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公開番号
2024125559
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033451
出願日
2023-03-06
発明の名称
紫外線吸収剤、およびその利用
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20240911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、溶解性が良好な紫外線吸収剤、それを含む紫外線吸収剤や樹脂組成物、成形体、塗膜の提供を目的とする。
【解決手段】340nm~390nmに吸収極大を有する、下記一般式(1)で示す紫外線吸収剤。
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(一般式(1)中、R
1
~R
3
は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基等であり、Xは、置換基を有してもよい、水酸基を有するフェニル基、置換基を有してもよい、水酸基を有するナフチル基、置換基を有してもよい、水酸基を有するピリジル基、及び置換基を有してもよい、水酸基を有するキノリニル基より選ばれる1価の基である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で示される紫外線吸収性化合物。
JPEG
2024125559000076.jpg
32
50
一般式(1)中、R
1
~R
3
はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコシキ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、-NR
4
R
5
、-NR
4
COR
5
、スルホ基、-SO
2
NR
4
R
5
、-COOR
4
、-CONR
4
R
5
、-OCOR
4
、-OCONR
4
R
5
、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表す。R
4
、R
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、または炭素数6~20のアリール基であり、水酸基、アミノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはアルキル基の置換基を有してもよく、炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルケニル基の炭素原子と炭素原子の間が一つまたは複数の-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CONH-、または-NHCO-で連結されていても良い。R
1
~R
3
は、互いに隣接する基同士がそれぞれ互いに環を形成していてもよい。Xは、下記一般式(2)~(5)から選ばれる1種を示す。
JPEG
2024125559000077.jpg
38
130
JPEG
2024125559000078.jpg
37
130
一般式(2)~(5)中、R
21
~R
30
、R
221
~R
228
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコシキ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、-NR
4
R
5
、-NR
4
COR
5
、スルホ基、-SO
2
NR
4
R
5
、-COOR
4
、-CONR
4
R
5
、-OCOR
4
、-OCONR
4
R
5
、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表す。R
4
、R
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、または炭素数6~20のアリール基であり、水酸基、アミノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはアルキル基の置換基を有してもよく、炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルケニル基の炭素原子と炭素原子の間が一つまたは複数の-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CONH-、または-NHCO-で連結されていても良い。R
21
~R
30
、R
221
~R
228
は、互いに隣接する基同士がそれぞれ互いに環を形成していてもよい。*は一般式(1)との結合部位を表す。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の紫外線吸収性化合物、ならびにNa、Mg、Al、K、Ca、およびFeからなる群から選ばれる1種以上の金属原子を含む金属成分を含む組成物であって、前記金属成分の含有量が前記組成物に対して0.1~50000ppmである、組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の紫外線吸収性化合物、ならびにトリアジン環含有化合物、ベンゾトリアゾール環含有化合物、およびベンゾフェノン環含有化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の紫外線吸収剤(C)を含む、紫外線吸収性組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の紫外線吸収性化合物、および波長450~650nmの可視波長域の光を遮光する色材(D)を含む、着色組成物。
【請求項5】
前記色材(D)は、2種類以上の有彩色着色剤を含む、請求項4記載の着色組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の紫外線吸収性化合物、および波長600~1500nmの波長領域に極大吸収を有する近赤外線吸収剤(E)を含み、
波長600~1500nmの波長領域に極大吸収を有する近赤外線吸収剤(E)は、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、スクアリリウム化合物、シアニン化合物、およびジケトピロロピロールから選ばれる1種以上である、近赤外線吸収性組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の紫外線吸収性化合物、および樹脂を含む、樹脂組成物。
【請求項8】
前記樹脂が熱可塑性樹脂である、請求項7記載の樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の紫外線吸収性化合物、光重合性化合物および光重合開始剤を含む、感光性組成物。
【請求項10】
請求項8に記載の樹脂組成物を成形してなる、成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線吸収剤およびその利用に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
照明装置、ディスプレイ装置等からの発光、および自然光から特定の波長の光をカットするために光学フィルタが使用されている。特に紫外線やブルーライトは強いエネルギーをもっており、網膜にダメージを与えて眼疾患の原因となる場合がある。このため、紫外線やブルーライトの吸収剤として有用な化合物が求められている。特許文献1および2には、紫外~紫色領域に極大吸収を有する化合物が記載されている。
【0003】
従来の紫外線吸収剤としては、例えば特許文献1、2に記載の化合物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-33021号公報
特開2002-356668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1、2に記載の化合物は、溶解性が十分ではなく、高濃度で樹脂組成物を調整した場合に、透明性の低下や、ブリードアウトの発生といった問題があった。このような樹脂組成物を調製する場合、紫外線吸収化合物を有機溶媒に高濃度に溶解させて取り扱いできることが望ましい。紫外線吸収化合物が高濃度に溶解した溶液を樹脂と混ぜることにより、紫外線吸収化合物が樹脂中に均一かつ高濃度に溶解した樹脂組成物を容易に得ることができる。
【0006】
本発明は、340nm~390nmの波長の光を吸収し、溶解性が良好な紫外線吸収剤、およびそれを含む樹脂組成物や成形体、塗膜の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の紫外線吸性化合物は、下記一般式(1)で表される化合物である。
JPEG
2024125559000001.jpg
32
50
【0008】
一般式(1)中、R
1
~R
3
はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコシキ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、-NR
4
R
5
、-NR
4
COR
5
、スルホ基、-SO
2
NR
4
R
5
、-COOR
4
、-CONR
4
R
5
、-OCOR
4
、-OCONR
4
R
5
、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表す。R
4
、R
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、または炭素数6~20のアリール基であり、水酸基、アミノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはアルキル基の置換基を有してもよく、炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルケニル基の炭素原子と炭素原子の間が一つまたは複数の-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CONH-、または-NHCO-で連結されていても良い。R
1
~R
3
は、互いに隣接する基同士がそれぞれ互いに環を形成していてもよい。Xは下記一般式(2)~(5)から選ばれる1種を示す。
JPEG
2024125559000002.jpg
38
130
JPEG
2024125559000003.jpg
37
130
【0009】
一般式(2)~(5)中、R
21
~R
30
、R
221
~R
228
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコシキ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、-NR
4
R
5
、-NR
4
COR
5
、スルホ基、-SO
2
NR
4
R
5
、-COOR
4
、-CONR
4
R
5
、-OCOR
4
、-OCONR
4
R
5
、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表す。R
4
、R
5
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、または炭素数6~20のアリール基であり、水酸基、アミノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはアルキル基の置換基を有してもよく、炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルケニル基の炭素原子と炭素原子の間が一つまたは複数の-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CONH-、または-NHCO-で連結されていても良い。R
21
~R
30
、R
221
~R
228
は、互いに隣接する基同士がそれぞれ互いに環を形成していてもよい。*は一般式(1)との結合部位を表す。
【0010】
また本発明は、前記一般式(1)に記載の紫外線吸収性化合物、ならびにNa、Mg、Al、K、Ca、およびFeからなる群から選ばれる1種以上の金属原子を含む金属成分を含む組成物であって、前記金属成分の含有量が前記組成物に対して0.1~50000ppmである、紫外線吸収剤に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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