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公開番号2024127231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036238
出願日2023-03-09
発明の名称電動パワーステアリング装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B62D 5/04 20060101AFI20240912BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】第2ハウジングが第1ハウジングに対してウォームホイールの軸回り方向に回転(揺動)することを抑制する電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置は、ウォームホイールと、ウォームシャフトと、第1取付部を有する第1ハウジングと、第1取付部にボルトを介して取り付けられる第2取付部を有する第2ハウジングと、第1取付部に設けられウォームホイールの径方向に延びる凸部と、第2取付部に設けられて凸部が挿入され、且つ、径方向の長さが凸部よりも長い凹部と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に延びるピニオン軸と、
前記ピニオン軸における第1方向の一方側に取り付けられ、且つ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、
第1方向と交差する第2方向に延び、前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、且つ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、
前記ピニオン軸を収容し且つ第1方向の一方側に第1取付部を有する第1ハウジングと、当該第1ハウジングに対して第1方向の一方側に隣接して配置され、前記ウォームホイールおよび前記ウォームシャフトを収容し、且つ、前記第1取付部にボルトを介して取り付けられる第2取付部を有する第2ハウジングと、を含むハウジングと、
前記第1取付部および前記第2取付部のうちの一方に設けられて他方に向けて突出し、且つ、第1方向から見て、前記ピニオン軸に向けて前記ウォームホイールの径方向に延びる凸部と、
前記第1取付部および前記第2取付部のうちの前記他方に設けられて前記凸部が挿入される凹部と、
を備える、
電動パワーステアリング装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
第1方向に延びるピニオン軸と、
前記ピニオン軸における第1方向の一方側に取り付けられ、且つ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、
第1方向と交差する第2方向に延び、前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、且つ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、
前記ピニオン軸を収容し且つ第1方向の一方側に第1取付部を有する第1ハウジングと、当該第1ハウジングに対して第1方向の一方側に隣接して配置され、前記ウォームホイールおよび前記ウォームシャフトを収容し、且つ、前記第1取付部にボルトを介して取り付けられる第2取付部を有する第2ハウジングと、を含むハウジングと、
前記第1取付部および前記第2取付部のうちの一方から他方に向けて突出するピンと、
前記第1取付部および前記第2取付部のうち前記他方に設けられ且つ前記ピンが挿入される止まり穴と、
を備え、
前記止まり穴は、第1方向から見て、前記ピニオン軸に向けて前記ウォームホイールの径方向に延びる長穴である、
電動パワーステアリング装置。
【請求項3】
前記凸部は、前記径方向に延びる一対の平行な外側面を有し、
前記凹部は、前記外側面に面し且つ当該外側面に沿って延びる一対の平行な内側面を有する、
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項4】
前記凸部の前記外側面と前記凹部の前記内側面との間には間隙が設けられる、
請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項5】
前記第1取付部および前記第2取付部のうちの一方に設けられ且つ他方に向けて突出するピンと、
前記第1取付部および前記第2取付部のうち前記他方に設けられ且つ前記ピンが挿入される止まり穴と、
を備え、
前記止まり穴は、第1方向から見て、前記ピニオン軸に向けて前記径方向に延びる長穴である、
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項6】
前記第1ハウジングにおける第1方向の一方側には、
前記ピニオン軸の外周側であって前記第1取付部の内周側に配置され、且つ、第1方向の一方側に凸に形成される環状凸部が設けられ、
前記第2ハウジングにおける第1方向の他方側には、前記環状凸部に挿入される環状凹部が設けられ、当該環状凹部の内周面と前記環状凸部の外周面との間には間隙が設けられる、
請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項7】
前記ピンは、前記凸部および前記凹部の一方に設けられ、
前記止まり穴は、前記凸部および前記凹部の他方に設けられる、
請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項8】
前記凸部の前記外側面および前記凹部の前記内側面は、第1方向から見て、前記ウォームシャフトに直交する方向に沿って延びる、
請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項9】
前記止まり穴は、第1方向から見て、前記ウォームシャフトに直交する方向に沿って延びる、
請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項10】
