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公開番号2024081690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2024044060,2021564413
出願日2024-03-19,2020-04-24
発明の名称細胞の凍結保存のための組成物および方法
出願人リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミネソタ
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類C12N 1/00 20060101AFI20240611BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞を凍結保存するための組成物および方法を提供する。
【解決手段】凍結保存用組成物は、300mM以下の組成物中の糖成分の総濃度を有する糖成分、2M以下の組成物中の糖アルコール成分の総濃度を有する糖アルコール成分、ならびにポリマー成分およびアルブミンの少なくとも1つを含み、但し、凍結保存用組成物が凍結保存量未満のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。細胞を凍結保存する方法は、細胞を凍結保存用組成物に加えること、凍結保存用組成物を凍結すること、凍結した凍結保存用組成物を保存すること、凍結保存用組成物を解凍すること、解凍した凍結保存用組成物から細胞を移すこと、ならびに細胞が生存可能であるために効果的な条件下で細胞を培養することを含む。上記凍結することは、0.1℃/分~5℃/分の速度で冷却することを含み得る。当該方法は、解凍後の洗浄工程なしで実施され得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
凍結保存用組成物であって、凍結保存用組成物が、
糖成分であって、凍結保存用組成物中の糖成分の総濃度が300mM以下である、糖成分と、
糖アルコール成分であって、凍結保存用組成物中の糖アルコール成分の総濃度が2M以下である、糖アルコール成分と、
1%~15%の濃度でのポリマー成分と、
グリシン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、およびセリンを含むアミノ酸成分と、
任意に、0.5%~10%の濃度でのアルブミンと、
を含み、但し、凍結保存用組成物が140mM未満のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む、凍結保存用組成物。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記糖成分が、1mM~250mM、10mM~200mM、20mM~120mM、25mM~100mM、または30mM~80mMの濃度で提供される、請求項1記載の凍結保存用組成物。
【請求項3】
前記糖成分が、トレハロース、マルトース、ラクトース、フルクトース、スクロース、グルコース、デキストラン、メレジトース、ラフィノース、ニゲロトリオース、マルトトリオース、マルトトリウロース、ケストース、セロビオース、キトビオース、およびラクツロースからなる群より選択される少なくとも1つの糖を含む、請求項1または2に記載の凍結保存用組成物。
【請求項4】
前記糖成分が、トレハロース、マルトース、およびラクトースからなる群より選択される少なくとも1つの糖を含む、請求項3記載の凍結保存用組成物。
【請求項5】
前記糖成分がトレハロースを含む、請求項4記載の凍結保存用組成物。
【請求項6】
前記糖成分が、10mM~200mM、20mM~120mM、または30mM~80mMのトレハロース、マルトース、ラクトース、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の凍結保存用組成物。
【請求項7】
前記糖成分が、10mM~200mM、20mM~120mM、または30mM~80mMのトレハロースを含む、請求項6記載の凍結保存用組成物。
【請求項8】
30mM~80mMのトレハロースを含む、請求項7記載の凍結保存用組成物。
【請求項9】
前記糖アルコール成分が、0.2M~1.2M、0.2M~1M、または0.3M~0.8Mの濃度で提供される、請求項1~8のいずれか1項に記載の凍結保存用組成物。
【請求項10】
前記糖アルコール成分が、グリセロール、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イノシトール、キシリトール、マンニトール、アラビトール、リビトール、エリスリトール、スレイトール、ガラクチトール、およびピニトールからなる群より選択される少なくとも1つの糖アルコールを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の凍結保存用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、細胞を凍結保存するための組成物および方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
[継続出願のデータ]
本出願は、引用により本明細書に組み込まれる、2019年4月30日に出願された、米国仮特許出願第62/840,617号の利益を主張する。
【0003】
[政府の資金援助]
本発明は、国立衛生研究所によって与えられたEB023880のもと、政府の支援を受けてなされた。政府は本発明において一定の権利を有する。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、細胞を凍結保存するための組成物および方法に関する。凍結保存用組成物は、300mM以下の凍結保存用組成物中の糖成分の総濃度を有する糖成分、2M以下の凍結保存用組成物中の糖アルコール成分の総濃度を有する糖アルコール成分、ならびに1%~15%の濃度でのポリマー成分および0.5%~10%の濃度でのアルブミンの少なくとも1つを含むことができ、但し、凍結保存用組成物は凍結保存量未満のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。
【0005】
糖成分は1mM~100mMの濃度で提供され得る。糖成分は、トレハロース、マルトース、ラクトース、フルクトース、スクロース、グルコース、デキストラン、メレジトース、ラフィノースラフィノース、ニゲロトリオース、マルトトリオース、マルトトリウロース、ケストース、セロビオース、キトビオース、ラクツロース、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0006】
糖アルコール成分は0.2M~1.2Mの濃度で提供され得る。糖アルコール成分は、グリセロール、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イノシトール、キシリトール、マンニトール、アラビトール、リビトール、エリスリトール、スレイトール、ガラクチトール、ピニトール、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0007】
凍結保存用組成物は、0.1%~2.5%の濃度でイオン成分をさらに含み得る。凍結保存用組成物は、0.1mM~50mMの濃度でアミノ酸成分をさらに含み得る。アミノ酸成分は、イソロイシン、クレアチン、またはそれらの組み合わせを含み得る。凍結保存用組成物は第2のアミノ酸成分をさらに含み得る。第2のアミノ酸成分は、1つまたは複数のプロリン、バリン、アラニン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、ヒスチジン、システイン、トリプトファン、チロシン、アルギニン、グルタミン、タウリン、ベタイン、エクトイン、ジメチルグリシン、エチルメチルグリシン、RGDペプチド、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0008】
凍結保存用組成物は細胞をさらに含んでもよい。細胞はiPS細胞であり得る。細胞は、生存可能な回復された凍結保存された細胞であり得る。
【0009】
細胞を凍結保存する方法は、細胞を凍結保存用組成物に加えること、該組成物を凍結すること、凍結した組成物を0℃未満の温度で保存すること、該組成物を解凍すること、解凍した組成物から細胞を移すこと、および細胞が生存可能であるために効果的な条件下で細胞を培養することを含む。上記組成物の凍結は、0℃/分超から5℃/分までの速度で冷却することを含む。当該方法は、解凍後の洗浄工程なしで実施され得る。本開示の凍結保存方法は、定義された温度で氷核形成を活発に誘導する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例からの結果を示す。
実施例からの結果を示す。
実施例からの結果を示す。
実施例からの結果を示す。
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実施例で使用される冷却プロファイルを示す。
実施例で使用される冷却プロファイルを示す。
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実施例で使用される凍結保存ワークフローのグラフィック描写である。
実施例からの結果を示す。
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【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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