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公開番号2024067416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177473
出願日2022-11-04
発明の名称腎癌又は前立腺癌の細胞増殖抑制剤、及び腎癌又は前立腺癌の上皮間葉転換抑制剤
出願人国立大学法人神戸大学,学校法人北里研究所
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/4178 20060101AFI20240510BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、腎癌又は前立腺癌に対する新たな治療薬を提供することである。
【解決手段】ナナオマイシンKは、腎癌又は前立腺癌の細胞増殖抑制剤及び上皮間葉転換抑制剤の有効成分としてとして有用である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ナナオマイシンKを有効成分として含有する、腎癌の細胞増殖抑制剤。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
ナナオマイシンKを有効成分として含有する、前立腺癌の細胞増殖抑制剤。
【請求項3】
ナナオマイシンKを有効成分として含有する、腎癌の上皮間葉転換抑制剤。
【請求項4】
ナナオマイシンKを有効成分として含有する、前立腺癌の上皮間葉転換抑制剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腎癌又は前立腺癌の細胞増殖抑制剤、及び腎癌又は前立腺癌の上皮間葉転換抑制剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
前立腺癌は日本で最も多い癌の一つであり、高齢化社会に伴い、さらなる患者数の増加を伴っている。これまでの前立腺癌に対する分子標的薬は、前立腺癌の増悪因子である男性ホルモン(アンドロゲン)を標的にするものが多い。一方で、ホルモン抵抗性となった場合には、治療選択肢は抗がん剤しかないため、新規ターゲットを有した治療法が求められている。
【0003】
腎癌の治療は手術療法を第一選択肢とするが、転移がある場合や合併症などのために手術が困難な場合は、免疫療法や分子標的薬といった薬物療法が行われる。これらの薬物は特徴的な副作用があるため、薬物療法においては、副作用にうまく対処しながら、なるべく長期間に使用していく必要がある。副作用に対する感受性は患者により異なるため、より多くの患者に適用できるよう、薬物療法については新たな選択肢も求められている。
【0004】
Nanaomycin Kは、Streptomyces sp.K15-0591(NITE ABP-02304)が生産する化合物であることが知られており、膀胱癌細胞の上皮間葉系移行及び腫瘍の成長を阻害したことが報告されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Scientific reports 2021 Apr28 Vol. 11 issue(1) 9217
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1には、Nanaomycin Kに、膀胱癌細胞の腫瘍の成長を阻害した報告があるが、その腫瘍成長阻害効果の程度はあくまで緩徐であり、膀胱癌細胞に対するNanaomycin Kの効果としては、むしろ上皮間葉系移行の阻害効果が特筆される。膀胱癌に対して有効な治療効果を得るためには、細胞増殖を阻害することよりも、上皮間葉系移行を阻害することが極めて重要となるため、Nanaomycin Kによる細胞増殖阻害効果が緩徐であることは、膀胱癌に対しては問題とならない。一方で、腎癌や前立腺癌に対して有効な治療効果を得るためには、細胞増殖を阻害することの方が極めて重視される。そして、膀胱癌細胞について報告されているNanaomycin Kによる腫瘍成長阻害効果の程度は、腎癌や前立腺癌に対する治療薬として有効と期待されるレベルを満たすものではない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、腎癌又は前立腺癌に対する新たな治療薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、Nanaomycin Kが、腎癌及び前立腺癌に対して予想外の優れた細胞増殖阻害効果を奏することを見出した。さらに、Nanaomycin Kが、腎癌及び前立腺癌に対して上皮間葉転換(EMT:Epithelial Mesenchymal Transition)抑制効果を奏することも見出した。本発明は、この知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. ナナオマイシンKを有効成分として含有する、腎癌の細胞増殖抑制剤。
項2. ナナオマイシンKを有効成分として含有する、前立腺癌の細胞増殖抑制剤。
項3. ナナオマイシンKを有効成分として含有する、腎癌の上皮間葉転換抑制剤。
項4. ナナオマイシンKを有効成分として含有する、前立腺癌の上皮間葉転換抑制剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、腎癌又は前立腺癌に対する新たな治療薬が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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