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公開番号2024060758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168240
出願日2022-10-20
発明の名称樹脂組成物及び樹脂組成物の製造方法
出願人学校法人同志社,三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20240425BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】アクリル樹脂とポリカーボネート樹脂を含み透明性に優れた樹脂組成物の提供。
【解決手段】式(1)で表される化合物に由来する構成単位を有するポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練してなる樹脂組成物であって、前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂を、混練機の回転軸が回転自在に貫通する複数の軸貫通部222と、複数の軸貫通部222の周囲に穿設された混練材料の流路となる複数の小孔221aとを有するディスク型セグメント22を備える混練機を用いて混練して得られる、樹脂組成物。
[化1]
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特許請求の範囲【請求項1】
式(1)で表される化合物に由来する構成単位を有するポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練してなる樹脂組成物であって、
前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂を、混練機の回転軸が回転自在に貫通する複数の軸貫通部と、前記複数の軸貫通部の周囲に穿設された混練材料の流路となる複数の小孔とを有するディスク型セグメントを備える混練機を用いて混練して得られる、樹脂組成物。
TIFF
2024060758000010.tif
32
170
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂の質量比が、前記ポリカーボネート樹脂:前記アクリル樹脂=90:10~10:90である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
式(1)で表される化合物に由来する構成単位を有するポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練する樹脂組成物の製造方法であって、
前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂を、混練機の回転軸が回転自在に貫通する複数の軸貫通部と、前記複数の軸貫通部の周囲に穿設された混練材料の流路となる複数の小孔とを有するディスク型セグメントを備える混練機を用いて混練する、樹脂組成物の製造方法。
TIFF
2024060758000011.tif
32
170
【請求項4】
200~240℃の温度で混練する、請求項3に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項5】
混練時の圧力損失が1~20MPaである、請求項3又は4に記載の樹脂組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は一般的に石油資源から誘導される原料を用いて製造される。しかしながら、近年、石油資源の枯渇が危惧されており、植物などのバイオマス資源から得られる原料を用いたポリカーボネート樹脂の提供が求められている。また、二酸化炭素排出量の増加、蓄積による地球温暖化が、気候変動などをもたらすことが危惧されていることからも、使用後の廃棄処分をしてもカーボンニュートラルな、植物由来モノマーを原料としたポリカーボネート樹脂の開発が求められている。
【0003】
例えば、植物由来モノマーとしてイソソルビド(ISB)を使用し、炭酸ジフェニルとのエステル交換により、ポリカーボネート樹脂を得ることが提案されている。イソソルビドのようなジヒドロキシ化合物から得られるポリカーボネート樹脂は、光学特性に優れるだけでなく、従来汎用されている芳香族ポリカーボネート樹脂に比べて耐候性や表面硬度に極めて優れることが示されている(特許文献1)。
【0004】
また、アクリル樹脂は透明性や耐候性、高い弾性率、表面硬度等に優れる樹脂であり、以上の2種類の透明樹脂を混合することで新規のポリマーアロイの開発が期待されるが、ニーディングディスクを備えた混練機によるせん断流動においては、せん断発熱に伴う相分離が発生することが懸念される。そこで、異なる樹脂同士をせん断発熱なく混合する手法としてブリスターディスクを用いた伸長流動を活用する手法が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
英国特許出願公開第1079686号明細書
国際公開第2018/155502号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らの検討によれば、ニーディングディスクを備えた混練機でポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練すると透明性が失われた樹脂組成物が得られる課題があった。
【0007】
そこで、本発明者らは、特許文献2に記載のブリスターディスクを備えた混練機でポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練すると透明性に優れた樹脂組成物が得られることを見出した。
本発明は、アクリル樹脂とポリカーボネート樹脂を含み透明性に優れた樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の態様を有する。
[1] 式(1)で表される化合物に由来する構成単位を有するポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練してなる樹脂組成物であって、
前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂を、混練機の回転軸が回転自在に貫通する軸貫通部と、前記軸貫通部の周囲に穿設された混練材料の流路となる複数の小孔とを有するディスク型セグメントを備える混練機を用いて混練して得られる、樹脂組成物。
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2024060758000002.tif
32
170
[2] 前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂の質量比が、前記ポリカーボネート樹脂:前記アクリル樹脂=90:10~10:90である、[1]に記載の樹脂組成物。
[3] 式(1)で表される化合物に由来する構成単位を有するポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混練する樹脂組成物の製造方法であって、
前記ポリカーボネート樹脂と前記アクリル樹脂を、混練機の回転軸が回転自在に貫通する軸貫通部と、前記軸貫通部の周囲に穿設された混練材料の流路となる複数の小孔とを有するディスク型セグメントを備える混練機を用いて混練する、樹脂組成物の製造方法。
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170
[4] 200~240℃の温度で混練する、[3]に記載の樹脂組成物の製造方法。
[5] 混練時の圧力損失が1~20MPaである、[3]又は[4]に記載の樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アクリル樹脂とポリカーボネート樹脂を含み透明性に優れた樹脂組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
混練機のディスク型セグメントの一実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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