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公開番号
2025039108
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023145959
出願日
2023-09-08
発明の名称
防音構造
出願人
清水建設株式会社
,
王子ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人真田特許事務所
主分類
G10K
11/16 20060101AFI20250313BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】チェーンブロックの操作時における防音性を高める。
【解決手段】上フック1Uの下方に吊り下げられたブロック本体1Bに対してワーク吊下用の下フック1Dがロードチェーン1Lを介して下方に吊り下げられているとともにブロック本体1Bに対して下方にワーク昇降用の操作チェーン1Hが垂れ下げられているチェーンブロック1から発生する騒音を防ぐ防音構造10は、上フック1Uが上下に挿通される上孔H1の周囲において水平方向に沿って延在し、ブロック本体1Bに対して上方に載置される天壁20と、下フック1Dおよび操作チェーン1Hが上下に挿通される下孔H2と天壁20との間においてブロック本体1Bのまわりを囲み、天壁20から吊り下げられた形態で上下に延在する立壁30と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上フックの下方に吊り下げられたブロック本体に対してワーク吊下用の下フックがロードチェーンを介して下方に吊り下げられているとともに前記ブロック本体に対して下方にワーク昇降用の操作チェーンが垂れ下げられているチェーンブロックから発生する騒音を防ぐ防音構造であって、
前記上フックが上下に挿通される上孔の周囲において水平方向に沿って延在し、前記ブロック本体に対して上方に載置される天壁と、
前記ロードチェーンおよび前記操作チェーンが上下に挿通される下孔と前記天壁との間において前記ブロック本体のまわりを囲み、前記天壁から吊り下げられた形態で上下に延在する立壁と、を備えた
ことを特徴とする防音構造。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記天壁および前記立壁が分割された第一構造体および第二構造体どうしを連結する連結部を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の防音構造。
【請求項3】
前記連結部は、前記上孔に一端が接続されているとともに前記下孔に他端が接続されている一対の切離線に対して一側の前記第一構造体と前記切離線に対して他側の前記第二構造体とを互いに連結し、前記第一構造体および前記第二構造体とは別体に設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の防音構造。
【請求項4】
前記第一構造体および前記第二構造体の何れか一方または前記第一構造体および前記第二構造体の何れか一方に固定された部位に設けられた固定部に一部が固定されるとともに他部が垂れ下げられる自由状態であって、前記第一構造体および前記第二構造体の何れか他方または前記第一構造体および前記第二構造体の何れか他方に固定された部位に設けられた留め具に対して前記他部が係脱自在な紐状部材を備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の防音構造。
【請求項5】
前記天壁および前記立壁には、ライナーの枚数をm[枚]とするとともに中芯の枚数をn[枚]としたときに不等式「m>3」および等式「m-1=n」を満たす多層ダンボール部材からなる外装体が設けられ、前記外装体に対して前記ブロック本体の側である内側の少なくとも一部に吸音性をもつマット状の不織布からなる内装体が設けられた
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の防音構造。
【請求項6】
前記内装体を前記外装体に取り付けるネジ部材を備えた
ことを特徴とする請求項5に記載の防音構造。
【請求項7】
前記下孔と前記立壁との間で水平方向に沿って延在し、前記ブロック本体に対して下方に設けられる底壁を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の防音構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、騒音を防ぐための防音構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
