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公開番号2024136425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047539
出願日2023-03-24
発明の名称ハブユニット軸受の製造方法
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人貴和特許事務所
主分類F16C 33/64 20060101AFI20240927BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ハブの表面の仕上加工によって対数螺旋状の研削筋目が形成される部分である平面部および曲面部のうち、少なくとも該研削筋目が顕著に形成されやすい平面部の研削筋目を有効に除去することが容易なハブユニット軸受の製造方法を提供する。
【解決手段】ハブ3の平面部11、曲面部13、および円筒面部12の全体に、総型の砥石を用いて研削による仕上加工を施す工程と、該仕上加工を施した後、平面部11、曲面部13、および円筒面部12の全体のうち、平面部11を含む一部の範囲にのみ、弾性砥石30を用いて再加工を施す工程とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
外周面に複列の内輪軌道、および、前記外輪よりも軸方向外側に位置する部分に径方向外側に突出した回転フランジを有するハブと、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞ぐ外側シールリングと、
を備え、
前記ハブは、前記回転フランジの径方向内側の端部の軸方向内側面に備えられた平面部と、前記複列の内輪軌道のうちの軸方向外側の内輪軌道の軸方向外側に隣接する部分の外周面に備えられた円筒面部と、前記平面部の径方向内側の端部と前記円筒面部の軸方向外側の端部とを接続する円弧形の断面形状を有する曲面部とを有し、
前記外側シールリングは、前記平面部に先端部を摺接させる外側リップと、前記円筒面部に先端部を摺接させる内側リップと、前記曲面部に先端部を摺接させる中間リップとを有する、
ハブユニット軸受の製造方法であって、
前記平面部、前記曲面部、および前記円筒面部の全体に、総型の砥石を用いて研削による仕上加工を施す工程と、
前記仕上加工を施した後、前記平面部、前記曲面部、および前記円筒面部の全体のうち、前記平面部を含む一部の範囲にのみ、弾性砥石を用いて再加工を施す工程と、
を備える、
ハブユニット軸受の製造方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記再加工を施す工程において、前記弾性砥石として、自身の中心軸を中心として回転する弾性砥石を用いる、請求項1に記載のハブユニット軸受の製造方法。
【請求項3】
前記中間リップの先端部は、前記曲面部のうち、前記ハブの中心軸を含む仮想平面における接線の傾斜角度が該中心軸に対して45゜よりも大きい部分にのみ摺接し、
前記一部の範囲が、前記曲面部のうち前記中間リップの先端部が摺接する部分を含む、
請求項1または2に記載のハブユニット軸受の製造方法。
【請求項4】
前記一部の範囲が、前記円筒面部を含む、請求項1または2に記載のハブユニット軸受の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
図7は、従来構造の1例のハブユニット軸受100を示している。なお、ハブユニット軸受100に関して、軸方向外側は、車両への組付け状態で車両の幅方向外側となる図7の左側であり、軸方向内側は、車両への組付け状態で車両の幅方向中央側となる図7の右側である。
【0003】
ハブユニット軸受100は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するために用いられ、外輪101と、ハブ102と、複数個の転動体103a、103bと、外側シールリング104とを備える。
【0004】
外輪101は、内周面に複列の外輪軌道105a、105bを有する。外輪101は、使用状態で、懸架装置に結合固定され、回転しない。
【0005】
ハブ102は、外周面に複列の内輪軌道106a、106b、および、外輪101よりも軸方向外側に位置する部分に径方向外側に向けて突出した回転フランジ107を有する。ハブ102は、使用状態で、回転フランジ107に結合固定された車輪および制動用回転部材と一体となって回転する。
【0006】
ハブ102は、回転フランジ107の径方向内側の端部の軸方向内側面に備えられた平面部108と、軸方向外側の内輪軌道106aの軸方向外側に隣接する部分の外周面に備えられた円筒面部109と、平面部108の径方向内側の端部と円筒面部109の軸方向外側の端部とを接続する円弧形の断面形状を有する曲面部110とを有する。平面部108、円筒面部109、および曲面部110は、それぞれがシール摺接面として用いられる。
【0007】
図示のハブユニット軸受100は駆動輪用であるため、ハブ102は、径方向中央部に、駆動軸をスプライン係合させるためのスプライン孔111を有する。
【0008】
ハブ102は、ハブ輪112と内輪113とを組み合わせてなる。ハブ輪112は、軸方向外側部に回転フランジ107、外周面の軸方向中間部に軸方向外側の内輪軌道106a、径方向中央部にスプライン孔111を有する。平面部108、円筒面部109、および曲面部110は、ハブ輪112に備えられている。内輪113は、外周面に軸方向内側の内輪軌道106bを有し、ハブ輪112の軸方向内側部に外嵌固定されている。
【0009】
転動体103a、103bは、複列の外輪軌道105a、105bと複列の内輪軌道106a、106bとの間に、それぞれの列ごとに複数個ずつ配置されている。
【0010】
外側シールリング104は、外輪101の内周面とハブ102の外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞いでいる。これにより、該開口を通じて、外部から転動体設置空間に泥水などの異物が侵入すること、および、転動体設置空間から外部に潤滑用のグリースが漏洩することを防止している。
(【0011】以降は省略されています)

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