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公開番号2024072770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2023122500
出願日2023-07-27
発明の名称ブッシング、及びガラス繊維の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 37/083 20060101AFI20240521BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ノズルの寿命を延ばす場合であっても、ノズルの材料の使用量の増加を抑えることを可能にしたブッシング、及びガラス繊維の製造方法を提供する。
【解決手段】ブッシング11は、水平方向に沿って延びる底面を有するベースプレート11bと、ベースプレート11bに設けられ、ガラスフィラメントが引き出されるノズル群とを有する。ブッシングのベースプレート11bの外周縁に最も近い位置に設けられる外周ノズル群14は、異形ノズル16を含む。異形ノズル16は、異形ノズル16の周方向において、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部W1と、壁厚寸法が相対的に大きい第2壁部W2とを有する。異形ノズル16の第2壁部W2は、ベースプレート11bの外周縁に向かって延びる外壁部W2aを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に沿って延びる底面を有するベースプレートと、
前記ベースプレートに設けられ、ガラスフィラメントが引き出されるノズル群と、を有するブッシングであって、
前記ベースプレートの外周縁に最も近い位置に設けられる外周ノズル群は、異形ノズルを含み、
前記異形ノズルは、前記異形ノズルの周方向において、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部と、壁厚寸法が相対的に大きい第2壁部と、を有し、
前記第2壁部は、前記ベースプレートの前記外周縁に向かって延びる外壁部を含む、ブッシング。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
水平方向に沿って延びる底面を有するベースプレートと、
前記ベースプレートに設けられ、ガラスフィラメントが引き出されるノズル群と、を有するブッシングであって、
前記ベースプレートの外周縁に最も近い位置に設けられる外周ノズル群は、異形ノズルを含み、
前記異形ノズルは、前記異形ノズルの周方向において、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部と、壁厚寸法が相対的に大きい第2壁部と、を有し、
前記外周ノズル群において、隣り合う第1ノズル及び第2ノズルの少なくとも一方が前記異形ノズルであり、
前記異形ノズルの前記第2壁部は、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間に向かって延びる中間壁部を含む、ブッシング。
【請求項3】
水平方向に沿って延びる底面を有するベースプレートと、
前記ベースプレートに設けられ、ガラスフィラメントが引き出されるノズル群と、を有するブッシングであって、
前記ベースプレートの外周縁に最も近い位置に設けられる外周ノズル群は、異形ノズルを含み、
前記異形ノズルは、前記異形ノズルの周方向において、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部と、壁厚寸法が相対的に大きい第2壁部と、を有し、
前記外周ノズル群において、第1ノズルと前記第1ノズルの両側で隣り合う第2ノズル及び第3ノズルの3つのノズルのうち、少なくとも前記第1ノズルが前記異形ノズルであり、
前記第1ノズルの前記第2壁部は、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間に向かって延びる第1中間壁部と、前記第1ノズルと前記第3ノズルとの間に向かって延びる第2中間壁部とを含む、ブッシング。
【請求項4】
前記異形ノズルは、前記第1壁部の最小となる壁厚寸法をT1とし、前記第2壁部の最大となる壁厚寸法をT2とした場合、T2≧1.2×T1の関係を満たす、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のブッシング。
【請求項5】
前記異形ノズルにおけるノズル孔の横断面の形状は、円形状である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のブッシング。
【請求項6】
前記異形ノズルの外形は、底面視で四角形状である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のブッシング。
【請求項7】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のブッシングを用いてガラス繊維を製造するガラス繊維の製造方法であって、
前記ブッシングに溶融ガラスを供給し、前記ブッシングの前記ノズル群から複数のガラスフィラメントを引き出す工程と、前記複数のガラスフィラメントを集束する工程と、を備えるガラス繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブッシング、及びガラス繊維の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ガラスフィラメントの製造には、溶融ガラスが供給されるブッシングが用いられている。ブッシングは、ベースプレートと、このベースプレートに設けられるノズル群とを有している。このブッシングのノズル群からガラスフィラメントが引き出されることで、複数のガラスフィラメントが得られる。ここで、特許文献1に記載されるように、ブッシングのノズルの劣化を抑える技術が知られている。特許文献1におけるブッシングのノズル群は、例えば、ノズルの壁厚が互いに異なる複数のノズルを含んでいる。これにより、劣化し易い環境下に配置されるノズルの寿命を、劣化し難い環境下に配置されるノズルの寿命に近づけることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-001956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、例えば、壁厚寸法の大きいノズルを用いることで、ノズルの寿命を延ばす場合、ノズルの材料の使用量が増加する。これにより、ノズルの材料コストの上昇を招くおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、ノズルの寿命を延ばす場合であっても、ノズルの材料の使用量の増加を抑えることを可能にしたブッシング、及びガラス繊維の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するブッシング、及びガラス繊維の製造方法の各態様について説明する。
態様1のブッシングは、水平方向に沿って延びる底面を有するベースプレートと、前記ベースプレートに設けられ、ガラスフィラメントが引き出されるノズル群と、を有するブッシングであって、前記ベースプレートの外周縁に最も近い位置に設けられる外周ノズル群は、異形ノズルを含み、前記異形ノズルは、前記異形ノズルの周方向において、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部と、壁厚寸法が相対的に大きい第2壁部と、を有し、前記第2壁部は、前記ベースプレートの前記外周縁に向かって延びる外壁部を含む。
【0007】
この構成によれば、外周ノズル群において摩耗し易い環境下に配置されるノズルの寿命を、異形ノズルの外壁部によって延ばすことができる。また、異形ノズルは、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部を有するため、ノズルの材料の使用量の増加を抑えることが可能となる。
【0008】
ここで、異形ノズルの外壁部の配置は、異形ノズルのノズル孔の中心を通るとともに、ベースプレートの外周縁と直交する垂線に基づいて定義される。異形ノズルの外壁部は、ノズル孔の中心を回転中心として、上記垂線を時計回りと反時計回りに45°の角度で回転させた範囲に設けられる。
【0009】
態様2のブッシングは、水平方向に沿って延びる底面を有するベースプレートと、前記ベースプレートに設けられ、ガラスフィラメントが引き出されるノズル群と、を有するブッシングであって、前記ベースプレートの外周縁に最も近い位置に設けられる外周ノズル群は、異形ノズルを含み、前記異形ノズルは、前記異形ノズルの周方向において、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部と、壁厚寸法が相対的に大きい第2壁部と、を有し、前記外周ノズル群において、隣り合う第1ノズル及び第2ノズルの少なくとも一方が前記異形ノズルであり、前記異形ノズルの前記第2壁部は、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間に向かって延びる中間壁部を含む。
【0010】
この構成によれば、第1ノズル及び第2ノズルよりも内側に配置される内側ノズルに向けて流入する気流を、異形ノズルの中間壁部によって抑えることが可能となる。これにより、内側ノズルの摩耗を抑えることが可能となる。このため、内側ノズルの壁厚寸法の増大を抑えたとしても、内側ノズルの寿命を延ばすことが可能となる。また、異形ノズルは、壁厚寸法が相対的に小さい第1壁部を有するため、ノズルの材料の使用量の増加を抑えることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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