騒音対策用具の一つとして、騒音の発生する箇所の周囲に設けられる防音パネルが知られている。たとえば、工事現場や建設現場において騒音の発生する器機の周囲に防音パネルが立設されることにより、近隣への騒音抑制が図られる。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-67087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、工事現場や建設現場における騒音の一つとして、チェーンブロックの操作音が挙げられる。チェーンブロックには、チェーンブロック自体を懸垂するための上フックが設けられ、上フックの下方に連結されたブロック本体に対してロードチェーンを介して下フックが吊り下げられ、ブロック本体から下方にワーク昇降用の操作チェーンが垂れ下げられている。ワーク昇降用の操作チェーンが作業員によって操作されると下フックが昇降し、下フックに連動して下フックに吊り下げられたワークも昇降する。
【0005】
このような昇降作業を実施するチェーンブロックの操作時には、ブロック本体からガラガラとした騒音が発生する。この騒音対策に上述の防音パネルが用いられた際には、チェーンブロックの周囲に防音パネルの上方から近隣へ騒音が漏れ出るおそれがある。
よって、チェーンブロックの操作時における防音性を高めるうえで改善の余地がある。
【0006】
本件の防音構造は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、チェーンブロックの操作時における防音性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここで開示の防音構造は、以下に記す(1)~(7)の構成を備えている。
(1)
上フックの下方に吊り下げられたブロック本体に対してワーク吊下用の下フックがロードチェーンを介して下方に吊り下げられているとともに前記ブロック本体に対して下方にワーク昇降用の操作チェーンが垂れ下げられているチェーンブロックから発生する騒音を防ぐ防音構造であって、
前記上フックが上下に挿通される上孔の周囲において水平方向に沿って延在し、前記ブロック本体に対して上方に載置される天壁と、
前記ロードチェーンおよび前記操作チェーンが上下に挿通される下孔と前記天壁との間において前記ブロック本体のまわりを囲み、前記天壁から吊り下げられた形態で上下に延在する立壁と、を備えた
ことを特徴とする防音構造。
(2)
前記天壁および前記立壁が分割された第一構造体および第二構造体どうしを連結する連結部を備えた
ことを特徴とする(1)に記載の防音構造。
(3)
前記連結部は、前記上孔に一端が接続されているとともに前記下孔に他端が接続されている一対の切離線に対して一側の前記第一構造体と前記切離線に対して他側の前記第二構造体とを互いに連結し、前記第一構造体および前記第二構造体とは別体に設けられた
ことを特徴とする(2)に記載の防音構造。
(4)
前記第一構造体および前記第二構造体の何れか一方または前記第一構造体および前記第二構造体の何れか一方に固定された部位に設けられた固定部に一部が固定されるとともに他部が垂れ下げられる自由状態であって、前記第一構造体および前記第二構造体の何れか他方または前記第一構造体および前記第二構造体の何れか他方に固定された部位に設けられた留め具に対して前記他部が係脱自在な紐状部材を備えた
ことを特徴とする(2)または(3)に記載の防音構造。
(5)
前記天壁および前記立壁には、ライナーの枚数をm[枚]とするとともに中芯の枚数をn[枚]としたときに不等式「m>3」および等式「m-1=n」を満たす多層ダンボール部材からなる外装体が設けられ、前記外装体に対して前記ブロック本体の側である内側の少なくとも一部に吸音性をもつマット状の不織布からなる内装体が設けられた
ことを特徴とする(1)~(4)の何れか一つに記載の防音構造。
(6)
前記内装体を前記外装体に取り付けるネジ部材を備えた
ことを特徴とする(5)に記載の防音構造。
(7)
前記下孔と前記立壁との間で水平方向に沿って延在し、前記ブロック本体に対して下方に設けられる底壁を備えた
ことを特徴とする(1)~(6)の何れか一つに記載の防音構造。
【発明の効果】
【0008】
本件の防音構造によれば、チェーンブロックの操作時における防音性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る防音構造を示す分解斜視図である。
一実施形態に係る防音構造を示す斜視図である。
第一の変形例に係る防音構造を示す分解斜視図である。
第一の変形例に係る防音構造を示す斜視図である。
第二の変形例に係る防音構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態としての防音構造を説明する。
本実施形態の防音構造は、チェーンブロックの操作時に発生する騒音を防ぐための構造である。チェーンブロックは、重量のある資材や機材などのワークを昇降させる器機である。
この防音構造は、チェーンブロックによるワークの昇降操作が可能な状態のままで、チェーンブロックに取り付けられる。具体的に言えば、チェーンブロックの一部を覆うようにして防音構造がチェーンブロックに被せられることにより、チェーンブロックに防音構造が装着される。
(【0011】以降は省略されています)
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