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公開番号2024070843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2023191933
出願日2023-11-10
発明の名称ゴム組成物および弾性複合材
出願人株式会社荒井製作所
代理人個人
主分類C08L 21/00 20060101AFI20240516BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】正・逆両回転の作動においても良好にオイルを密封し続けることを可能にする両回転用オイルシールに最適なゴム組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、正・逆両回転用オイルシール1の弾性体部2を形成するゴム組成物として、ゴム100重量部に対して、珪藻土を3~18重量部と金属酸化物を3~30重量部配合せしめたゴム組成物を用いる。また、ゴム組成物は、ゴムがフッ素ゴムで、金属酸化物が弁柄である。弾性複合材は、ゴム組成物を金属材と接着し、正・逆両回転用オイルシールである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ゴム100重量部に対して、珪藻土を3~18重量部と金属酸化物を3~30重量部配合したことを特徴とするゴム組成物。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記ゴムがフッ素ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記金属酸化物が弁柄であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物を金属材と接着してなることを特徴とする弾性複合材。
【請求項5】
請求項1又は請求項3に記載のゴム組成物を金属材と接着してなることを特徴とする弾性複合材。
【請求項6】
正・逆両回転用オイルシールであることを特徴とする請求項4に記載の弾性複合材。
【請求項7】
正・逆両回転用オイルシールであることを特徴とする請求項5に記載の弾性複合材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はゴム組成物に関し、さらに詳しくは、弾性複合材、特に正・逆両回転用オイルシールに使用して最適なゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般にガソリンエンジンを搭載した自動車においては、エンジンの回転をギアによって正方向から逆方向に切り替えて車をバックさせるようにしているので、エンジンに使用されるオイルシールは、正方向の一方向にのみ対応する通常のオイルシールが用いられる。
【0003】
従来は、かかるガソリンエンジン用オイルシールの材料として、珪藻土を含有したフッ素ゴムやNBR組成物が主として用いられていた。この珪藻土は珪藻と呼ばれる非常に小さな藻の化石からなり、主成分は二酸化ケイ素で、平均粒度が5~50μmの無機充填材である。
【0004】
オイルシール用ゴム組成物に珪藻土が用いられる理由は、表面が多孔質であるため吸油性に優れ、オイルが適度に保持されるので、オイルシールのリップ部が接触する回転軸との界面に存在する油膜によってオイルを良好に密封できるためである。
【0005】
しかしながら近年、自動車においては電動化の流れが加速しており、この場合モーターで駆動する電気自動車ではバック用のギアがなくモーターの回転方向を正方向から逆方向に切り替えて車をバックさせるようにしているので、正・逆両方向の回転に対応した両回転用オイルシールが必要となる。
【0006】
このような正・逆両回転用オイルシールの材料として、従来の珪藻土を含有したゴム組成物を用いると、オイルシールと接触している回転軸を正方向で回転駆動させた後、逆回転させた場合、これが繰り返されるにつれて逆回転時にオイル漏れが生じる不具合があった。
【0007】
かかる不具合を回避させるための構造として、例えば特許文献1では、シールリップの傾斜面に、回転軸の正回転時および逆回転時における回転方向に対し特定の傾斜角を有するねじ部をそれぞれ複数本づつ群として交互に設けた両回転用のオイルシールが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-125454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このようなねじ部を交互に設けた構造のみの両回転用オイルシールでは、正転・逆転が繰り返された場合に、ねじ部の摩耗によってオイル漏れを起こすという不具合があった。
【0010】
そこで、本発明は、かかる不具合を解消することを目的として本発明者らは、鋭意研究の結果、正・逆両回転用オイルシールに好適なゴム組成物として、特定の配合を採用することにより、両回転時のオイル漏れを回避できることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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