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公開番号
2024154672
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068625
出願日
2023-04-19
発明の名称
レールキャップ
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
29/06 20060101AFI20241024BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】座ぐり穴への適正な嵌め込み状態の維持と、案内レールの上面のバリの発生の抑制と、の両立が可能なレールキャップを提供すること。
【解決手段】レールキャップ20は、座ぐり穴16の内周面と所定隙間を介して配置される円板部21及び円板部21の下面から突出する円板部21と同芯の円柱状又は円筒状の小径部22を有する蓋部材20aと、蓋部材20aの溝部23に取り付けられ、該レールキャップ20が座ぐり穴16に嵌め込まれた状態において座ぐり穴16の内周面と面接触することになる外周面及び該嵌合部材20bの上下方向に延びるスリット28と、を有する嵌合部材20bと、を備え、小径部22の上端部には、小径部22の外周面が径方向内側に窪む溝部23が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
直動案内装置を構成する案内レールの取付穴の上部に設けられた座ぐり穴に嵌め込まれて該取付穴を閉塞するレールキャップであって、
金属材から構成される蓋部材と、樹脂材から構成されて前記蓋部材に組み付けられるリング状の嵌合部材と、を備え、
前記蓋部材は、
前記座ぐり穴の内周面と所定隙間を介して配置される円板部と、前記円板部の下面から突出する前記円板部と同芯の円柱状又は円筒状の小径部と、を有し、
前記小径部の上端部には、前記小径部の外周面が径方向内側に窪む溝部が形成され、
前記嵌合部材は、
前記蓋部材の溝部に取り付けられ、該レールキャップが前記座ぐり穴に嵌め込まれた状態において前記座ぐり穴の内周面と面接触することになる外周面と、該嵌合部材の上下方向に延びるスリットと、を有し、
該嵌合部材の内周面が前記溝部の外周面に密着する、
レールキャップ。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のレールキャップにおいて、
前記蓋部材の上端から前記溝部の下端までの上下方向の長さは、
前記蓋部材の上端から前記嵌合部材の前記外周面の上端までの上下方向の長さよりも大きく、且つ、該レールキャップの上下方向の長さよりも小さい、
レールキャップ。
【請求項3】
請求項2に記載のレールキャップにおいて、
前記円筒状の前記小径部には、蓋側スリットが設けられる、
レールキャップ。
【請求項4】
請求項2に記載のレールキャップにおいて、
前記嵌合部材は、
前記溝部の前記外周面に密着する該嵌合部材の前記内周面を有する内側筒部と、
前記座ぐり穴の内周面と面接触することになる該嵌合部材の前記外周面を有して、前記内側筒部と同芯の外側筒部と、が一体に構成され、
前記内側筒部の外周面と、前記外側筒部の内周面と、の間にリング状の空隙が画成される、
レールキャップ。
【請求項5】
請求項4に記載のレールキャップにおいて、
前記蓋部材と前記嵌合部材とが一体成形される、
レールキャップ。
【請求項6】
請求項1に記載のレールキャップにおいて、
前記嵌合部材の前記内周面に、円周方向等間隔で、前記溝部の外周面と当接する複数の突起を有する、
レールキャップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レールキャップの改良に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、直線状の案内レールと、案内レールに相対移動可能に跨架されたスライダと、を備えて、案内レール及びスライダに形成された転動体転動溝間を循環する複数の転動体(例えば、ボール)を介して、スライダが案内レール上を軸方向に相対移動可能に構成される、直動案内装置が提案されている。このような直動案内装置は、案内レールに上面から下面まで貫通する取付穴が設けられ、取付穴にボルトを挿入し、ボルトのねじ軸を基台等のねじ孔に締め付けることによって基台等に取り付けられる。かかる取り付け後、取付穴を閉塞すべく、取付穴の上部に設けられた座ぐり穴には、例えば金属製のレールキャップが嵌め込まれる。これにより、直動案内装置は、取付穴に異物が溜まるのを抑制している(特許文献1~8を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-10036号公報
特開2014-137140号公報
特開2016-196905号公報
欧州特許出願公開第0803656号明細書
特開2002-227838号公報
国際公開第2015/033486号明細書
特開2017-180835号公報
実開平04-117914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のレールキャップは、一定の厚さで製造された短円柱状の形状を有するものがある。このようなレールキャップを座ぐり穴に嵌め込む際、レールキャップが変形し難く、嵌め込み(打ち込み)作業に時間が掛かる等、作業が煩雑であった。また、金属製のレールキャップでは、座ぐり穴の穴径とレールキャップの外径との寸法差を吸収し難く、樹脂製のレールキャップと比較して座ぐり穴の穴径との加工誤差を小さくしておく必要があった。上記問題を解決すべく、レールキャップを金属製の蓋部材と樹脂製の嵌合部材とから構成される2体構造とする方法がある(特許文献2)。このようなレールキャップには、蓋部材と嵌合部材との境界付近に、外周から中心まで空洞部分がない断面が存在するため、嵌合部材が弾性変形し難く、嵌め込み(打ち込み)作業に時間が掛かったり、座ぐり穴のレール上面の角部が削れて、レール上面にバリが発生するおそれ等の課題がある。