前記ボルトの数は、3本以下である、
請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動パワーステアリング装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の電動パワーステアリング装置は、ピニオン軸と、ウォームホイールと、ウォームシャフトと、ハウジングと、を備える。具体的には、ピニオン軸の軸方向の端部にウォームホイールが取り付けられる。ウォームホイールの径方向外側にはウォーム歯部が設けられ、当該ウォーム歯部は、ウォームシャフトのシャフト歯部に噛み合う。ウォームシャフトは、モータの出力軸に回転可能に取り付けられる。
【0003】
ハウジングは、ピニオン軸を収容する第1ハウジングと、ウォームホイールおよびウォームシャフトを収容する第2ハウジングと、を備える。第1ハウジングには、径方向外側に突出する複数の第1フランジが設けられ、第2ハウジングには、第1フランジに重なる第2フランジが複数設けられる。第1フランジは、ボルトを介して第2フランジに締結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-271913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
回転するウォームシャフトからウォームホイールに力が伝達されると、その反作用としてウォームホイールからウォームシャフトに反力が加わる。当該反力は、ウォームホイールの中心軸の軸回り方向に向かう。ウォームシャフトは、第2ハウジングに軸受を介して取り付けられるため、前記反力により、第2ハウジングが第1ハウジングに対してウォームホイールの軸回り方向に回転(揺動)する可能性がある。
【0006】
本開示は、前述の課題に鑑みてなされたものであって、第2ハウジングが第1ハウジングに対してウォームホイールの軸回り方向に回転(揺動)することを抑制する電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、一態様に係る電動パワーステアリング装置は、第1方向に延びるピニオン軸と、前記ピニオン軸における第1方向の一方側に取り付けられ、且つ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、第1方向と交差する第2方向に延び、前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、且つ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、前記ピニオン軸を収容し且つ第1方向の一方側に第1取付部を有する第1ハウジングと、当該第1ハウジングに対して第1方向の一方側に隣接して配置され、前記ウォームホイールおよび前記ウォームシャフトを収容し、且つ、前記第1取付部にボルトを介して取り付けられる第2取付部を有する第2ハウジングと、を含むハウジングと、前記第1取付部および前記第2取付部のうちの一方に設けられて他方に向けて突出し、且つ、第1方向から見て、前記ピニオン軸に向けて前記ウォームホイールの径方向に延びる凸部と、前記第1取付部および前記第2取付部のうちの前記他方に設けられて前記凸部が挿入される凹部と、を備える。
【0008】
前述したように、特許文献1では、回転するウォームシャフトからウォームホイールに力が伝達されると、その反作用としてウォームホイールからウォームシャフトに反力が加わる。当該反力は、ウォームホイールの中心軸の軸回り方向に向かうため、第2ハウジングが第1ハウジングに対してウォームホイールの軸回り方向に回転(揺動)する可能性がある。
【0009】
ここで、本開示においては、ボルトに加えて、第1取付部および第2取付部の一方に凹部を設け他方に凸部を設け且つ凹部に凸部を挿入する。また、凹部および凸部が延びる方向をウォームホイールの径方向に設定するため、ウォームホイールの軸回り方向と凹部および凸部が延びる方向とが略直交する。よって、第2ハウジングが回転しようとしても、凸部が凹部の内側面に当たってストッパーの作用をするため、第2ハウジングが第1ハウジングに対してウォームホイールの軸回り方向に回転(揺動)することが抑制される。また、凹部には凸部が挿入され、且つ、凹部の径方向の長さが凸部よりも長いため、凹部に対して凸部が径方向にスライド可能になる。このため、ウォームホイールとウォームシャフトとの距離を変えて芯間距離の調整を行うことが可能となる。即ち、第1ハウジングに対する第2ハウジングの相対位置を変えると、ウォームホイールの中心軸と、ウォームシャフトの中心軸との距離が変わり、ウォームホイールのホイール歯部とウォームシャフトのシャフト歯部との噛み合い状態を調整することができる。
【0010】
一態様に係る電動パワーステアリング装置は、第1方向に延びるピニオン軸と、前記ピニオン軸における第1方向の一方側に取り付けられ、且つ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、第1方向と交差する第2方向に延び、前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、且つ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、前記ピニオン軸を収容し且つ第1方向の一方側に第1取付部を有する第1ハウジングと、当該第1ハウジングに対して第1方向の一方側に隣接して配置され、前記ウォームホイールおよび前記ウォームシャフトを収容し、且つ、前記第1取付部にボルトを介して取り付けられる第2取付部を有する第2ハウジングと、を含むハウジングと、前記第1取付部および前記第2取付部のうちの一方から他方に向けて突出するピンと、前記第1取付部および前記第2取付部のうち前記他方に設けられ且つ前記ピンが挿入される止まり穴と、を備え、前記止まり穴は、第1方向から見て、前記ピニオン軸に向けて前記ウォームホイールの径方向に延びる長穴である。
(【0011】以降は省略されています)

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