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公開番号2024139176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050004
出願日2023-03-27
発明の名称接続装置
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 5/16 20060101AFI20241002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転軸と導電体とを電気的に容易に接続する。
【解決手段】接続装置1は、回転軸2に取り付けられる第1導電部10と、一方の端部が第1導電部10に当接するとともに、他方の端部の端面が筐体4の壁面4aに当接させられる第2導電部20と、第1導電部10に保持され、第2導電部20を支持する導電部軸受30とを備える。第2導電部20は、第2凹部21aを有するとともに、導電部軸受30によって支持されるブラシホルダ21と、第2凹部21a内に収容され、第1導電部10の鋼球12に当接するブラシ22と、ブラシホルダ21の第2凹部21aの底部とブラシ22との間に配置され、ブラシ22を第1導電部10に向けて付勢するバネ23とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸受によって回転可能に支持された回転軸と、導電体と、を電気的に接続する接続装置であって、
第1凹部を有し、前記第1凹部の開口部が外側を向くように前記回転軸の端部に取り付けられるとともに導電性を有する第1導電部と、
一方の端部が前記第1凹部内に差し込まれて前記第1凹部の底部に当接するとともに、他方の端部の端面が前記導電体の壁面に当接させられ、前記第1導電部と前記導電体とを電気的に接続する第2導電部と、
前記第1凹部の内径面によって保持され、前記回転軸の回転軸線を中心に前記第1導電部と前記第2導電部とが相対回転可能となるように、前記第2導電部を支持する導電部軸受と、を備え、
前記第1導電部は、
前記第1凹部を有するとともに導電性を有する本体部と、
前記第1凹部の底部に設けられ、導電性を有する鋼球と、を有し、
前記第2導電部は、
第2凹部を有し、前記第2凹部の開口部が前記第1凹部の底部側を向くように前記導電部軸受によって支持されるとともに導電性を有するホルダと、
前記第2凹部内に少なくとも一部が収容され、前記第2凹部の底部側に対して反対側の端部が前記回転軸線上において前記鋼球に当接する、導電性を有するブラシと、
前記第2凹部の底部と前記ブラシとの間に配置され、前記ブラシを前記鋼球側に向けて付勢する付勢部と、を有する、接続装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記導電部軸受は、
外径面が前記第1凹部の内径面によって保持される外輪と、
前記外輪の内側に配置され、内径面によって前記ホルダを保持する内輪と、
前記外輪と前記内輪との間に配置された複数の転動体と、を有し、
前記内輪は、前記回転軸線に沿ってスライド可能に前記ホルダを支持する、請求項1に記載の接続装置。
【請求項3】
前記ホルダにおける前記第1凹部の底部側の端部は、前記内輪よりも前記第1凹部の底部側に位置し、
前記ホルダにおける前記第1凹部の底部側の端部の外径面には、外側に向って張り出す張出部が設けられている、請求項2に記載の接続装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸と導電体とを電気的に接続する接続装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電動モータによって駆動される回転軸は帯電することがある。この回転軸に帯電した電荷が回転軸を支持する軸受に電流となって流れることにより、軸受に電食が生じることがある。軸受に電流が流れることを防止するため、例えば、特許文献1には、回転軸の端部に除電部材を当接させ、回転軸に帯電した電荷を除電部材を介してアース線に流すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6242566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された構成のように、回転軸の端部に除電部材を当接させる場合、回転軸の回転軸線上に除電部材を設置し、回転軸線上において回転軸と除電部材とを当接させる必要がある。このため、回転軸に当接させる除電部材を筐体等に取り付ける際に、除電部材の取り付け位置に高い精度が求められる。
【0005】
そこで、本発明は、回転軸と導電体とを電気的に容易に接続することが可能な接続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、軸受によって回転可能に支持された回転軸と、導電体と、を電気的に接続する接続装置であって、第1凹部を有し、第1凹部の開口部が外側を向くように回転軸の端部に取り付けられるとともに導電性を有する第1導電部と、一方の端部が第1凹部内に差し込まれて第1凹部の底部に当接するとともに、他方の端部の端面が導電体の壁面に当接させられ、第1導電部と導電体とを電気的に接続する第2導電部と、第1凹部の内径面によって保持され、回転軸の回転軸線を中心に第1導電部と第2導電部とが相対回転可能となるように、第2導電部を支持する導電部軸受と、を備え、第1導電部は、第1凹部を有するとともに導電性を有する本体部と、第1凹部の底部に設けられ、導電性を有する鋼球と、を有し、第2導電部は、第2凹部を有し、第2凹部の開口部が第1凹部の底部側を向くように導電部軸受によって支持されるとともに導電性を有するホルダと、第2凹部内に少なくとも一部が収容され、第2凹部の底部側に対して反対側の端部が回転軸線上において鋼球に当接する、導電性を有するブラシと、第2凹部の底部とブラシとの間に配置され、ブラシを鋼球側に向けて付勢する付勢部と、を有する。
【0007】
この接続装置では、回転軸に取り付けられた第1導電部の鋼球に、第2導電部のブラシが当接する。第2導電部は、導電部軸受によって、相対回転可能に第1導電部に保持されている。つまり、第2導電部を保持するための構成を筐体等の導電体に設ける必要がない。また、第2導電部は、他方の端部の端面が導電体の壁面に当接させられることにより、導電体に電気的に接続される。このように、接続装置は、第2導電部の他方の端部の端面を導電体の壁面に当接させるだけで、第2導電部を導電部に電気的に接続することができる。これにより、接続装置は、回転軸と導電体とを電気的に容易に接続することができる。また、この接続装置は、鋼球を用いることによって、第1導電部と第2導電部とを容易に点接触させることができる。
【0008】
上記の接続装置において、導電部軸受は、外径面が第1凹部の内径面によって保持される外輪と、外輪の内側に配置され、内径面によってホルダを保持する内輪と、外輪と内輪との間に配置された複数の転動体と、を有し、内輪は、回転軸線に沿ってスライド可能にホルダを支持してもよい。例えば、回転軸の端部と導電体の壁面との間隔にばらつきが生じていることがある。この場合であっても、接続装置は、第2導電部のホルダをスライドさせることによって、ホルダを導電体の壁面に当接させることができる。なお、接続装置は、このホルダのスライドを、付勢部の付勢力によって行わせることができる。このように、接続装置は、ホルダをスライドさせることにより、ホルダと導電体の壁面とをより適切に当接させることができる。
【0009】
上記の接続装置において、ホルダにおける第1凹部の底部側の端部は、内輪よりも第1凹部の底部側に位置し、ホルダにおける第1凹部の底部側の端部の外径面には、外側に向って張り出す張出部が設けられていてもよい。ここで、導電部軸受の内輪にスライド可能に保持されたホルダは、内部に収容する付勢部によって、第1導電部の第1凹部の底部から離れる方向に付勢されている。つまり、ホルダは、付勢部の付勢力によって、内輪から抜け出ようとする。しかしながら、ホルダの外径面に張出部が設けられていることにより、付勢部の付勢力によってホルダがスライドした際に、張出部が内輪に引っ掛かる。このように、接続装置は、接続装置が回転軸に取り付けられていない場合であっても、付勢部の付勢力によってホルダが脱落することを防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回転軸と導電体とを電気的に容易に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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