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公開番号2024079782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2024049349,2023563849
出願日2024-03-26,2023-07-13
発明の名称ポリマーの製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 85/00 20060101AFI20240604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐加水分解性を改善できる1,6-ヘキサンジオール組成物を原料とするポリマー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】1,6-ヘキサンジオールおよび1,6-ヘキサンジオール誘導体のいずれか一方または両方、およびアルカリ金属元素を含有し、1,6-ヘキサンジオール組成物の総量に対する、前記アルカリ金属元素の合計含有量が0.1~1000質量ppmの範囲であり、酸価が0.001~1.0mgKOH/gの範囲である1,6-ヘキサンジオール組成物および、該組成物を重合反応又は重縮合反応させるポリマーの製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料として重合反応又は重縮合反応を行うポリマーの製造方法であって、
前記1,6-ヘキサンジオール組成物が、1,6-ヘキサンジオールおよび1,6-ヘキサンジオール誘導体のいずれか一方または両方、およびアルカリ金属元素を含有し、
前記1,6-ヘキサンジオール組成物の総量に対する、前記アルカリ金属元素の合計含有量が0.1~1000質量ppmの範囲であり、前記1,6-ヘキサンジオール組成物の酸価が0.001~1.0mgKOH/gの範囲であるポリマーの製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記1,6-ヘキサンジオール組成物が有機酸をさらに含有し、前記有機酸の25℃におけるpKa値が4.0以上である請求項1記載の
ポリマーの製造方法。
【請求項3】
前記1,6-ヘキサンジオール組成物がバイオマス資源から誘導されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
ポリマーの製造方法。
【請求項4】
1,6-ヘキサンジオール組成物を、イオン交換及び/又は蒸留により精製し請求項1に記載の1,6-ヘキサンジオール組成物を得る工程を含み、
前記工程により得られた1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料として重合反応又は重縮合反応を行う請求項1記載のポリマーの製造方法。
【請求項5】
前記ポリマーがポリエステルであり、
前記1,6-ヘキサンジオール組成物及びカルボン酸を重縮合反応させる請求項1記載のポリマーの製造方法。
【請求項6】
前記ポリマーがポリウレタンであり、
1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料とするポリオール及びポリイソシアネートを反応原料として重合反応を行う請求項1記載のポリマーの製造方法。
【請求項7】
前記1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料とするポリオールがポリエステルポリオールである請求項6記載のポリマーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、1,6-ヘキサンジオール組成物
およびそれを用いたポリマーの製造方法に
関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
1,6-ヘキサンジオール(1,6-HD)組成物は、ポリエステル、ポリウレタン等のポリマーの製造のために有用な中間生成物である。1,6-ヘキサンジオール組成物は一般的に、(1)アジピン酸若しくはアジピン酸含有フィード流の水素化によって、(2)ヒドロキシカプロン酸若しくはそのエステルの水素化によって、又は(3)カプロラクトンの水素化によって製造可能である。
【0003】
1,6-ヘキサンジオール組成物を反応させて得られるポリエステル、ポリウレタン等のポリマーは、人工皮革などに広く活用されている。
ポリウレタンに関し、例えば、特許文献1には、ポリイソシアネートと、多価アルコールと、多価カルボン酸とを用いて固体酸触媒の存在下で製造されたポリエステルポリオールを含むことを特徴とするポリウレタン樹脂組成物が、耐加水分解性に優れることが開示されているが、ポリエステルポリオール製造時に特殊な固体触媒を使用し、かつ固体触媒を回収する必要があり、他の技術の提供も求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/035579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記他の技術として、1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料とするポリマーの耐加水分解性を改善できる1,6-ヘキサンジオール組成物、該1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料とするポリマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、アルカリ金属元素を特定量含有する特定の酸価の1,6-ヘキサンジオール組成物を反応させて得られるポリマーが、良好な耐加水分解性を有することを見出して本発明を完成した。
即ち本発明は、以下の発明を提供するものである。
【0007】
[1]1,6-ヘキサンジオールおよび1,6-ヘキサンジオール誘導体のいずれか一方または両方、およびアルカリ金属元素を含有する1,6-ヘキサンジオール組成物であって、前記組成物の総量に対する、前記アルカリ金属元素の合計含有量が0.1~1000質量ppmの範囲であり、且つ前記組成物の酸価が0.001~1.0mgKOH/gの範囲である1,6-ヘキサンジオール組成物。
【0008】
[2]有機酸をさらに含有し、前記有機酸の25℃におけるpKa値が4.0以上である[1]の1,6-ヘキサンジオール組成物。
【0009】
[3]前記1,6-ヘキサンジオール組成物がバイオマス資源から誘導されたことを特徴とする[1]または[2]の1,6-ヘキサンジオール組成物。
【0010】
[4][1]~[3]のいずれかの1,6-ヘキサンジオール組成物を反応原料とするポリマー。
(【0011】以降は省略されています)

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