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公開番号2025027233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023131866
出願日2023-08-14
発明の名称電源及び電源システム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250219BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】従来の構成より単純な構成で、ACDC電源の省電力状態における待機電力を低減し、省電力効率を向上すること。
【解決手段】本発明の一実施形態は、省電力状態と通常状態とを切り替え可能な電源であって、直流電源の出力系統である第1電源系統と、前記第1電源系統を制御し、常時動作する第1制御ICと、省電力状態で動作せず、通常状態で動作する第2制御ICと、前記第1電源系統の電圧を出力するトランスであって、前記第1制御ICと前記第2制御ICとに供給する電力を生成するための補助巻き線を有する前記トランスと、を有し、省電力状態から通常状態に移行する場合、前記第2制御ICに対する電力の供給を開始する前に、前記第1電源系統の負荷電流が上昇する、ことを特徴とする電源である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
省電力状態と通常状態とを切り替え可能な電源であって、
直流電源の出力系統である第1電源系統と、
前記第1電源系統を制御し、常時動作する第1制御ICと、
省電力状態で動作せず、通常状態で動作する第2制御ICと、
前記第1電源系統の電圧を出力するトランスであって、前記第1制御ICと前記第2制御ICとに供給する電力を生成するための補助巻き線を有する前記トランスと、
を有し、
省電力状態から通常状態に移行する場合、前記第2制御ICに対する電力の供給を開始する前に、前記第1電源系統の負荷電流が上昇する、
ことを特徴とする電源。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記補助巻き線に伝達された電力を平滑化して制御IC用電圧を生成する平滑回路と、前記第2制御ICに対して電力を供給するか否かを切り替える切り替え手段と、をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電源。
【請求項3】
前記補助巻き線の巻き線数について、省電力状態における前記制御IC用電圧が、前記第1制御ICの動作開始電圧より大きくなるように設定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の電源。
【請求項4】
前記補助巻き線の巻き線数について、通常状態における前記制御IC用電圧が、前記第2制御ICの動作開始電圧より大きくなるように設定される、
ことを特徴とする請求項3に記載の電源。
【請求項5】
負荷と、負荷制御回路と、をさらに有し、
前記負荷制御回路は、前記第1電源系統に対して前記負荷を接続することで負荷電流を上昇させる、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電源。
【請求項6】
省電力状態と通常状態とを切り替えるための切り替え信号を受信する受信手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電源。
【請求項7】
請求項6に記載の電源と、前記電源に接続される制御回路と、を有する電源システム。
【請求項8】
前記制御回路は、
前記第1電源系統に対する負荷の接続を制御するコントローラと、
複数の負荷と、
前記電源に対し、前記切り替え信号を送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電源システム。
【請求項9】
前記コントローラは、前記第1電源系統に対して前記負荷を接続することで負荷電流を上昇させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の電源システム。
【請求項10】
前記第1電源系統の負荷電流が上昇した第1タイミングから、省電力状態から通常状態に移行する第2タイミングまでの時間は、前記第1電源系統の前記負荷電流が大きいほど短い、
ことを特徴とする請求項8に記載の電源システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スイッチング電源の省電力化に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境に関する配慮の意識の高まりから電子機器の待機電力を削減する取り組みが盛んである。電子機器自体が動作していない待機時であっても、電子機器に使用されるACDC電源内部で一定の電力が損失として消費され、そのような電力の中の1つにACDC電源を動作させるための補助電源で消費される電力がある。
【0003】
図1は、従来の一般的なACDC電源の構成を示している。交流電源から入力される電力は入力フィルタ101を通過した後ダイオードブリッジ整流器102で直流に整流されコンデンサで平滑化される。直流に変換された電力は、制御回路104に含まれるMOSFETなどのスイッチ素子の高速スイッチングによりパルス波の交流に変換され、これがトランス105の1次側(入力側)に送り込まれる。2次側(出力側)に伝達された電力はダイオードなどの整流素子で整流され、2次側のコンデンサで平滑化され直流電力として出力される。
【0004】
トランス105は、1次側の1次巻き線と2次側の2次巻き線とで構成され、それぞれの巻き線数比と、スイッチ素子のオンオフ比とに基づき、2次側に出力される電圧が決定される。このとき2次側の整流後の電圧はモニタされ、フィードバック部110により、当該電圧を、スイッチ素子を制御する制御IC103にフィードバックすることで2次側の出力電圧を一定に保つようにしている。
【0005】
トランス105内部には1次巻き線と2次巻き線とに加え補助巻き線が配置されており、トランスの1次側から2次側に電力が伝達されるときに、補助巻き線側にも電力が伝達される。補助巻き線に伝達された電力は、平滑回路107において、整流素子で整流され、コンデンサで平滑化されて補助電源電圧が生成される。
【0006】
制御IC103の電源電圧は入力可能な上限の電圧が決まっており、補助電源電圧は、制御IC103に入力される前に、電圧ドロッパ106により一定の上限を超えないように降下される。また、制御IC103内部においても、必要な電圧を生成するために制御IC103の入力電圧から、制御IC103内部で使用する電圧まで電圧を降下させるための電圧ドロッパが内蔵されている場合がある。電圧ドロッパ106の入力電圧と出力電圧との差が大きくなると、電圧ドロッパ106で消費される電力も大きくなり、ACDC電源の省電力効率の悪化の要因となる。このように、補助電源で消費される電力が増加し、ACDC電源の省電力効率が悪化するという問題がある。
【0007】
この問題を解決するため、特許文献1は、2種類の補助巻き線を搭載したトランスを用意し、高い電圧と低い電圧との2種の補助電源電圧のうち必要に応じて適切な補助電源電圧を選択する構成を開示している。それぞれの補助電源電圧の検出手段を設け、制御ICに必要な電源電圧として最適な電圧を、選択的に使用する。低い方の補助電源電圧が制御ICに必要な電源電圧に満たない場合は、高い方の補助電源電圧を使用し、そうでない場合は、低い方の補助電源電圧を使用することで、電圧ドロッパを通さずに、制御ICに入力する電圧に制限をかけることができる。
【0008】
ところで、省電力を達成するための構成として、複数の制御IC(仮に、省電力状態と省電力ではない通常状態とを問わず、常時動作する第1制御IC、通常状態でのみ動作する第2制御ICとする)と、スイッチング電源とを組み合わせた構成がある。省電力状態では待機用の電力を供給する第1制御ICの回路のみが動作し、本体制御回路に対し、待機用の限定的な電力を供給する。このような構成では、省電力時に動作する回路系統を最小限に減らすことで、省電力状態における電力効率を改善させることが求められる。尚、通常状態で動作することを通常動作、省電力状態で動作することを省電力動作と定義する。
【0009】
一般的に、制御ICは、電源の制御動作を開始するための動作開始電圧が規定されており、この電圧を上回る電圧を入力しないと動作が開始できない。前述した第1制御IC及び第2制御ICを有する構成で、第1制御ICを動作させる動作開始電圧を満たすような制御IC電圧を決定したとすると、第2制御ICに電源を投入した際に電圧降下のため第2制御ICの動作開始電圧の条件を満たせないことがある。
【0010】
またそもそも、第2制御ICの動作開始電圧が、第1制御ICの動作開始電圧より高い場合がある。このような場合に、第1制御ICの動作開始電圧をちょうど満たす制御IC電圧を出力できるよう補助巻き線数を調整すると、第2制御ICの動作開始電圧を満たせなくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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