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公開番号
2024170215
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087250
出願日
2023-05-26
発明の名称
転がり軸受及びアクチュエータ
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C10M
169/02 20060101AFI20241129BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】清浄度の高い環境において使用され、潤滑油として使用されるグリースの腐食を防止することができるとともに、過酸化水素等による除染前のみではなく、除染後においても、発塵量を低減することができる転がり軸受、及びこの転がり軸受を備えたアクチュエータを提供する。
【解決手段】転がり軸受1は、基油と、増ちょう剤と、を含むグリースが封入されている。基油は、フッ素油を含有し、増ちょう剤は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末を含有する。また、グリースの混和ちょう度が200以上295以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基油と、増ちょう剤と、を含むグリースが封入された転がり軸受であって、
前記基油は、フッ素油を含有し、
前記増ちょう剤は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末を含有し、
前記グリースの混和ちょう度が200以上295以下であることを特徴とする、転がり軸受。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記基油は、40℃における動粘度が、10mm
2
/s以上200mm
2
/s以下であることを特徴とする、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記フッ素油は、パーフルオロポリエーテルであることを特徴とする、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記グリースの全質量に対する前記増ちょう剤の含有量は、30質量%以上50質量%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記グリースの比重は、1.50以上であることを特徴とする、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項6】
前記グリースの酸化安定度は、10kPa以下であることを特徴とする、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項7】
過酸化水素及び過酢酸のうち、少なくとも1種を含む雰囲気に曝される環境において使用されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の転がり軸受。
【請求項8】
再生医療分野で使用される装置に含まれることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の転がり軸受。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の転がり軸受と、前記転がり軸受に支持されるボールねじと、前記ボールねじによって移動される部材の移動方向をガイドするリニアガイドと、を備えることを特徴とするアクチュエータ。
【請求項10】
前記ボールねじの表面及び前記リニアガイドの表面に、ふっ化低温クロムめっき皮膜が形成されていることを特徴とする、請求項9に記載のアクチュエータ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受、及び該転がり軸受を備えたアクチュエータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、機械装置や車両等の分野において、転がり軸受が多用されている。特に、クリーン環境や真空環境、高温環境で使用される回転機器の回転部分の支持には、例えばフッ素油を基油とするフッ素グリースによる潤滑される転がり軸受が用いられている。具体的には、転がり軸受の内部空間にフッ素グリースを充填することにより潤滑がなされている。
【0003】
アクチュエータ内の転がり軸受においては、装置を稼働させることにより、潤滑剤から粒子が発生する事は周知の事実である。したがって、上記の種々の分野でアクチュエータを使用する際には、転がり軸受から発生する粒子の低減が求められる。
【0004】
特に、食品製造設備、電子工業、化学工業、医療等、種々の分野においては、より一層清浄な環境が要求される。例えば、再生医療の分野で使用される装置としては、細胞を操作するための細胞培養装置、細胞積層装置等が挙げられる。細胞は、潤滑剤から発生する粒子等の細胞以外の物質が混入されることにより、細胞に悪影響を及ぼす等の可能性を孕んでいるため、再生医療の分野においては、装置の周辺環境を極めて高い清浄度とする必要がある。したがって、再生医療領域に用いる装置は、菌数を一定レベルへ低下することを目的として、過酸化水素等に曝される除染工程が実施される。
【0005】
ところで、特許文献1には、特定のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)微粒子を、グリース組成物全量の30質量%以上90質量%以下含有し、フッ素油を基油としたグリース組成物を充填した転がり軸受が開示されている。上記転がり軸受は、地球環境に影響を及ぼすペルフルオロオクタン酸(PFOA)化合物の含有量を低減しており、転がり軸受の使用に伴う揮発や飛散を減少させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-012700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の転がり軸受においては、上記のような除染について考慮されていない。例えば、グリースが封入された転がり軸受が過酸化水素等に曝されると、グリースが変質し、所望の潤滑性を維持することができないことがある。また、グリースの変質によって発塵量が著しく増加する。従来の転がり軸受においては、特に除染工程後において、グリースの変質を防止できず、発塵量を十分に低減することもできない。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、清浄度の高い環境において使用され、潤滑剤として使用されるグリースの変質を防止することができるとともに、過酸化水素等に曝された場合であっても、発塵量を低減することができる転がり軸受、及びこの転がり軸受を備えたアクチュエータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、転がり軸受に係る下記(1)の構成により達成される。
【0010】
(1) 基油と、増ちょう剤と、を含むグリースが封入された転がり軸受であって、
前記基油は、フッ素油を含有し、
前記増ちょう剤は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末を含有し、
前記グリースの混和ちょう度が200以上295以下であることを特徴とする、転がり軸受。
(【0011】以降は省略されています)
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