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公開番号2025045983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023154099
出願日2023-09-21
発明の名称位置算出方法、及び位置算出システム
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01C 15/00 20060101AFI20250326BHJP(測定;試験)
要約【課題】測定位置をミリメートルレベルの高精度で算出し易い位置算出方法及び位置算出システムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る位置算出方法は、複数の衛星5aからの信号に基づいて測定局G1,G2,G3・・・GNの位置情報を算出すると共に、リモートセンシングに関する信号に基づいて地点S1,S2,S3・・・SLの位置情報を算出し、測定局G1,G2,G3・・・GN及び地点S1,S2,S3・・・SLで構成される2以上の測定点のうちの異なる2つの測定点を結んで構築された基線に基づいて少なくとも1つの測定点の位置情報を補正し、基線には、測定局S1,S2,S3・・・SLと地点S1,S2,S3・・・SLを結んで構築された線分が含まれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の衛星からの信号に基づいて測定局の位置情報を算出すると共に、リモートセンシングに関する信号に基づいて地点の位置情報を算出し、
前記測定局及び前記地点で構成される2以上の測定点のうちの異なる2つの前記測定点を結んで構築された基線に基づいて少なくとも1つの前記測定点の前記位置情報を補正し、
前記基線には、前記測定局と前記地点を結んで構築された線分が含まれる、位置算出方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記複数の衛星からの信号を用いて複数の前記測定局の位置情報を算出すると共に、リモートセンシングの手法を用いて複数の前記地点の位置情報を算出し、
前記複数の測定局及び前記複数の地点で構成される複数の前記測定点のうちの異なる2つの前記測定点を結んで構成した基線を複数構成し、
複数の前記基線を用いて互いに異なる環閉合を複数構築し、
複数の前記環閉合における環閉合差に基づいて前記少なくとも1つの測定点の位置を補正する、請求項1に記載の位置算出方法。
【請求項3】
前記測定点の位置が、その測定点の測定を行った時刻に基づく1次元位置と、その測定点に関して測定された3次元空間位置とで構成される4次元座標位置で表され、
前記基線が、前記4次元座標中の2点を結んだ線分である、請求項1又は2に記載の位置算出方法。
【請求項4】
複数の衛星からの信号に基づいて測定局の位置情報を算出する第1算出部と、
リモートセンシングに関する信号に基づいて地点の位置情報を算出する第2算出部と、
前記測定局及び前記地点で構成される2以上の測定点のうちの異なる2つの前記測定点を結んで構築された基線に基づいて少なくとも1つの前記測定点の前記位置情報を補正する補正部と、を備え、
前記基線には、前記測定局と前記地点を結んで構築された線分が含まれる、位置算出システム。
【請求項5】
前記第1算出部が、前記複数の衛星からの信号を用いて複数の前記測定局の位置情報を算出すると共に、前記第2算出部が、前記リモートセンシングの手法を用いて複数の前記地点の位置情報を算出し、
前記補正部が、前記複数の測定局及び前記複数の地点で構成される複数の前記測定点のうちの異なる2つの前記測定点を結んで構成した基線を複数構成した上で、その複数の前記基線を用いて互いに異なる環閉合を複数構築し、
前記補正部が、複数の前記環閉合における環閉合差に基づいて前記少なくとも1つの測定点の位置を補正する、請求項4に記載の位置算出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、位置算出方法、及び位置算出システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、位置算出方法としては、特許文献1に記載されているものがある。この位置算出方法は、GPS(Global Positioning System)を用いて測定点の位置情報を測定する方法であって、少なくとも3箇所の測定点と該測定点上空に空中測定点を設定し、複数のGPS衛星からの信号を用いて測定点および空中測定点の位置情報を算出する。
【0003】
そして、算出した位置情報に基づいて測定点および空中測定点を頂点として3次元の三角網を構成し、測定点および空中測定点の位置情報を網平均計算によって調整する。この算出方法は、測定点上空の空中測定点の位置情報を用いて網平均計算を行うので、地盤変位等の垂直方向の変位を高精度に算出できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-250624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
GPS等のGNSS(Global Navigation Satellite System ; 全球測位衛星システム)による位置算出方法においては、測位衛星からの電波に含まれるノイズを取り除くことが重要になる。ノイズとしては、大気の影響、時計の誤差、及び周囲の環境等が考えられる。搬送波位相を用いるPPP(精密単独測位)やRTK(Real-Time Kinematic)技術を用いると、大気や時計の誤差を効果的に除去できるため、高精度に位置測定を行うことができる。
【0006】
しかし、最も精度の高いRTK技術を用いてもその位置精度はリアルタイムで数センチメートルであるため、ミリメートルレベルの精度が要求される建築やインフラの監視に関して、測定位置を高精度に算出することは容易でない。
【0007】
そこで、本開示の目的は、測定位置をミリメートルレベルの高精度で算出し易い位置測定装置及び位置測定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る位置算出方法は、複数の衛星からの信号に基づいて測定局の位置情報を算出すると共に、リモートセンシングに関する信号に基づいて地点の位置情報を算出し、前記測定局及び前記地点で構成される2以上の測定点のうちの異なる2つの前記測定点を結んで構築された基線に基づいて少なくとも1つの前記測定点の前記位置情報を補正し、前記基線には、前記測定局と前記地点を結んで構築された線分が含まれる。
【0009】
本開示によれば、複数の衛星からの信号に基づいて算出した測定局の算出位置に加えて、リモートセンシングに関する信号に基づいて算出した地点の算出位置も利用して基線解析を行う。したがって、新たに測定局を配置することなく、測定点を増やすことができるため、測定局の算出位置のみを用いて少なくとも1つの測定点の位置を精密に求める場合との比較において、当該少なくとも1つの測定点の位置を高精度に算出し易い。よって、少なくとも1つの測定点の測定位置をミリメートルレベルの高精度で算出し易い。
【0010】
また、前記複数の衛星からの信号を用いて複数の前記測定局の位置情報を算出すると共に、リモートセンシングの手法を用いて複数の前記地点の位置情報を算出し、前記複数の測定局及び前記複数の地点で構成される複数の前記測定点のうちの異なる2つの前記測定点を結んで構成した基線を複数構成し、複数の前記基線を用いて互いに異なる環閉合を複数構築し、複数の前記環閉合における環閉合差に基づいて前記少なくとも1つの測定点の位置を補正してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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