配置されるとともに、左右の前記底面材の先端は左右方向に間隔をあけて突き合わされ、前記箱抜き部は、前後方向から見て凹溝状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の箱抜き型枠。
【請求項3】
前記基材に対する前記型枠本体の高さ位置を調整するための高さ位置調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の箱抜き型枠。
【請求項4】
基材の下方に打設されるコンクリートの上面に凹状の箱抜き部を形成するための施工方法であって、
前記箱抜き部の側面を形成するために設けられ、離型性を有する側面材と、前記箱抜き部の上面の一部を形成するために前記側面材の下側から内側に延び出して設けられ、離型性を有する底面材とからなる一つまたは複数の型枠本体と、前記型枠本体に設けられ、前記型枠本体を前記基材に対して着脱可能に吊り下げ固定する固定手段とを備える箱抜き型枠を前記固定手段を介して前記基材に吊り下げ固定するステップと、
その後、前記箱抜き型枠の側方および下方にコンクリートを打設するステップと、
打設したコンクリートが硬化した後に、コンクリートから前記箱抜き型枠を取り外すステップとを有することを特徴とする箱抜き部の施工方法。
【請求項5】
前記型枠本体は、平面視で前後方向に延びる帯状の前記基材の左側と右側にそれぞれ配置されるとともに、左右の前記底面材の先端は左右方向に間隔をあけて突き合わされ、前記箱抜き部は、前後方向から見て凹溝状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の箱抜き部の施工方法。
【請求項6】
前記箱抜き型枠は、前記基材に対する前記型枠本体の高さ位置を調整するための高さ位置調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の箱抜き部の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、陸上風力発電設備用基礎などのコンクリート工事に用いられる箱抜き型枠および箱抜き部の施工方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、数MWクラスの発電能力を有する陸上風力発電装置が多く建設されている。当該規模の風力発電装置は、高さが100m以上となるものも多く、その基礎の設計や施工は大きな検討事項となっている。図5(1)、(2)に示すように、基礎1は鉄筋コンクリート製であり、通常、鉛直断面を2段の凸状とし、平面を多角形または円形として設計される(例えば、特許文献1、2を参照)。
【0003】
基礎1のコンクリート2には、リング状にアンカーボルト3が埋め込まれ、それらの上部が風車タワー4のベースプレート5と連結される。図5(3)に示すように、ベースプレート5直下は、コンクリートではなく、圧縮強度が高いグラウト6を注入する。その深さは、ベースプレート5下面から200mm程度とすることが多い。
【0004】
基礎1のコンクリート打設工事では、ベースプレート5直下に箱抜き型枠(浮き型枠)を配置してから、コンクリート2を打設する。コンクリート2が硬化した後、箱抜き型枠を撤去し、箱抜き型枠により形成された凹状の空間にグラウト6を注入する。箱抜き型枠は、スタイロフォーム(登録商標)などの押出発泡ポリスチレンや木枠などを用いて施工案件毎に設計、作製しており、鉛直断面が長方形で底のあるものを使用することが多い。また、撤去後の箱抜き型枠は処分している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4242445号公報
特開2011-236731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の従来の箱抜き型枠は底のある型枠のため、コンクリート打設時に箱抜き型枠の下方のコンクリート2の充填状況を目視確認することができなかった。充填不足を防ぐために、作業員がコンクリート2に必要以上にバイブレータをかけて締固めを行う必要があった。万が一、未充填箇所があった場合は、その補修方法を構造設計の観点から検討する必要があり、結論が出るまで工事を中断せざるを得ない。
【0007】
また、箱抜き型枠の材料として押出発泡ポリスチレンを使用する場合、材料が硬化後のコンクリートに付着するため、その撤去に多大な労力を要していた。さらに、押出発泡ポリスチレンは転用ができないため、大量に産業廃棄物を発生するおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンクリート打設時の充填確認とコンクリート硬化後の撤去作業が容易で別の工事地点に転用可能な箱抜き型枠および箱抜き部の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る箱抜き型枠は、基材の下方に打設されるコンクリートの上面に凹状の箱抜き部を形成するために用いられる箱抜き型枠であって、前記箱抜き部の側面を形成するために設けられ、離型性を有する側面材と、前記箱抜き部の上面の一部を形成するために前記側面材の下側から内側に延び出して設けられ、離型性を有する底面材とからなる一つまたは複数の型枠本体と、前記型枠本体に設けられ、前記型枠本体を前記基材に対して着脱可能に吊り下げ固定する固定手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の箱抜き型枠は、上述した発明において、前記型枠本体は、平面視で前後方向に延びる帯状の前記基材の左側と右側にそれぞれ配置されるとともに、左右の前記底面材の先端は左右方向に間隔をあけて突き合わされ、前記箱抜き部は、前後方向から見て凹溝状に形成されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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