TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024150228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063542
出願日2023-04-10
発明の名称直動案内装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 29/06 20060101AFI20241016BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】転動体およびスライダ本体の破損を効果的に防止することの可能な直動案内装置を提供する。
【解決手段】直動案内装置100は、案内レール10と、スライダ20と、複数の転動体30とを有する。スライダ20は、軌道面24および戻し路42が形成されたスライダ本体21と、スライダ本体21の長手方向における両端に固定され、方向転換路43の外側円弧面43aを有するエンドキャップ22と、方向転換路43の内側円弧面43bを有するリターンガイド26と、を備える。リターンガイド26の内側円弧面43bが、リターンガイド26の側から見て、スライダ本体21に形成された軌道面24の、リターンガイド26に接続する先端部24aの全てを覆う。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
案内レールと、スライダと、複数の転動体とを有し、
前記スライダは前記案内レールの外側に配置され、
前記案内レールおよび前記スライダは、互いに対向する位置に、前記転動体の転動路を形成する軌道面をそれぞれ有し、
前記軌道面は、前記案内レールの長手方向に延び、
前記スライダは、前記転動体の戻し路と、前記転動路と前記戻し路を連通させる方向転換路を有し、
前記転動路、前記戻し路、および前記方向転換路で構成される循環経路内に前記転動体が配置され、
前記スライダは、前記軌道面および前記戻し路が形成されたスライダ本体と、前記スライダ本体の前記長手方向における両端に固定され、前記方向転換路の外側円弧面を有するエンドキャップと、前記方向転換路の内側円弧面を有するリターンガイドと、を備え、
前記循環経路内を循環する前記転動体を介して、前記スライダが前記案内レールに対して移動する直動案内装置であって、
前記リターンガイドの内側円弧面が、前記リターンガイドの側から見て、前記スライダ本体に形成された前記軌道面の、前記リターンガイドに接続する先端部の全てを覆う、
直動案内装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記スライダ本体に形成された軌道面は、前記先端部から傾斜するように延びて当該軌道面に繋がるクラウニング領域を有する、
請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項3】
前記クラウニング領域は、前記軌道面に対し第1のクラウニング傾斜角をもって傾斜する第1傾斜部と、前記第1傾斜部よりも前記リターンガイドの側に設けられ、前記軌道面に対し第2のクラウニング傾斜角をもって傾斜する第2傾斜部と、を含み、
前記第2のクラウニング傾斜角は、前記第1のクラウニング傾斜角よりも大きい、
請求項2に記載の直動案内装置。
【請求項4】
前記第1傾斜部と前記第2傾斜部が、曲面によって接続されている、
請求項3に記載の直動案内装置。
【請求項5】
前記クラウニング領域は、前記軌道面に対しクラウニング傾斜角αをもって傾斜し、
前記内側円弧面が、少なくとも前記クラウニング領域に接続した領域において、前記軌道面に対し傾斜角βをもって傾斜し、
傾斜角β≦クラウニング傾斜角α、が成立する、
請求項2に記載の直動案内装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直動案内装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
直動案内装置は、案内レールとスライダと複数の転動体とを有し、スライダは案内レールの外側に配置されている。案内レールおよびスライダは、互いに対向する位置に、転動体の転動路を形成する軌道面をそれぞれ有し、軌道面は案内レールの長手方向に延びている。スライダは、転動体の戻し路と、転動路と戻し路を連通させる方向転換路を有する。転動路、戻し路、および方向転換路で構成される循環経路内に、転動体が配置されている。直動案内装置は、循環経路内を循環する転動体を介して、スライダが案内レールに対して移動する装置である。
【0003】
スライダは、スライダ本体とエンドキャップとリターンガイドを備えている。スライダの軌道面および戻し路はスライダ本体に形成されている。エンドキャップは、方向転換路の外側円弧面を有し、スライダ本体のスライダ移動方向(案内レール長手方向と平行)の両端に固定されている。リターンガイドは方向転換路の内側円弧面を有する。
【0004】
特許文献1は、ケーシングの端部に転走する転動体が直接衝突をしないように、スペーサに設けた延在部をケーシングの端部に配設し、該延在部でボールの衝突による衝撃を吸収する直動案内装置を開示している。エンドキャップを構成するスペーサには、方向転換路の内周面から突出して内周面と連続する壁面を備えた延在部が形成されている。延在部は転走するボールの衝突受け面に形成されている。ケーシングの軌道溝の端部には、延在部が嵌合配設される段部でなる収容凹部が形成され、延在部の壁面と軌道溝の端部軌道面とは連続する面をなすように接続されている。
【0005】
