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公開番号2024066670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176237
出願日2022-11-02
発明の名称接合金物
出願人個人
代理人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240509BHJP(建築物)
要約【課題】木部材同士の接合部を均等に引き寄せ締め付けて高剛性の接合部を可能とする接合金物を提供する。
【解決手段】木造建造物の柱1と梁3を接合させる接合金物4であって、柱1の側面に接触して固定される固定板部4Bと、固定板部4Bから梁3側に突出して設けられ、梁3の端面側に上下方向へ渡って形成された溝10に挿入された状態で固定される連結板部4Cとを具備し、連結板部4Cは、梁3を水平に貫通するドリフトピン13が、溝10内で挿通される連結孔7を有しており、連結孔7は、上下方向に長く、接合時におけるドリフトピン13の移動範囲である上縁7Aと下縁7Bを結ぶ一対の側縁7A1が、下縁7B側ほど固定板部4B側に近くなる所定角度の傾斜に形成され、連結孔7が連結板部4Cの上下方向に間隔を開けて複数設けた接合金物4。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
木造建造物の支持材に横架材を接合させる接合金物であって、
前記支持材の側面または端面に接触して固定される固定板部と、該固定板部から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面側に上下方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で固定される連結板部とを具備し、
前記連結板部は、前記横架材を水平に貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔を有しており、
前記連結孔は、上下方向に長く、接合時における前記連結具の移動範囲である上縁と下縁を結ぶ一対の側縁が、該下縁側ほど前記固定板部側に近くなる所定角度の傾斜に形成され、
前記連結孔が、前記連結板部の上下方向に間隔を開けて複数設けられていることを特徴とする接合金物。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記連結板部の下方部には、前記横架材を前記支持材に接合開始する際に前記横架材を載置する脱着自在の仮置き具用の仮置き孔が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
【請求項3】
前記一対の側縁の少なくとも前記下縁側が、前記支持材と前記横架材の接合時における前記連結具の移動範囲よりも外方に位置するように余長形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
【請求項4】
前記一対の側縁の前記下縁側が、前記支持材と前記横架材の接合時における前記連結具の移動範囲を下方に延長して掛止め縁を備える掛止め形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
【請求項5】
木造建造物の支持材に横架材を接合させる接合金物であって、
前記横架材の端面に接触して固定される固定板部と、該固定板部から前記支持材側に突出して設けられ、前記支持材の端面側に上下方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で固定される連結板部とを具備し、
前記連結板部は、前記支持材を水平に貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔を有しており、
前記連結孔は、上下方向に長く、接合時に前記連結具を介して移動範囲となる下縁と上縁を結ぶ一対の側縁が、前記上縁側ほど前記固定板部側に近くなる所定角度の傾斜に形成され、
前記連結孔が、前記連結板部の上下方向に間隔を開けて複数設けられていることを特徴とする接合金物。
【請求項6】
前記連結板部の上方部には、前記横架材を前記支持材に接合開始する際に前記連結板部
を前記支持材に載置する脱着自在の仮置き具用の仮置き孔が備えられていることを特徴とする請求項5に記載の接合金物。
【請求項7】
前記一対の側縁の少なくとも前記上縁側が、前記支持材と前記横架材の接合時における前記連結具を介する移動範囲よりも外方に位置するように余長形状とされていることを特徴とする請求項5に記載の接合金物。
【請求項8】
前記一対の側縁の前記上縁側が、前記支持材と前記横架材の接合時における前記連結具を介する移動範囲を上方に延長して掛止め縁を備える掛止め形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の接合金物。
【請求項9】
木造建造物の支持材に横架材を接合させる接合金物であって、
一側連結部が前記支持材の端面側に上下方向に渡って形成された溝に挿入された状態で固定され、反対側の他側連結部が前記横架材の端面側に上下方向に渡って形成された溝に挿入された状態で固定される一枚の連結板と、該連結板の中間に突出して設けられ、前記支持材の端面に接触して固定される固定部とを具備し、
