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公開番号2024154015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-30
出願番号2023067589
出願日2023-04-18
発明の名称転がり軸受
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20241023BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軸受内部から軸受外部への発塵を抑制する転がり軸受を提供する。
【解決手段】玉軸受1のシール6は、外周側の端部に設けられ外輪3に固定される固定端部6aと、内周側の端部に設けられ内輪2に接触するリップ7を含む接触端部6bと、有し、リップ7の表面のうち軸受外部1A側に位置する外部側表面7aと、内輪2のシール溝12の内側面12sと、が交差する角度をα1とし、リップ7の表面のうち軸受内部1B側に位置する内部側表面7bと、内側面12sと、が交差する角度をβ1としたとき、α1<β1である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置される転動体と、軸受内部と軸受外部とを仕切るシール部材と、を備え、
前記シール部材は、径方向の一端部に設けられ前記内輪及び前記外輪のうちの一方の軸受輪に固定される固定端部と、径方向の他端部に設けられ前記内輪及び前記外輪のうちの他方の軸受輪に接触するリップを含む接触端部と、有し、
前記リップの表面のうち前記軸受外部側に位置する外部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をα1とし、
前記リップの表面のうち前記軸受内部側に位置する内部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をβ1としたとき、
α1<β1である、
転がり軸受。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記接触端部は、前記リップとは別に設けられ前記他方の軸受輪に接触する第2リップを更に含み、
前記第2リップの表面のうち前記軸受外部側に位置する外部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をα2とし、
前記第2リップの表面のうち前記軸受内部側に位置する内部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をβ2としたとき、
α2>β2である、
請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記第2リップは、前記接触端部のうち最も軸受内部側の位置で前記他方の軸受輪に接触する、請求項2に記載の転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1,2に記載の転がり軸受が知られている。これらの軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に配置される玉と、シールと、を備えている。シールの外周側の端部は固定側の軌道輪である外輪に固定されており、シールの内周側の端部に設けられたリップが回転側の軌道輪である内輪に摺接している。このようなシールにより軸受内部と軸受外部とが仕切られ、軸受外部から軸受内部への異物の侵入が抑制され、軸受内部から軸受外部への発塵が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-102580号公報
特開2022-39848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の転がり軸受では、例えば光学式のエンコーダに使用される場合など、回転時における軸受内部からの発塵(例えばグリース漏れ)によって軸受周辺の部品が汚染されることが特に問題になる場合がある。このような場合には特に転がり軸受の発塵を抑制することが求められる。本発明は、軸受内部から軸受外部への発塵を抑制する転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は以下の通りである。
【0006】
〔1〕内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置される転動体と、軸受内部と軸受外部とを仕切るシール部材と、を備え、前記シール部材は、径方向の一端部に設けられ前記内輪及び前記外輪のうちの一方の軸受輪に固定される固定端部と、径方向の他端部に設けられ前記内輪及び前記外輪のうちの他方の軸受輪に接触するリップを含む接触端部と、有し、前記リップの表面のうち前記軸受外部側に位置する外部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をα1とし、前記リップの表面のうち前記軸受内部側に位置する内部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をβ1としたとき、α1<β1である、転がり軸受。
【0007】
この転がり軸受によれば、シール部材のリップの表面は軸受輪に対し、軸受外部側では小さい角度(α1)で交差し、軸受内部側では大きい角度(β1)で交差する。従って、リップと軸受輪との接触面においては、軸受外部側から軸受内部側に向かう流体の流れが発生する。従って、軸受内部から軸受外部への発塵が抑制される。
【0008】
〔2〕前記接触端部は、前記リップとは別に設けられ前記他方の軸受輪に接触する第2リップを更に含み、前記第2リップの表面のうち前記軸受外部側に位置する外部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をα2とし、前記第2リップの表面のうち前記軸受内部側に位置する内部側表面と、前記他方の軸受輪の表面と、が交差する角度をβ2としたとき、α2>β2である、〔1〕に記載の転がり軸受。
【0009】
この場合、リップによって軸受内部から軸受外部への発塵が抑制され、第2リップによって、軸受外部から軸受内部への異物の侵入が抑制される。
【0010】
〔3〕前記第2リップは、前記接触端部のうち最も軸受内部側の位置で前記他方の軸受輪に接触する、〔2〕に記載の転がり軸受。
(【0011】以降は省略されています)

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