特許文献2は、転動体が無負荷領域から負荷領域へ転がり込む際の引っ掛かりを除去し、スライダと軌道レールとが高速で相対運動する場合における摺動抵抗及び騒音の低減を図ることが可能な直線案内装置を開示している。長手方向に沿って転動体の転走面が形成された軌道レールと、上記転走面に対向する負荷転走面及びこの負荷転走面と平行な転動体の戻し通路を備えると共に、これら負荷転走面及び戻し通路の両端部を夫々連通連結して転動体の無限循環路を完成させる一対の方向転換路を備え、上記軌道レールに対して相対移動自在に組み付けられたスライダと、このスライダの負荷転走面と軌道レールの転走面との間で荷重を負荷すると共に、上記無限循環路内を循環する複数の転動体とを備えた直線案内装置において、上記方向転換路と負荷転走面とが接続する部位では、かかる方向転換路の内径側の側壁面に対して負荷転走面が低くなる段部が形成されている。
【0006】
特許文献3は、ターン方向を挟んで導入部に厚肉部と薄肉部が生じても、薄肉部が破損するおそれがない運動案内装置を開示している。蓋部材に、軌道部材のボール転走部を転がるボールを方向転換路に導く導入部を設ける。ボールが進行する方向と直交する断面において、導入部はボールを挟んで厚肉部及び薄肉部を含む。厚肉部がボールを囲む範囲は薄肉部がボールを囲む範囲よりも大きい。そして、ボールと厚肉部との接触点とボールの中心とを結んだ第一の接触角線と、ボールがボール転走部から方向転換路に導かれるターン方向とがなす角度は、ボールと薄肉部との接触点とボールの中心とを結んだ第二の接触角線と、ターン方向とがなす角度よりも小さい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-071592号公報
特開2002-155936号公報
特開2010-139008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1は、ケーシングの軌道溝の端部の軌道面において、ボールが軌道路に滑らかに出入り可能になるように、方向転換路に向かって緩やかに変化する曲面形状のクラウニング部が設けられている。一方、リターンガイドに相当するスペーサは、クラウニング部の延長線上にある延在部を有している。しかしながら、このような構造でにおいては、リターンガイドの取付誤差、寸法誤差、リターンガイドに生ずる僅かな摩耗などの原因により、リターンガイドよりも転動体の溝の端部が凸となる事象が生じ得る。このような事象が発生すると、転動体が溝の端部に衝突し、端部および転動体の少なくともいずれかに剥離などの不具合が生じ得る。
【0009】
特許文献2は、転動体Uターン路の内壁面に対し、スライダ本体の転動体軌道溝の内壁が低くなるような段部が設けられている構成を提案している。しかしながら、このような構成を実現するための、段差部やUターン路の具体的な形状については述べられていない。
【0010】
特許文献3は、スライダ本体の転動体軌道溝の両端部に曲面形状のR面取り部が形成され、クラウニング部とR面取り部が連続的に角部無しの曲面形状に繋がっている構成を提案している。R面取り部とクラウニング部を連続的な曲面形状とするためには、スライダ本体の転動体軌道溝の研削加工と連続的に研削加工で実施する必要があると考えられる。その場合、R面取りは転動体軌道溝の溝底方向には深い形状となるが、溝底から離れるに従い面取りは浅くなると考えられる。従って、面取りの深い部分と浅い部分が存在することになるため、R面取りが深い部分では転動体とスライダ本体の衝突力を緩和することができるが、R面取りが浅い部分では角部の面取り量が不十分で衝突力が緩和されず、破損に至る可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本精工株式会社
分注装置
今日
日本精工株式会社
接続装置
15日前
日本精工株式会社
平滑装置
9日前
日本精工株式会社
位置決め装置
15日前
日本精工株式会社
リニアガイド
9日前
日本精工株式会社
スラスト軸受
13日前
日本精工株式会社
リニアガイド
9日前
日本精工株式会社
リニアガイド
9日前
日本精工株式会社
直動案内装置
1日前
日本精工株式会社
直動案内装置
1日前
日本精工株式会社
直動案内装置
1日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
7日前
日本精工株式会社
アクチュエータ
20日前
日本精工株式会社
アクチュエータ
20日前
日本精工株式会社
トレイ保持機構
13日前
日本精工株式会社
アクチュエータ
20日前
日本精工株式会社
クロスローラ軸受
6日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受
24日前
日本精工株式会社
直動案内軸受装置
1日前
日本精工株式会社
車輪駆動ユニット
24日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受
20日前
日本精工株式会社
複列スラスト玉軸受
13日前
日本精工株式会社
回転駆動力伝達機構
14日前
日本精工株式会社
円錐ハブユニット軸受
21日前
日本精工株式会社
玉軸受用保持器及び玉軸受
9日前
日本精工株式会社
アンギュラ玉軸受の製造方法
今日
日本精工株式会社
ハブユニット軸受の製造方法
20日前
日本精工株式会社
電動パワーステアリング装置
15日前
日本精工株式会社
信号伝達回路およびインバータ装置
24日前
日本精工株式会社
直動案内装置の防塵構造及び直動案内装置
13日前
株式会社プロテリアル
磁歪式トルクセンサ
20日前
日本精工株式会社
シミュレーション装置および方法、並びに、製品の生産方法
6日前
日本精工株式会社
潤滑剤の温度および圧力の測定方法、測定装置、およびプログラム
14日前
日本精工株式会社
アンギュラ玉軸受の差幅測定装置及びアンギュラ玉軸受の差幅測定方法
今日
日本精工株式会社
転がり軸受の寿命予測方法、及び転がり軸受の寿命のワイブル分布予測方法
20日前
個人
回転伝達機構
3か月前
続きを見る