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公開番号2024077648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189717
出願日2022-11-29
発明の名称複合型不織布ワイパー
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類D04H 5/00 20120101AFI20240603BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】低坪量であっても吸水性能を備え、乾燥状態で拭き取り作業を行うときも柔らかい触感と拭き心地が具備され、かつ、液体に湿潤されたときも柔らかい触感で拭き取り作業を行うことができる、色付きの複合型不織布ワイパーを提供する。
【解決手段】有色のスパンボンド不織布の上にパルプ繊維ウェブを積層し一体化した、複合型不織布のワイパーであって、複合型不織布の坪量が30g/m2以上60g/m2以下であり、複合型不織布における、乾燥時の縦方向の引張強度が9.8N/25mm以上19.6N/25mm以下、横方向の引張強度が4.9N/25mm以上12.7N/25mm以下であり、湿潤時の縦方向の引張強度が7.8N/25mm以上19.6N/25mm以下、横方向の引張強度が2.9N/25mm以上12.7N/25mm以下である、複合型不織布ワイパーを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有色のスパンボンド不織布の上にパルプ繊維ウェブを積層し一体化した、複合型不織布のワイパーであって、
前記複合型不織布の坪量が30g/m

以上60g/m

以下、前記スパンボンド不織布の坪量が8g/m

以上14g/m

以下、前記パルプ繊維ウェブの坪量が20g/m

以上50g/m

以下であり、
前記複合型不織布における、乾燥時の縦方向の引張強度が9.8N/25mm以上19.6N/25mm以下、乾燥時の横方向の引張強度が4.9N/25mm以上12.7N/25mm以下であり、
前記複合型不織布における、湿潤時の縦方向の引張強度が7.8N/25mm以上19.6N/25mm以下、湿潤時の横方向の引張強度が2.9N/25mm以上12.7N/25mm以下であることを特徴とする、複合型不織布ワイパー。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記複合型不織布の厚みが0.25mm以上、吸水速度が2.0秒以下、単位面積当たりの吸水量(T.W.A.)が240g/m

以上であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布ワイパー。
【請求項3】
前記スパンボンド不織布における、乾燥時の縦方向の引張強度が7.8N/25mm以上14.7N/25mm以下、乾燥時の横方向の引張強度が2.9N/25mm以上9.3N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布ワイパー。
【請求項4】
前記スパンボンド不織布は、紡糸された樹脂繊維を接続する複数の融着点を含み、前記融着点の1個当たりの面積が0.10mm

以上0.50mm

以下、前記スパンボンド不織布における前記融着点の面積率が7%以上20%以下、前記スパンボンド不織布における単位面積当たりの前記融着点の個数が10個/cm

以上150個/cm

以下であり、
前記スパンボンド不織布がナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリスチレンからなる群から選択された1種類以上の合成繊維を含み、
前記パルプ繊維ウェブがラジアータパイン、スラッシュパイン、サザンパイン、ロッジポールパイン、スプルース及びダグラスファーからなる群から選択された1種類以上の針葉樹晒クラフトパルプの繊維を含むことを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布ワイパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、色付きの不織布を含む複合型不織布ワイパーに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品の製造、加工、処理、調理用機械、装置、器具の表面又は作業者の手を清拭するときに、パルプ繊維ウェブを含む紙製のワイパーや、合成繊維を含む不織布のワイパーを使用することがある。
【0003】
一方で、水性、油性の液体の吸液性に富むパルプ繊維と、強度に優れる合成繊維を使ったスパンボンド不織布とを水流交絡し、強度と吸液性を両立させたシートを製造する技術が知られている。なお、パルプ繊維ウェブは一般的な湿式抄紙法、湿式抄紙で抄造したシートや、乾式エアレイドにて供給することができる。
【0004】
上記の技術を用いた複合型の不織布は、強度と吸液性、保液性を両立しており、食品の製造、加工、処理、調理用機械、装置、器具の表面又は作業者の手の清拭等、多種の場面で使用することができる。
【0005】
また、上記の複合型不織布とは別に、従来、食品の製造、加工、処理、調理用機械、装置、器具の表面あるいは作業者の手を清拭するときに、異物混入防止の観点からカウンタークロス等の色付きワイパーを使用することがある。
【0006】
そのような色付きワイパーは、食品だけではなく自転車や機械の拭き取り等、工業用途でも有色であることから、対象物に応じて使い分けるなどの利便性も高い。
そして、昨今の衛生意識の高まりにより、ワイパーは使い捨て又は、少回数での使用用途が増加している。
【0007】
そのような色付きの複合型不織布ワイパーの先行技術文献として、例えば、特許文献1には、合成樹脂繊維によるスパンボンド不織布とパルプ繊維とが絡合されたパルプ混合のスパンレース不織布であり、坪量が40~70g/m

であり、スパンボンド不織布の目付量が10~25g/m

であり、パルプ繊維の割合が60~80質量%、スパンボンド不織布の割合が20~40質量%であり、スパンボンド不織布を構成する合成樹脂繊維が、着色料が練りこまれて色付けされた着色繊維であり、かつ、パルプ繊維とスパンボンド不織布を構成する着色繊維の色が異なる不織布ダスターが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-063221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来の複合型不織布では、軽い汚れや水分の拭き取り等においては、強度が高すぎると、素材の特性上、柔らかさに劣り、拭き取りがしにくいことがあった。
【0010】
また、使い捨て又は少数回での使用の場合は、使用枚数が多くなるため、ワイパーの単価を抑える必要もある。
単価を抑えるためには、坪量(目付)を低くし、原材料の使用量を抑制することが考えられるが、ワイパーの要である吸液性能が低下してしまい、かつ、拭き心地も劣ってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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