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公開番号2024082928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022197151
出願日2022-12-09
発明の名称熱可塑性樹脂組成物
出願人UBE株式会社
代理人弁理士法人 津国
主分類C08L 101/00 20060101AFI20240613BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐衝撃性及び曲げ強さに優れる、熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、熱可塑性樹脂(A)と、セルロース系繊維(B)と、銅(II)化合物、ニッケル(II)化合物及びコバルト(II)化合物からなる群より選択される1種以上の遷移金属化合物(C)とを含む、熱可塑性樹脂組成物であって、前記遷移金属化合物(C)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、0.10質量%以上5.0質量%以下である、熱可塑性樹脂組成物に関する。また、熱可塑性樹脂組成物は、成形体の軽量化により、資源使用量の減少に寄与する観点から、SDGs(Sustainable Development Goals。持続可能な開発目標)のGoal9、13などの達成に貢献し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂(A)と、セルロース系繊維(B)と、銅(II)化合物、ニッケル(II)化合物及びコバルト(II)化合物からなる群より選択される1種以上の遷移金属化合物(C)とを含む、熱可塑性樹脂組成物であって、
前記遷移金属化合物(C)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、0.10質量%以上5.0質量%以下である、熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
熱可塑性樹脂(A)が、ポリアミド樹脂である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
セルロース系繊維(B)が、アセチル化セルロース系繊維である、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
セルロース系繊維(B)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、2.0質量%以上25.0質量%以下である、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
遷移金属化合物(C)が、少なくとも銅(II)化合物を含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項6】
遷移金属化合物(C)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、0.20質量%以上4.0質量%以下である、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物を含む、成形体。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物を、射出成形により成形して、成形体を得る工程を含む、成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂及びセルロース系繊維を含む樹脂組成物は、軽量である利点を有する。そのため、前記樹脂組成物は、金属材料に代えて自動車部品、航空機内部品、家庭用機器、建設材料等の分野で使用されている。
【0003】
特許文献1には、熱可塑性樹脂であるポリアミド樹脂と、平均繊維径が10μm以下のセルロース系繊維と、ヨウ化第一銅及び臭化第一銅等の銅(I)化合物と、ハロゲン化アルカリ金属化合物と、多価アルコールとを含有する、ポリアミド樹脂組成物が開示されている。特許文献1に記載されたポリアミド樹脂組成物は、機械的特性、長期耐熱エージング性、熱エージング処理後の表面光沢性に優れるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-105507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された、銅(I)化合物を用いたポリアミド樹脂組成物は、耐衝撃性及び曲げ強さが劣っているという問題があった。
【0006】
したがって、本発明は、耐衝撃性及び曲げ強さが優れる、熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下に関する。
[1]熱可塑性樹脂(A)と、セルロース系繊維(B)と、銅(II)化合物、ニッケル(II)化合物及びコバルト(II)化合物からなる群より選択される1種以上の遷移金属化合物(C)とを含む、熱可塑性樹脂組成物であって、
前記遷移金属化合物(C)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、0.10質量%以上5.0質量%以下である、熱可塑性樹脂組成物。
[2]熱可塑性樹脂(A)が、ポリアミド樹脂である、[1]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3]セルロース系繊維(B)が、アセチル化セルロース系繊維である、[1]又は[2]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4]セルロース系繊維(B)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、2.0質量%以上25.0質量%以下である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[5]遷移金属化合物(C)が、少なくとも銅(II)化合物を含む、[1]~[4]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[6]遷移金属化合物(C)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、0.20質量%以上4.0質量%以下である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[7][1]~[6]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物を含む、成形体。
[8][1]~[6]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物を、射出成形により成形して、成形体を得る工程を含む、成形体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐衝撃性及び曲げ強さが優れる、熱可塑性樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[用語の定義]
「熱可塑性樹脂(A)」を、「成分(A)」ともいう。「セルロース系繊維(B)」等についても同様である。
本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
本明細書において数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
[熱可塑性樹脂組成物]
熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と、セルロース系繊維(B)と、銅(II)化合物、ニッケル(II)化合物及びコバルト(II)化合物からなる群より選択される1種以上の遷移金属化合物(C)とを含み、ここで、前記遷移金属化合物(C)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の全量に対して、0.10質量%以上5.0質量%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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