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公開番号2024077427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189519
出願日2022-11-28
発明の名称演算器、演算装置及び演算装置の動作方法
出願人株式会社Preferred Networks,国立大学法人神戸大学
代理人個人,個人
主分類G06F 7/523 20060101AFI20240531BHJP(計算;計数)
要約【課題】回路規模の増加と消費電力の増加と演算速度の低下とを抑えつつ、演算を実行できる演算器及び演算装置を提供する。
【解決手段】演算器は、演算器は、共通の指数である第1共通指数が設定された複数の第1データの第1仮数と、共通の指数である第2共通指数が設定された複数の第2データの第2仮数とをそれぞれ乗じる複数の乗算部と、前記複数の乗算部が算出した複数の積を加算する第1加算部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
共通の指数である第1共通指数が設定された複数の第1データの第1仮数と、共通の指数である第2共通指数が設定された複数の第2データの第2仮数とをそれぞれ乗じる複数の乗算部と、
前記複数の乗算部が算出した複数の積を加算する第1加算部と、を有する演算器。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1共通指数と前記第2共通指数とを加算することで、前記第1加算部の加算結果である仮数の小数点位置を決める第3共通指数を生成する第2加算部を有する請求項1に記載の演算器。
【請求項3】
前記複数の乗算部の各々は、
事前に定められた複数のシフト量の中から前記第1データの桁位置に応じて選択的に設定される、0ビットシフトを含む第1ビットシフト量と、事前に定められた複数のシフト量の中から前記第2データの桁位置に応じて選択的に設定される、0ビットシフトを含む第2ビットシフト量とにより、算出した積をビットシフトする第1シフタを有する請求項1に記載の演算器。
【請求項4】
前記複数の乗算部の各々は、
前記第1ビットシフト量を示す第1コードと前記第2ビットシフト量を示す第2コードとの和と、基準のビットシフト量との積を、前記第1シフタに出力するビットシフト量として算出するシフト量算出部を有することを特徴とする請求項3に記載の演算器。
【請求項5】
前記第1コードと前記第2コードとの和が最大値を示す場合、前記第1シフタは、算出した積をビットシフトした値の代わりに、"0"を示すデータを出力する請求項4に記載の演算器。
【請求項6】
前記第1共通指数と前記第2共通指数との和と、第3データの指数との差である第3ビットシフト量を算出する指数算出部と、
前記第3データの第3仮数を前記第3ビットシフト量に応じてシフトする第2シフタと、を有し、
前記第1加算部は、さらに、前記複数の積の加算値に前記第2シフタでビットシフトされた前記第3仮数を加算する請求項2、4又は5のいずれか1項に記載の演算器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の演算器と、
複数の第1浮動小数点数データのうちの指数の最大値を前記第1共通指数に設定し、前記第1共通指数に合わせて前記複数の第1浮動小数点数データの仮数のそれぞれを前記第1仮数に変更し、複数の第2浮動小数点数データのうちの指数の最大値を前記第2共通指数に設定し、前記第2共通指数に合わせて前記複数の第2浮動小数点数データの仮数のそれぞれを前記第2仮数に変更するブロック浮動小数点化部と、を有する演算装置。
【請求項8】
演算器を含む演算装置であって、
前記演算器は、
共通の指数である第1共通指数が設定された複数の第1データの第1仮数と、共通の指数である第2共通指数が設定された複数の第2データの第2仮数とをそれぞれ乗じる複数の乗算部と、
前記複数の乗算部が算出した複数の積を加算する第1加算部と、を有する演算装置。
【請求項9】
前記複数の乗算部の各々は、
事前に定められた複数のシフト量の中から前記第1データの桁位置に応じて選択的に設定される、0ビットシフトを含む第1ビットシフト量と、事前に定められた複数のシフト量の中から前記第2データの桁位置に応じて選択的に設定される、0ビットシフトを含む第2ビットシフト量とにより、算出した積をビットシフトする第1シフタを有する請求項8に記載の演算装置。
【請求項10】
前記複数の乗算部の各々は、
前記第1ビットシフト量を示す第1コードと前記第2ビットシフト量を示す第2コードとの和と、基準のビットシフト量との積を、前記第1シフタに出力するビットシフト量として算出するシフト量算出部を有し、
