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公開番号2024119446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026350
出願日2023-02-22
発明の名称センサユニット付軸受キャップ及びハブユニット軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 41/00 20060101AFI20240827BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ボルト締結工具を回す際の困難性やセンサワイヤを疵付けるリスクを低減可能なセンサユニット付軸受キャップ及びハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】キャップ平面部44aのうち、エンコーダ13と軸方向に対向する部分には、センサ90を挿入するためのセンサ挿入孔45が設けられ、キャップ傾斜面部44bには、センサホルダ80を固定するためのボルト8が螺合可能な雌ねじ孔46が設けられ、ホルダ平面部81には、ホルダ平面部81を軸方向に貫通するように延びるセンサ90が固定され、ホルダ傾斜面部83には、雌ねじ孔46と連続する孔を形成するように、ホルダ傾斜面部83を貫通してボルト8が挿入可能なボルト挿入孔84が設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インボード側端部にエンコーダを支持した内輪部材を、その径方向内側に複数個の転動体を介して回転自在に支持した外輪部材のインボード側開口を塞ぐ状態で、前記外輪部材のインボード側端部に装着される軸受キャップと、
センサと、前記センサを保持した状態で前記軸受キャップに支持固定されるセンサホルダと、を備えたセンサユニットと、
を備え、
前記軸受キャップは、
前記外輪部材のインボード側端部に固定される筒部と、
前記筒部のインボード側を塞ぐ底板部と、
を備え、
前記底板部のインボード側面は、
軸方向と垂直に延びるキャップ平面部と、
前記キャップ平面部に対して傾斜するキャップ傾斜面部と、
を備え、
前記キャップ平面部のうち、前記エンコーダと軸方向に対向する部分には、前記センサを挿入するためのセンサ挿入孔が設けられ、
前記キャップ傾斜面部には、前記センサホルダを固定するためのボルトが螺合可能な雌ねじ孔が設けられ、
前記センサホルダは、
軸方向と垂直に延びて、前記キャップ平面部と当接するホルダ平面部と、
前記ホルダ平面部に対して傾斜し、前記キャップ傾斜面部と当接するホルダ傾斜面部と、
を備え、
前記ホルダ平面部には、前記ホルダ平面部を軸方向に貫通するように延びる前記センサが固定され、
前記ホルダ傾斜面部には、前記雌ねじ孔と連続する孔を形成するように、前記ホルダ傾斜面部を貫通して前記ボルトが挿入可能なボルト挿入孔が設けられる、
ことを特徴とするセンサユニット付軸受キャップ。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記キャップ傾斜面部は、前記キャップ平面部の径方向内側端部に接続し、径方向内側に向かうにしたがってアウトボード側に傾斜し、
前記ホルダ傾斜面部は、前記ホルダ平面部の径方向内側端部に接続し、径方向内側に向かうにしたがってアウトボード側に傾斜し、前記キャップ傾斜面部と当接する、
請求項1に記載のセンサユニット付軸受キャップ。
【請求項3】
前記雌ねじ孔は、前記キャップ傾斜面部に穿孔された孔に圧入された、外径がセレーション形状のインサートナットによって形成される、
請求項1に記載のセンサユニット付軸受キャップ。
【請求項4】
前記雌ねじ孔は、前記キャップ傾斜面部にモールド固定されたインサートナットによって形成される、
請求項1に記載のセンサユニット付軸受キャップ。
【請求項5】
内周面に外輪軌道面を有し、使用時に回転しない外輪部材と、
外周面に内輪軌道面を有し、使用時に回転する内輪部材と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
前記内輪部材のインボード側端部に前記内輪部材と同心に支持固定され、その特性を円周方向に関して交互に且つ等ピッチで変化させたエンコーダと、
前記外輪部材のインボード側開口を塞ぐ状態で、前記外輪部材のインボード側端部に装着される軸受キャップと、
前記軸受キャップに支持固定されたセンサユニットと、
を備えたハブユニット軸受であって、
前記軸受キャップに前記センサユニットを支持固定して成るセンサユニット付軸受キャップが、請求項1~4のいずれか1項に記載したセンサユニット付軸受キャップであることを特徴とするハブユニット軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、センサユニット付軸受キャップ及びハブユニット軸受に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従動輪用ハブユニット軸受のインボード側は、エンドキャップ(軸受キャップ)で密封されており、内輪部材にエンコーダが取り付けられている。このようなハブユニット軸受では、センサを保持するセンサホルダがエンドキャップに固定されており、当該エンドキャップがインボード側の密封装置として機能する。
【0003】
特許文献1には、センサホルダを備える従動輪用ハブユニット軸受が開示されている。このハブユニット軸受においては、センサ先端をセンサホルダのセンサ孔に挿入すると共に、センサのフランジ部をセンサホルダにモールド固定されたインサートナットにボルト止めしている。
