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公開番号2024065258
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174012
出願日2022-10-31
発明の名称プラズマ照射装置及びプラズマ照射方法
出願人日本特殊陶業株式会社,国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H05H 1/26 20060101AFI20240508BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】タンパク質を含んだ溶液にプラズマを照射し、タンパク質の凝集膜を良好に形成する。
【解決手段】プラズマ照射装置2において、ガス流路30は、放出口34に向かってガスを流すように構成される。放電部40は、第1電極42及び第2電極44を備え、ガス流路30内でプラズマ放電を発生させる。電源部6は、第1電極42と第2電極44との間に周期的に変化する電圧を印加する。プラズマ照射装置2は、タンパク質を含んだ溶液にプラズマを照射し、プラズマの照射に応じて溶液から溶液外に流れる漏れ電流の実効値を1.2mAよりも大きくしつつ放出口34におけるガスの平均ガス流速を40mm/s以下とする制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスの放出口を備えるとともに前記放出口に向かって前記ガスを流すガス流路と、
誘電体層と前記誘電体層を介して互いに対向して配置される第1電極及び第2電極とを備えるとともに前記ガス流路内でプラズマ放電を発生させる放電部と、
前記第1電極と前記第2電極との間に周期的に変化する電圧を印加する電源部と、
を有し、
前記放電部が発生させたプラズマを前記放出口から放出し、タンパク質を含んだ溶液に照射するプラズマ照射装置であって、
前記プラズマの照射に応じて前記溶液から前記溶液外に流れる漏れ電流の実効値を1.2mAよりも大きくなるように調整する制御部と、前記放出口における前記ガスの平均ガス流速を40mm/s以下となるように調整する流量制御部と、を有する
プラズマ照射装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記ガスは、希ガスである
請求項1に記載のプラズマ照射装置。
【請求項3】
前記ガスは、ヘリウムガスである
請求項2に記載のプラズマ照射装置。
【請求項4】
ガスの放出口を備えるとともに前記放出口に向かって前記ガスを流すガス流路と、誘電体層と前記誘電体層を介して互いに対向して配置される第1電極及び第2電極とを備えるとともに前記ガス流路内でプラズマ放電を発生させる放電部と、前記第1電極と前記第2電極との間に周期的に変化する電圧を印加する電源部と、を有するプラズマ照射装置を用い、
前記放電部が発生させたプラズマを前記放出口から放出し、タンパク質を含んだ溶液に照射するプラズマ照射方法であって、
前記プラズマの照射に応じて前記溶液から前記溶液外に流れる漏れ電流の実効値を1.2mAよりも大きくしつつ前記放出口における前記ガスの平均ガス流速を40mm/s以下とする
プラズマ照射方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はプラズマ照射装置及びプラズマ照射方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タンパク質水溶液の処理方法が開示されている。特許文献1で開示される処理方法では、水系溶媒にタンパク質が混合されてタンパク質水溶液が作成され、このタンパク質水溶液に対してプラズマ発生装置で発生したプラズマが照射されることでタンパク質膜が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-218245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される技術を含め、プラズマ照射装置を用いてタンパク質の凝集膜を形成しようとする従来技術には、どの程度の速度でガスを供給すべきかをという点について具体的に踏み込んだ知見がない。
【0005】
そこで、本願の発明者は、タンパク質の凝集膜を良好に形成するために、ガスの供給速度をどの程度にすべきかという点に着目した。更に、本願の発明者は、ガスの適正な供給速度を検討する過程で、ガスの供給速度を調整することに起因して新たな問題が生じるかという点も検討した。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、タンパク質を含んだ溶液にプラズマを照射し、タンパク質の凝集膜を良好に形成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様のプラズマ照射装置は、
ガスの放出口を備えるとともに前記放出口に向かって前記ガスを流すガス流路と、
誘電体層と前記誘電体層を介して互いに対向して配置される第1電極及び第2電極とを備えるとともに前記ガス流路内でプラズマ放電を発生させる放電部と、
前記第1電極と前記第2電極との間に周期的に変化する電圧を印加する電源部と、
を有し、
前記放電部が発生させたプラズマを前記放出口から放出し、タンパク質を含んだ溶液に照射するプラズマ照射装置であって、
前記プラズマの照射に応じて前記溶液から前記溶液外に流れる漏れ電流の実効値を1.2mAよりも大きくしつつ前記放出口における前記ガスの平均ガス流速を40mm/s以下とする。
【0008】
本開示の一態様のプラズマ照射方法は、
ガスの放出口を備えるとともに前記放出口に向かって前記ガスを流すガス流路と、誘電体層と前記誘電体層を介して互いに対向して配置される第1電極及び第2電極とを備えるとともに前記ガス流路内でプラズマ放電を発生させる放電部と、前記第1電極と前記第2電極との間に周期的に変化する電圧を印加する電源部と、を有するプラズマ照射装置を用い、
前記放電部が発生させたプラズマを前記放出口から放出し、タンパク質を含んだ溶液に照射するプラズマ照射方法であって、
前記プラズマの照射に応じて前記溶液から前記溶液外に流れる漏れ電流の実効値を1.2mAよりも大きくなるように調整する制御部と、前記放出口における前記ガスの平均ガス流速を40mm/s以下となるように調整する流量制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る技術は、タンパク質を含んだ溶液にプラズマを照射し、タンパク質の凝集膜を、より良好に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態に係るプラズマ照射装置が概略的に例示される概略図である。
図2は、第1実施形態に係るプラズマ照射装置の本体部が概念的に例示される斜視図である。
図3は、図2で例示された本体部が三分割して示される分解斜視図である。
図4は、図2で例示された本体部が第3方向(幅方向)中心位置にて第3方向と直交する方向に切断された切断面の断面概略図である。
図5は、図2で例示された本体部が第1方向中心位置にて第1方向と直交する方向に切断された切断面の断面概略図である。
図6は、図2で例示された本体部が第2方向(厚さ方向)中心位置にて第2方向と直交する方向に切断された切断面の断面概略図である。
図7は、第1実施形態に係るプラズマ照射装置の電気的構成を例示する回路図である。
図8は、実証実験における各実験例についての条件及び結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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