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公開番号2024072404
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183181
出願日2022-11-16
発明の名称ステアリング装置、および、ハウジングとフレームとの結合構造
出願人日本精工株式会社
代理人
主分類B62D 3/12 20060101AFI20240521BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フレーム座面に対するマウント座面の保持力を確保しやすいステアリング装置、および、ハウジングとフレームとの結合構造を提供する。
【解決手段】ステアリング装置のハウジングは、収容部と、ボルト4を用いてフレーム3に結合されるマウント部17とを有する。マウント部17は、ボルト4の軸力によってフレーム3に備えられたフレーム座面35に押し付けられるマウント座面25、および、該マウント座面25に開口しかつボルト4の軸部37が挿通されるマウント側ボルト孔26を有する。マウント座面25は、フレーム座面35と対向する縁部を有する。マウント座面25において、縁部は、周方向に凹凸形状となっている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフレームに支持されるハウジングを備え、
前記ハウジングは、軸方向両側の端部に1対のタイロッドが揺動可能に連結される直動シャフトを軸方向の移動可能に収容する収容部と、前記収容部に固定され、かつ、ボルトを用いて前記フレームに結合されるマウント部とを有し、
前記マウント部は、前記ボルトの軸力によって前記フレームに備えられたフレーム座面に押し付けられるマウント座面、および、該マウント座面に開口しかつ前記ボルトの軸部が挿通されるマウント側ボルト孔を有し、
前記マウント座面は、前記フレーム座面と対向する縁部を有し、
前記縁部は、周方向に凹凸形状を有する、
ステアリング装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記マウント座面は平坦面となっている、請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項3】
前記縁部は、前記マウント座面の内周縁部と外周縁部とのうちの少なくとも一方である、請求項1または2に記載のステアリング装置。
【請求項4】
前記縁部は、谷埋め部を有する、請求項1または2に記載のステアリング装置。
【請求項5】
ステアリング装置のハウジングと、車両のフレームと、前記ハウジングと前記フレームとを結合するためのボルトとを備え、
前記ハウジングは、軸方向両側の端部に1対のタイロッドが揺動可能に連結される直動シャフトを軸方向の移動可能に収容する収容部と、マウント座面および該マウント座面に開口するマウント側ボルト孔を有し、前記収容部に固定されたマウント部とを備え、
前記フレームは、台座部を備え、該台座部は、フレーム座面および該フレーム座面に開口する台座側ボルト孔を有し、
前記ボルトは、前記フレーム座面と前記マウント座面とを接触させた状態で前記マウント側ボルト孔および前記台座側ボルト孔に挿通または螺合される軸部を有し、かつ、自身の軸力によって前記マウント座面を前記フレーム座面に押し付けており、
前記マウント座面は、前記フレーム座面に対向する縁部を有し、
前記縁部は、前記縁部は、周方向に凹凸形状を有する、
ハウジングとフレームとの結合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリング装置、および、ステアリング装置のハウジングと車両のフレームとの結合構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のステアリング装置は、運転者が操作するステアリングホイールの回転運動を、ステアリングシャフト、中間シャフトなどを介して、ステアリングギヤユニットのピニオンシャフトに伝達し、さらに、ピニオンシャフトの回転運動を、ステアリングギヤユニットのラックシャフトの直線運動に変換することに基づいて、左右の操舵輪に舵角を付与するように構成されている。
【0003】
すなわち、ラックシャフトの軸方向両側の端部に、1対のタイロッドの基端部が揺動可能に連結されており、1対のタイロッドの先端部に、左右の操舵輪が組み付けられるナックルが揺動可能に連結されている。これにより、ラックシャフトが直線運動することに伴い、1対のタイロッドが押し引きされることで、左右の操舵輪に舵角が付与される。
【0004】
ステアリングギヤユニットは、ハウジングを備える。該ハウジングは、直動シャフトであるラックシャフトを軸方向の移動可能に収容する収容部と、該収容部に固定され、かつ、ボルトを用いて車両のフレームに結合されるマウント部とを備える。すなわち、ステアリングギヤユニットは、ボルトを用いてマウント部を車両のフレームに結合することにより、該フレームに支持される。
【0005】
マウント部は、ボルトの軸部が挿通されるボルト孔と、該ボルト孔の端部が開口し、かつ、ボルトの軸力によってフレームに備えられたフレーム座面に押し付けられるマウント座面とを有する。なお、ボルトの軸力とは、ボルトを雌ねじ孔に螺合すること、あるいは、ボルトにナットを螺合することにより、軸方向に関して弾性的に伸びたボルトの軸部が元に戻ろうとする力をいう。
【0006】
フレームに対するマウント部の結合作業を容易にする観点から、マウント部のボルト孔の内径は、ボルトの軸部の外径よりも大きく設定されている。このため、ボルト孔の内周面とボルトの軸部の外周面との間には隙間が存在する。したがって、該隙間の存在に基づいて、マウント部がフレームに対してボルトの中心軸に直交する方向に移動することが可能となり、フレームに対するマウント部のがたつきの発生の原因となる。しかしながら、このようなフレームに対するマウント部の移動は、フレーム座面とマウント座面との間に作用する摩擦力によって抑制される。
【0007】
特開2021-185069号公報には、フレーム座面とマウント座面との間に作用する摩擦力を増大させるために、マウント座面の全面に微細な凹凸形状を形成した構造が記載されている。この構造では、凹凸形状を構成する突条、突部などの微細な凸部を、フレーム座面に施された皮膜に食い込ませている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-185069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特開2021-185069号公報に記載された従来構造では、マウント座面に設けられた微細な凹凸形状は、加工により形成されており、かつ、該凹凸形状を含むマウント座面の表面粗さ(算術平均粗さRa)が製品仕様として要求される表面粗さとなるように設定されており、かつ、該凹凸形状を構成する凸部をフレーム座面の皮膜に食い込ませている。このため、前記凸部の幅や高さは、数μmから数十μm程度であると考えられる。
【0010】
この従来構造では、凹凸形状が小さいため、摩擦力を増大させる効果はあるものの、ステアリング装置の製造過程における、その管理を適切に行うことは困難である。通常、マウント部を含むハウジングは、軽量化のためにアルミニウム合金などの軽合金製であるのに対し、車両のフレームは、十分な強度および剛性を確保するために鋼製である。かかる場合、微細な凹凸形状は、締結時にボルトの軸力により潰れる可能性が高いと考えられる。このように、微細な凹凸形状が潰れて、マウント座面の全体が平滑な平坦面に変化することによって、フレーム座面に対するマウント座面の保持力を十分に確保できないと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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