TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024076650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188315
出願日2022-11-25
発明の名称一重項酸素発生剤の使用方法、樹脂組成物および樹脂成形体
出願人国立研究開発法人産業技術総合研究所,地方独立行政法人大阪産業技術研究所,国立大学法人神戸大学
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類C08L 67/00 20060101AFI20240530BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】一重項酸素発生剤を生分解性樹脂と共存させることによって、使用時には生分解性樹脂の強度を維持し、廃棄されると速やかに生分解性樹脂の分解が進行する、一重項酸素発生剤の使用方法を提供すること、一重項酸素発生剤と生分解性樹脂とを含む樹脂組成物および成形体を提供すること。
【解決手段】一重項酸素発生剤の使用方法であって、前記一重項酸素発生剤を、生分解性樹脂と共存させることによって、明所で前記生分解性樹脂の分解を抑制し、暗所で前記生分解性樹脂の分解を促進し、前記生分解性樹脂100重量部に対して、前記一重項酸素発生剤を0.01重量部以上5.0重量部以下含む、一重項酸素発生剤の使用方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一重項酸素発生剤の使用方法であって、
前記一重項酸素発生剤を、生分解性樹脂と共存させることによって、明所で前記生分解性樹脂の分解を抑制し、
前記生分解性樹脂100重量部に対して、前記一重項酸素発生剤を0.01重量部以上5.0重量部以下含む、一重項酸素発生剤の使用方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記生分解性樹脂に前記一重項酸素発生剤を含有させて成形体とする、請求項1に記載の使用方法。
【請求項3】
前記一重項酸素発生剤は、有機色素である、請求項1または請求項2に記載の使用方法。
【請求項4】
前記生分解性樹脂は、脂肪族ポリエステルである、請求項1または請求項2に記載の使用方法。
【請求項5】
生分解性樹脂100重量部と、一重項酸素発生剤0.01重量部以上5.0重量部以下とを含む、前記生分解性樹脂の分解を制御する機能を有する樹脂組成物。
【請求項6】
前記一重項酸素発生剤は、有機色素である、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記生分解性樹脂は、脂肪族ポリエステルである、請求項5または請求項6に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
請求項5に記載の樹脂組成物からなる樹脂成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一重項酸素発生剤の使用方法、樹脂組成物および樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来のプラスチック製品は石油由来であり、土壌や水中での分解ができなかった。そのため、焼却や埋め立て等の手段で廃棄されてきたが、近年、廃棄による環境への悪影響が懸念されている。このため、環境中の微生物等によって分解される生分解性樹脂が注目されている。
【0003】
特許文献1(特開2016-53128号公報)は、生分解性樹脂と金属酸化物等の光触媒とを含む生分解性樹脂組成物を、特許文献2(特開平5-117507号公報)は、抗菌性の無機金属イオンを含む生分解性プラスチック製品を、特許文献3(特開2001-323177号公報)は、生分解性樹脂と天然由来の有機系抗菌剤とを含む生分解性樹脂組成物を、それぞれ開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-53128号公報
特開平5-117507号公報
特開2001-323177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
生分解性樹脂は、微生物等の作用により生分解が進行し、劣化するため、劣化に起因する強度等の物性低下を抑制する必要がある。しかし、特許文献1~3に記載の生分解性樹脂組成物等では、この点で改善の余地がある。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、一重項酸素発生剤を生分解性樹脂と共存させることによって、使用時には生分解性樹脂の強度を維持し、廃棄されると生分解性樹脂を分解する、一重項酸素発生剤の使用方法を提供すること、一重項酸素発生剤と生分解性樹脂とを含む樹脂組成物および成形体を提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、使用中は太陽光の当たる環境にあり、廃棄後は土壌に埋設され光の当たらなくなる状態になることを想定し、光の照射により活性酸素である一重項酸素を発生させる一重項酸素発生剤を生分解性樹脂に含ませることにより、光照射下では一重項酸素による生分解性樹脂の表面近傍での滅菌作用を奏するため、生分解抑制が可能であると考えた。一方、光が照射されない環境では、一重項酸素が発生しないため、生分解が抑制されず、微生物による分解が速やかに進行するものと考えられる。
【0008】
〔1〕一重項酸素発生剤の使用方法であって、
前記一重項酸素発生剤を、生分解性樹脂と共存させることによって、明所で前記生分解性樹脂の分解を抑制し、
前記生分解性樹脂100重量部に対して、前記一重項酸素発生剤を0.01重量部以上5.0重量部以下含む、一重項酸素発生剤の使用方法。
【0009】
〔2〕前記生分解性樹脂に前記一重項酸素発生剤を含有させて成形体とする、〔1〕に記載の使用方法。
【0010】
〔3〕前記一重項酸素発生剤は、有機色素である、〔1〕または〔2〕に記載の使用方法。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
フィルム
15日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
25日前
東レ株式会社
フィルムロール
18日前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
7日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
15日前
株式会社スリーボンド
導電性樹脂組成物
24日前
株式会社大阪ソーダ
熱伝導用素材組成物
17日前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
8日前
株式会社カネカ
液状ポリオレフィン組成物
7日前
愛媛県
リサイクル炭素繊維の回収方法
7日前
豊田合成株式会社
使用済樹脂の再生方法
7日前
トヨタ自動車株式会社
ホイールキャップ
25日前
株式会社スリーダムアライアンス
ポリイミド多孔膜
3日前
東レ株式会社
熱可塑性エラストマー組成物および成形品
18日前
東ソー株式会社
樹脂用改質材及びそれを含む樹脂組成物
7日前
帝人株式会社
樹脂組成物およびそれからなる成形品
14日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素化合物
14日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素重合体
14日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ用ゴム組成物
7日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物
22日前
artience株式会社
紫外線吸収剤、およびその利用
8日前
味の素株式会社
樹脂組成物
8日前
東洋製罐株式会社
除染装置
15日前
ユニマテック株式会社
ジエン系エラストマー共重合体
14日前
味の素株式会社
樹脂組成物
7日前
JSR株式会社
重合体
28日前
アキレス株式会社
ポリウレタンチップフォーム
18日前
デンカ株式会社
パテ状耐火組成物
18日前
株式会社TBM
シート、及び積層シート
7日前
株式会社TBM
シート、及び積層シート
7日前
株式会社TBM
シート、及び積層シート
7日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル系フィルム
21日前
味の素株式会社
樹脂組成物
7日前
味の素株式会社
樹脂組成物
8日前
花王株式会社
物品のエロージョンを抑制する方法
18日前
住友化学株式会社
硬化性組成物及び硬化膜
21日前
続きを見る