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公開番号2025064174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173719
出願日2023-10-05
発明の名称コンクリート配管の接続構造
出願人清水建設株式会社,有限会社オカダ技研
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F16L 21/06 20060101AFI20250410BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】パッキンを使用しなくても、止水性の高いコンクリート配管の接続構造を提供する。
【解決手段】生コンクリートを圧送するためのコンクリート配管12の接続端部に形成されたフランジ14の端面16どうしを互いに突き合わせて前記コンクリート配管12どうしを相互に接続する接続構造10であって、少なくとも一方の前記フランジ14の端面16に形成され、管周方向に連続して延びる凹溝18と、前記凹溝18に保持されて前記フランジ14間の隙間を止水する環状の止水部材20と、前記止水部材20を挟んで互いに突き合わされた前記フランジ14どうしに跨るように被せられ、前記フランジ14どうしを係合する配管ジョイント22とを備えるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生コンクリートを圧送するためのコンクリート配管の接続端部に形成されたフランジの端面どうしを互いに突き合わせて前記コンクリート配管どうしを相互に接続する接続構造であって、
少なくとも一方の前記フランジの端面に形成され、管周方向に連続して延びる凹溝と、前記凹溝に保持されて前記フランジ間の隙間を止水する環状の止水部材と、前記止水部材を挟んで互いに突き合わされた前記フランジどうしに跨るように被せられ、前記フランジどうしを係合する配管ジョイントとを備えることを特徴とするコンクリート配管の接続構造。
続きを表示(約 84 文字)【請求項2】
前記凹溝は、断面視で入口の幅が狭く奥に向かうにつれて幅が広くなる蟻溝状であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート配管の接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート配管の接続構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建設現場のコンクリート打設工事においては、打設範囲が狭い場合、コンクリートポンプ車のブームに取り付けたコンクリート配管から生コンクリートを圧送して直接打設することが一般的に行われている。一方、打設範囲が広い場合、コンクリート配管の長さを延長して広範囲に打設することが多い。
【0003】
コンクリート配管の長さは、複数の配管を接続することによって延長する。その長さは、ポンプ車から打設場所まで曲管や直管を組み合わせて数十m~数百mに渡ることがある。配管どうしの接続には、特許文献1に示すような方法を用いることが多い。すなわち、図3および図4に示すように、配管1の接続端部に形成された円筒状のフランジ2の端面3どうしを互いに突き合わせ、その外周に止水用の環状ゴム製のパッキン4を被せた後、パッキン4の外側に金属製の配管ジョイント5を装着することにより配管1どうしを接続固定する。図3の配管ジョイント5は、二組のボルト6、ナット7で締結固定する両ボルト式であるが、図5に示すようなワンタッチ式を用いることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-066918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、打設中の生コンクリート圧送時の圧力により脈動が生じ、配管1が動いて接続部のフランジ2どうしがわずかに離間する場合があった。その場合、圧送中の生コンクリートに含まれるモルタル分や水分がフランジ2間の隙間を介して止水用のパッキン4から漏えいすることがあった。長距離を圧送する打設では脱水量が顕著となる可能性があり、この場合、打設されるコンクリートの性状が変化したり、配管1を閉塞するおそれがあった。また、フランジ2に対するパッキン4の装着は難しく、適正な装着位置からずれ易いため漏えいの原因となることがあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パッキンを使用しなくても、止水性の高いコンクリート配管の接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコンクリート配管の接続構造は、生コンクリートを圧送するためのコンクリート配管の接続端部に形成されたフランジの端面どうしを互いに突き合わせて前記コンクリート配管どうしを相互に接続する接続構造であって、少なくとも一方の前記フランジの端面に形成され、管周方向に連続して延びる凹溝と、前記凹溝に保持されて前記フランジ間の隙間を止水する環状の止水部材と、前記止水部材を挟んで互いに突き合わされた前記フランジどうしに跨るように被せられ、前記フランジどうしを係合する配管ジョイントとを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る他のコンクリート配管の接続構造は、上述した発明において、前記凹溝は、断面視で入口の幅が狭く奥に向かうにつれて幅が広くなる蟻溝状であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るコンクリート配管の接続構造によれば、生コンクリートを圧送するためのコンクリート配管の接続端部に形成されたフランジの端面どうしを互いに突き合わせて前記コンクリート配管どうしを相互に接続する接続構造であって、少なくとも一方の前記フランジの端面に形成され、管周方向に連続して延びる凹溝と、前記凹溝に保持されて前記フランジ間の隙間を止水する環状の止水部材と、前記止水部材を挟んで互いに突き合わされた前記フランジどうしに跨るように被せられ、前記フランジどうしを係合する配管ジョイントとを備えるので、凹溝に保持された環状の止水部材によって容易に止水性を確保することができる。したがって、パッキンを使用しなくても、止水性の高いコンクリート配管の接続構造を実現することができるという効果を奏する。
【0010】
また、本発明に係る他のコンクリート配管の接続構造によれば、前記凹溝は、断面視で入口の幅が狭く奥に向かうにつれて幅が広くなる蟻溝状であるので、環状の止水部材を外れにくく保持することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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