【0004】
ところで、センサホルダに係止されたセンサのインボード側には、外部装置とセンサとを接続するワイヤが延在している。したがって、センサ固定用ボルトの締結時に、締結工具(例えば六角レンチ)を回す時の障害となり、また、著しい場合は、センサワイヤを疵付け、ABSやトラクションコントロール機能に障害を起こす虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-045350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、ボルト締結工具を回す際の困難性やセンサワイヤを疵付けるリスクを低減可能なセンサユニット付軸受キャップ及びハブユニット軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は下記構成からなる。
(1) インボード側端部にエンコーダを支持した内輪部材を、その径方向内側に複数個の転動体を介して回転自在に支持した外輪部材のインボード側開口を塞ぐ状態で、前記外輪部材のインボード側端部に装着される軸受キャップと、
センサと、前記センサを保持した状態で前記軸受キャップに支持固定されるセンサホルダと、を備えたセンサユニットと、
を備え、
前記軸受キャップは、
前記外輪部材のインボード側端部に固定される筒部と、
前記筒部のインボード側を塞ぐ底板部と、
を備え、
前記底板部のインボード側面は、
軸方向と垂直に延びるキャップ平面部と、
前記キャップ平面部に対して傾斜するキャップ傾斜面部と、
を備え、
前記キャップ平面部のうち、前記エンコーダと軸方向に対向する部分には、前記センサを挿入するためのセンサ挿入孔が設けられ、
前記キャップ傾斜面部には、前記センサホルダを固定するためのボルトが螺合可能な雌ねじ孔が設けられ、
前記センサホルダは、
軸方向と垂直に延びて、前記キャップ平面部と当接するホルダ平面部と、
前記ホルダ平面部に対して傾斜し、前記キャップ傾斜面部と当接するホルダ傾斜面部と、
を備え、
前記ホルダ平面部には、前記ホルダ平面部を軸方向に貫通するように延びる前記センサが固定され、
前記ホルダ傾斜面部には、前記雌ねじ孔と連続する孔を形成するように、前記ホルダ傾斜面部を貫通して前記ボルトが挿入可能なボルト挿入孔が設けられる、
ことを特徴とするセンサユニット付軸受キャップ。
(2) 前記キャップ傾斜面部は、前記キャップ平面部の径方向内側端部に接続し、径方向内側に向かうにしたがってアウトボード側に傾斜し、
前記ホルダ傾斜面部は、前記ホルダ平面部の径方向内側端部に接続し、径方向内側に向かうにしたがってアウトボード側に傾斜し、前記キャップ傾斜面部と当接する、
請求項1に記載のセンサユニット付軸受キャップ。
(3) 前記雌ねじ孔は、前記キャップ傾斜面部に穿孔された孔に圧入された、外径がセレーション形状のインサートナットによって形成される、
(1)に記載のセンサユニット付軸受キャップ。
(4) 前記雌ねじ孔は、前記キャップ傾斜面部にモールド固定されたインサートナットによって形成される、
(1)に記載のセンサユニット付軸受キャップ。
(5) 内周面に外輪軌道面を有し、使用時に回転しない外輪部材と、
外周面に内輪軌道面を有し、使用時に回転する内輪部材と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
前記内輪部材のインボード側端部に前記内輪部材と同心に支持固定され、その特性を円周方向に関して交互に且つ等ピッチで変化させたエンコーダと、
前記外輪部材のインボード側開口を塞ぐ状態で、前記外輪部材のインボード側端部に装着される軸受キャップと、
前記軸受キャップに支持固定されたセンサユニットと、
を備えたハブユニット軸受であって、
前記軸受キャップに前記センサユニットを支持固定して成るセンサユニット付軸受キャップが、(1)~(4)のいずれか1つに記載したセンサユニット付軸受キャップであることを特徴とするハブユニット軸受。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ボルト締結工具を回す際の困難性やセンサワイヤを疵付けるリスクを低減可能なセンサユニット付軸受キャップ及びハブユニット軸受を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係るハブユニット軸受の断面図である。
図2は、図1のハブユニット軸受に装着される軸受キャップ及びセンサユニットの拡大図である。
図3は、軸受キャップにインサートナットを圧入する様子を示す図である。
図4は、軸受キャップをインボード側から見た図である。
図5は、センサホルダ及びセンサの成形方法を説明するための図である。
図6は、第2実施形態に係る軸受キャップ及びセンサユニットの断面図である。
図7は、軸受キャップの断面図である。
図8は、軸受キャップをインボード側から見た図である。
図9は、インサートナットの断面図である。
図10は、軸受キャップの成形方法を説明するための図である。
図11は、変形例に係る軸受キャップの成形方法を説明するための図である。
図12は、変形例に係るインサートナットの断面図である。
図13は、他の変形例に係るインサートナットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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