【0005】
ほかにも、座ぐり穴へのレールキャップを嵌め込む際、レールキャップの外周に設けられた突起の先端が削れて、突起の残った部分が座ぐり穴への締め代となりレールキャップの押圧力を発生させるものがある(特許文献5)。このようなレールキャップは、突起が削れることで、座ぐり穴の穴径とレールキャップの外径との寸法差を吸収できるが、レール上面にバリが発生するため、レールキャップの嵌め込み後にバリを除去する必要があり作業の煩雑化の原因となっていた。
【0006】
また、バリの発生元となる突起をキャップ厚さ方向の途中までとして、バリの発生量を少なくするものがある(特許文献7)。このようなレールキャップは、突起が厚さ方向の途中までしかないため、バリの発生を減少させることが可能である。一方、径方向の剛性が高い上面付近に突起が設けられているため、レールキャップを嵌め込む際、レールキャップの側面が変形し難い、これにより、レールキャップは、突起の削れが大きくなるため座ぐり穴への締め代が小さくなり、十分な押圧力が得られず、使用中に沈み込むおそれがあった。このように、従来のレールキャップは、座ぐり穴への適正な嵌め込み状態の維持と、レール上面のバリの発生の抑制と、の両立が困難であった。
【0007】
本発明は、上述した問題点に着目してなされたものであり、座ぐり穴への適正な嵌め込み状態の維持と、案内レールの上面のバリの発生の抑制と、の両立が可能なレールキャップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本発明の上記目的は、直動案内装置に係る下記(1)~(6)の構成により達成される。
(1)
直動案内装置を構成する案内レールの取付穴の上部に設けられた座ぐり穴に嵌め込まれて該取付穴を閉塞するレールキャップであって、
金属材から構成される蓋部材と、樹脂材から構成されて前記蓋部材に組み付けられるリング状の嵌合部材と、を備え、
前記蓋部材は、
前記座ぐり穴の内周面と所定隙間を介して配置される円板部と、前記円板部の下面から突出する前記円板部と同芯の円柱状又は円筒状の小径部と、を有し、
前記小径部の上端部には、前記小径部の外周面が径方向内側に窪む溝部が形成され、
前記嵌合部材は、
前記蓋部材の溝部に取り付けられ、該レールキャップが前記座ぐり穴に嵌め込まれた状態において前記座ぐり穴の内周面と面接触することになる外周面と、該嵌合部材の上下方向に延びるスリットと、を有し、
該嵌合部材の内周面が前記溝部の外周面に密着する、
レールキャップ。
(2)
(1)に記載のレールキャップにおいて、
前記蓋部材の上端から前記溝部の下端までの上下方向の長さは、
前記蓋部材の上端から前記嵌合部材の前記外周面の上端までの上下方向の長さよりも大きく、且つ、該レールキャップの上下方向の長さよりも小さい、
レールキャップ。
(3)
(2)に記載のレールキャップにおいて、
前記円筒状の前記小径部には、蓋側スリットが設けられる、
レールキャップ。
(4)
(2)に記載のレールキャップにおいて、
前記嵌合部材は、
前記溝部の前記外周面に密着する該嵌合部材の前記内周面を有する内側筒部と、
前記座ぐり穴の内周面と面接触することになる該嵌合部材の前記外周面を有して、前記内側筒部と同芯の外側筒部と、が一体に構成され、
前記内側筒部の外周面と、前記外側筒部の内周面と、の間にリング状の空隙が画成される、
レールキャップ。
(5)
(4)に記載のレールキャップにおいて、
前記蓋部材と前記嵌合部材とが一体成形される、
レールキャップ。
(6)
(1)に記載のレールキャップにおいて、
前記嵌合部材の前記内周面に、円周方向等間隔で、前記溝部の外周面と当接する複数の突起を有する、
レールキャップ。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)の構成のレールキャップによれば、蓋部材と嵌合部材との2体構造とすることによって、樹脂製の嵌合部材の弾性力で座ぐり穴にレールキャップが圧着される。加えて、上記構造により、座ぐり穴の穴径と嵌合部材の外径との寸法差が吸収され、座ぐり穴へのレールキャップの嵌め込み作業性を向上できる。また、蓋部材と嵌合部材とによって機能を分担させたこと、及び、蓋部材の円板部が座ぐり穴の内周面と所定隙間を介して配置されることによって、レールキャップを座ぐり穴に嵌め込む際、レールキャップの摺動による案内レールの上面へのバリの発生を抑制できる。このように、本構成のレールキャップは、座ぐり穴への適正な嵌め込み状態の維持と、案内レールの上面のバリの発生の抑制と、の両立が可能である。
【0010】
上記(2)の構成のレールキャップによれば、嵌合部材と座ぐり穴との接触部分と、嵌合部材と蓋部材(即ち、溝部)との接触部分とが上下方向に重複していない。これにより、嵌合部材の変形が容易となり、レールキャップの座ぐり穴への嵌め込みが容易となる。また、嵌合部材の変形が容易となると、レールキャップを座ぐり穴に嵌め込む際、嵌合部材の外周部が座ぐり穴によって削られること、ひいてはレールキャップの座ぐり穴への圧着力の低下が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
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