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公開番号2024142049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054014
出願日2023-03-29
発明の名称スイング解析装置、方法及びプログラム
出願人住友ゴム工業株式会社,学校法人同志社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A63B 69/36 20060101AFI20241003BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】 ゴルフスイングの特徴量の第1時系列データの波形の特定箇所を主に変更した第2時系列データを生成することが可能なスイング解析装置を提供する。
【解決手段】 スイング解析装置2である。このスイング解析装置2は、プレーヤーPのゴルフスイングの特徴量の第1時系列データを取得する取得部と、第1時系列データの波形を、予め定められた複数の周波数帯の時系列データのセットに分解する分解部と、セットに含まれる少なくとも一つの時系列データの少なくとも一部を変更して修正済セットを作成する変更部と、修正済セットに含まれる複数の周波数帯の時系列データを合成し、特徴量に関する第2時系列データを生成する合成部とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ゴルフスイングを解析するための装置であって、
プレーヤーのゴルフスイングの特徴量の第1時系列データを取得する取得部と、
前記第1時系列データの波形を、予め定められた複数の周波数帯の時系列データのセットに分解する分解部と、
前記セットに含まれる少なくとも一つの前記時系列データの少なくとも一部を変更して修正済セットを作成する変更部と、
前記修正済セットに含まれる前記複数の周波数帯の時系列データを合成し、前記特徴量に関する第2時系列データを生成する合成部とを含む、
スイング解析装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記特徴量は、トルク、力、エネルギー及びパワーの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のスイング解析装置。
【請求項3】
前記分解部は、ウェーブレット変換に基づいて、前記第1時系列データの波形を分解する、請求項1又は2に記載のスイング解析装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記ゴルフスイングの計測データに対して逆動力学計算を行うことで、前記第1時系列データを取得する、請求項1又は2に記載のスイング解析装置。
【請求項5】
前記第2時系列データに対して順動力学計算を行うことで、前記第2時系列データに基づいたゴルフスイングを推測する推定部をさらに含む、請求項1又は2に記載のスイング解析装置。
【請求項6】
前記変更部は、前記セットに含まれる少なくとも1つの前記時系列データの特徴量に、予め定められた係数を乗じる、請求項1又は2に記載のスイング解析装置。
【請求項7】
前記取得部は、少なくとも2種類のゴルフクラブについて、それぞれ、前記第1時系列データを取得し、
前記分解部は、前記少なくとも2種類のゴルフクラブの前記第1時系列データの波形を、それぞれ、前記複数の周波数帯の時系列データのセットに分解し、
前記変更部は、前記少なくとも2種類のゴルフクラブの一方のゴルフクラブの前記特徴量を基準として、前記少なくとも2種類のゴルフクラブの他方のゴルフクラブの前記特徴量の増減割合を、前記係数として特定する、請求項6に記載のスイング解析装置。
【請求項8】
ゴルフスイングを解析するための方法であって、
プレーヤーのゴルフスイングの特徴量の第1時系列データを取得する工程と、
前記第1時系列データの波形を、予め定められた複数の周波数帯の時系列データのセットに分解する工程と、
前記セットに含まれる少なくとも一つの前記時系列データの少なくとも一部を変更して修正済セットを作成する工程と、
前記修正済セットに含まれる前記複数の周波数帯の時系列データを合成し、前記特徴量に関する第2時系列データを生成する工程とを含む、
スイング解析方法。
【請求項9】
ゴルフスイングを解析するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
プレーヤーのゴルフスイングの特徴量の第1時系列データを取得する手段と、
前記第1時系列データの波形を、予め定められた複数の周波数帯の時系列データのセットに分解する手段と、
前記セットに含まれる少なくとも一つの前記時系列データの少なくとも一部を変更して修正済セットを作成する手段と、
前記修正済セットに含まれる前記複数の周波数帯の時系列データを合成し、前記特徴量に関する第2時系列データを生成する手段として機能させる、
コンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スイング解析装置、方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、プレーヤーがゴルフスイングをするときのスイング挙動を解析するための装置が記載されている。この装置では、先ず、スイング挙動の特徴量の時系列データがフーリエ変換されることで、周波数領域のデータが取得される。次に、取得された周波数領域のデータのうち、特定の周波数帯域のPSD値が変更される。そして、PSD値が変更された周波数領域のデータが逆フーリエ変換されることで、特徴量が変更されたスイング挙動に関する時間領域のデータが取得される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-182668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の装置では、特定の周波数帯域のPSD値を変更したにもかかわらず、その変更の効果が時間領域のデータの波形全体に及ぶ。したがって、上記の装置において、時間領域のデータ波形の特定箇所を変更したようなスイング挙動を生成したい場合には、さらなる改善の余地があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ゴルフスイングの特徴量の第1時系列データの波形の特定箇所を主に変更した第2時系列データを生成することが可能なスイング解析装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ゴルフスイングを解析するための装置であって、プレーヤーのゴルフスイングの特徴量の第1時系列データを取得する取得部と、前記第1時系列データの波形を、予め定められた複数の周波数帯の時系列データのセットに分解する分解部と、前記セットに含まれる少なくとも一つの前記時系列データの少なくとも一部を変更して修正済セットを作成する変更部と、前記修正済セットに含まれる前記複数の周波数帯の時系列データを合成し、前記特徴量に関する第2時系列データを生成する合成部とを含む、スイング解析装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明のスイング解析装置は、上記の構成を採用することで、ゴルフスイングの特徴量の第1時系列データの波形の特定箇所を主に変更した第2時系列データを生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態のスイング解析装置を含むスイング解析システムを概念的に示す構成図である。
本実施形態のスイング解析システムのブロック図である。
本実施形態のスイング解析方法の処理手順を示すフローチャートである。
図1に示したプレーヤーの肩回りのトルクのX軸成分の第1時系列データを示すグラフである。
(a)、一方のゴルフクラブのゴルフスイングの軌跡を示すグラフであり、(a)は、Y軸方向(プレーヤーの側面)からみた軌跡を示しており、(b)は、X軸方向(プレーヤーの正面)からみた軌跡を示している。
離散ウェーブレット変換の分解ツリーを示す図である。
複数の周波数帯の時系列データのセットを示すグラフである。
2種類のゴルフクラブの第1時系列データを示すグラフである。
2種類のゴルフクラブのそれぞれについて、複数の周波数帯の時系列データのセットを示すグラフである。
第4周波数帯の時系列データを示すグラフである。
修正済セットに含まれる複数の周波数帯の時系列データを示すグラフである。
第2時系列データを示すグラフである。
他方のゴルフクラブのゴルフスイングの腕及びシャフトの軌跡を示すグラフであり、(a)は、Y軸方向(プレーヤーの側面)からみた軌跡を示しており、(b)は、X軸方向(プレーヤーの正面)からみた軌跡を示している。
表示装置に表示された解析結果の一例を示す図である。
実施例の第4周波数帯の時系列データを示すグラフである。
実施例の第1時系列データ、第2時系列データ、及び、実測の時系列データを示すグラフである。
比較例の第1時系列データ、及び、第1時系列データが変更された時間領域のデータを示すグラフである。
実測の時系列データに基づくゴルフスイングの腕及びシャフトの軌跡を示すグラフであり、(a)は、Y軸方向(プレーヤーの側面)からみた軌跡を示しており、(b)は、X軸方向(プレーヤーの正面)からみた軌跡を示している。
比較例の時間領域のデータに基づくゴルフスイングの腕及びシャフトの軌跡を示すグラフであり、(a)は、Y軸方向(プレーヤーの側面)からみた軌跡を示しており、(b)は、X軸方向(プレーヤーの正面)からみた軌跡を示している。
シャフトの先端の速度と時間との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態が図面に基づき説明される。図面は、発明の内容の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれることが理解されなければならない。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
【0010】
図1は、本実施形態のスイング解析装置2を含むスイング解析システム1を概念的に示す構成図である。図2は、本実施形態のスイング解析システム1のブロック図である。図1に示されるように、本実施形態のスイング解析システム1(スイング解析装置2)では、プレーヤーPによるゴルフスイングが解析される。
(【0011】以降は省略されています)

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