前記一側連結部は、前記支持材を水平に貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔を有しており、
前記連結孔は、上下方向に長く、固定時に前記連結具を介して移動範囲となる下縁と上縁を結ぶ一対の側縁が、前記上縁側ほど前記固定部側に近くなる所定角度の傾斜に形成され、
前記他側連結部は、前記横架材を水平に貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔を有しており、
前記連結孔は、上下方向に長く、接合時における前記連結具の移動範囲である上縁と下縁を結ぶ一対の側縁が、前記下縁側ほど前記固定部側に近くなる所定角度の傾斜に形成され、
前記連結孔が、前記一側連結部と前記他側連結部のそれぞれの上下方向に間隔を開けて複数設けられていることを特徴とする接合金物。
【請求項10】
前記一側連結部の上方部には、該一側連結部を前記支持材に固定開始する際に前記一側連結部を載置する脱着自在の仮置き具用の仮置き孔が備えられていることを特徴とする請求項9に記載の接合金物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木造建造物の支持材に横架材を接合する際に用いる接合金物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
木部材同士(柱と梁や梁と梁)の接合部に用いる従来の接合金物において、ガセットプレート(鋼板)を活用した接合金物(梁受け金物)に関する多くの文献があり、多くはすでに市販もされて公知である。
【0003】
また、多くの文献は、鋼板(側面板)挿入式で棒状の連結具たるドリフトピン(せん断力伝達用)を活用した接合形式であり、大別すると、例えば特許文献1に示されるように、上面視コの字状または上面視U字状の二枚の側面板(連結板部)のタイプと、例えば特許文献2に示されるように、上面視T字状の一枚の側面板(連結板部)のタイプとがある。市販品においても、例えば、非特許文献1に示されるように、広く使われている鋼板(側面板)挿入式で棒状の連結具たるドリフトピン(せん断力伝達用)を活用した接合形式がある。
【0004】
また、上記した接合金物(梁受け金物)は、木造建造物の支持材の側面または端面に接触して固定される背面板(固定板部)と、該背面板(固定板部)から横架材側に突出して設けられ、該横架材の端面側に上下方向(例えば、鉛直方向)へ渡って形成された溝に挿入された状態で固定される側面板(連結板部)とからなり、該側面板(連結板部)は、いずれもドリフトピンを受ける上段部が該梁受け金物の背面板(固定板部)側に引き寄せ可能な勾配(傾斜)に形成されている。また、側面板(連結板部)の中・下段部には、後付けで止め置くだけのドリフトピンの軸径に合わせた丸孔が形成されている。なお、背面板(固定板部)は、いずれもボルト等によって支持材の側面または端面に固定されるようになっている。
【0005】
また、非特許文献2に示されるZマーク表示の従来の梁受け金物では、その特徴として、ドリフトピンを受ける上段部が勾配(傾斜)になっているので、接合する梁が該梁受け金物の背面板(固定板部)側に引き寄せられ木部材相互(木部材同士)がしっかり噛み合うと提言している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-201739号公報
特開2004-108030号公報
特開2008-202392号公報
【非特許文献】
【0007】
「SSマルチ製品カタログ梁受け金物MH2021」株式会社タナカ、2021年、P2、3
「Zマーク表示金物梁受け金物の特徴について」財団法人日本住宅・木材技術センター、2009年、P2(2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2に示し、非特許文献1、2に示しているような鋼板(側面板)挿入式のドリフトピンを活用した従来の梁受け金物において、ドリフトピンを受けるように外縁沿いに形成されたV字状の勾配(傾斜)がいずれも上段部(上方部)のみに設けられており、接合するそれら木部材同士を引き寄せ締め付ける傾斜を備えた機能がいずれも上方部のみに限定され、特に、下方部においては引き寄せ締め付けを伴わないために上下で力の伝達が不均等な構造になっている。
【0009】
それは、梁と側面板(鋼板)の間のせん断力を伝達する(負担する)ドリフトピンが、それら木部材同士を引き寄せ締め付ける上方部のみの配置であり、中・下方部は引き寄せ締め付けが伴わない後付けで止め付け置くだけの配置であり、それら力の伝達の違うドリフトピンが混在する不均等な構造になっているためにすべてのドリフトピンに力が均等に分配される前に梁に部分的な破壊(割裂など)が進行してしまう恐れがあり、すべてのドリフトピンが総合力を発揮できない構造である。
【0010】
また、木部材同士を均等に引き寄せ締め付けて確実に密着させることができないため、特に大断面の梁を用いた接合部においては上下で力の伝達の違いがさらに大きくなって従来の梁受け金物のような上方部のみの局部で木部材同士を引き寄せ締め付ける接合形式の梁受け金物では、木部材同士を確実に密着させて接合部の剛性を向上させる締め付けの効果が期待できないものであった。
(【0011】以降は省略されています)

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