前記演算装置は、さらに、前記第1共通指数と、前記第1共通指数に合わせた前記複数の第1データ毎の前記第1仮数と、前記複数の第1データ毎の前記第1コードと、前記第2共通指数と、前記第2共通指数に合わせた前記複数の第2データ毎の前記第2仮数と、前記複数の第2データ毎の前記第2コードとを、前記複数の第1データと前記複数の第2データとの浮動小数点数データから生成するデータ生成部を有する請求項9に記載の演算装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、演算器、演算装置及び演算装置の動作方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置によるデジタル信号処理では、固定小数点数データ又は浮動小数点数データを用いて演算が実行される。例えば、複数の固定小数点数データを含むデータブロック毎に1つのブロックスケールファクタを持たせ、データブロックの固定小数点数データに対して共通のスケーリングを行う手法が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
固定小数点演算を実行する固定小数点演算器は、浮動小数点演算を実行する浮動小数点演算器に比べて、回路規模が小さく、消費電力が小さく、演算速度が速いが、演算精度が低い。反対に、浮動小数点演算器は、固定小数点演算器に比べて、演算精度が高いが、回路規模が大きく、消費電力が大きく、演算速度が遅い。
【0004】
本開示の実施の形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、回路規模の増加を抑えつつ、演算を実行できる演算器及び演算装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本開示の実施の形態の演算器は、共通の指数である第1共通指数が設定された複数の第1データの第1仮数と、共通の指数である第2共通指数が設定された複数の第2データの第2仮数とをそれぞれ乗じる複数の乗算部と、前記複数の乗算部が算出した複数の積を加算する第1加算部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
回路規模の増加抑えつつ、演算を実行できる演算器及び演算装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の実施の形態における演算器の例を示すブロック図である。
図1の内積演算器による演算で使用するブロック浮動小数点数データの形式の例を示す説明図である。
図1の内積演算器を有する演算装置の例を示すブロック図である。
図3の演算処理部の例を示すブロック図である。
図1の内積演算器の整数乗算器に入力される仮数の例を示す説明図である。
本開示の別の実施の形態における演算器の例を示すブロック図である。
図6の内積演算器による演算で使用するブロック浮動小数点数データの形式の例を示す説明図である。
図6に示すシフトコードとシフト量との関係を示す説明図である。
図6の内積演算器の整数乗算器に入力される仮数の例を示す説明図である。
図6の内積演算器を有する演算装置の動作の例を示すフローチャートである。
浮動小数点数データの内積演算を実行する内積演算器の例(比較例)を示すブロック図である。
本開示の別の実施の形態の演算装置における演算処理部の例を示すブロック図である。
図12のブロック浮動小数点化部により生成されるブロック浮動小数点数データの形式の例を示す説明図である。
図12のブロック浮動小数点化部及び抽出部の動作の例を示す説明図である。
図3に示した演算装置が搭載されるコンピュータを含むシステムの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。信号線に付けた矢印は、信号線に伝送される信号の転送方向を示し、信号線に付けた符号"/"は、信号線(信号)が複数で構成されることを示す。
【0009】
図1は、本開示の実施の形態における演算器の例を示すブロック図である。例えば、図1に示す演算器100は、複数組のデータの積の和を算出する内積演算器として利用可能である。内積演算器100は、例えば、複数の整数乗算器112をそれぞれ含む複数の乗算部105、指数算出部120、シフタ130、CSA140、CPA150、リーディングゼロ予測器160及び後処理部170を有している。
【0010】
内積演算器100は、図2で説明する複数のブロック浮動小数点数データa(a1、a2、...、am)、b(b1、b2、...、bm)[mは、2以上の整数]の内積を演算してもよい。なお、ブロック浮動小数点数データa、bは、データa、b毎に共通の指数Ea、Ebに固定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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