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公開番号2025084553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198537
出願日2023-11-22
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/00 20060101AFI20250527BHJP(車両一般)
要約【課題】乗り心地性能を向上し得る幅広で小径の空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】接地面2sを形成するトレッドゴム2Gと、トレッドゴム2Gのタイヤ半径方向の内方に配されたベルト層7とを含むトレッド部2を備えた空気入りタイヤ1である。空気入りタイヤ1の外径は、350～600mmであり、リムのリム幅RWは、タイヤ断面幅SWの78%～99%である。接地面2sは、トレッド部2に設けられた周方向溝8により、ショルダー陸部9Bを含む複数の陸部9に区分されている。ショルダー陸部9Bは、ベルト層7の外端部7eよりもタイヤ軸方向の内側に位置する内端縁9eを有している。内端縁9eと外端部7eとの間の距離LAは、ベルト層7の最大ベルト幅WAの10%～30%である。トレッドゴム2Gの硬さHsは、距離LAとタイヤ断面幅SWとに基づく数式(1)を満たしている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
トレッド部を備えた空気入りタイヤであって、
前記トレッド部は、接地面を形成するトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ半径方向の内方に配されたベルト層とを含み、
前記空気入りタイヤの外径は、３５０～６００mmであり、
前記空気入りタイヤが装着されるリムのリム幅ＲＷは、タイヤ断面幅ＳＷの７８％～９９％であり、
前記接地面は、前記トレッド部に設けられたタイヤ周方向に連続して直線状に延びる少なくとも２本の周方向溝により、複数の陸部に区分されており、
前記複数の陸部は、タイヤ軸方向の最も外側に位置する一対のショルダー陸部を含み、
前記一対のショルダー陸部は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端縁を有し、
前記内端縁のそれぞれは、前記ベルト層のタイヤ軸方向の一対の外端部のそれぞれよりもタイヤ軸方向の内側に位置し、
タイヤ軸方向で隣接する前記内端縁と前記外端部との間のタイヤ軸方向の距離ＬＡは、前記ベルト層のタイヤ軸方向の最大ベルト幅ＷＡの１０％～３０％であり、
前記トレッドゴムの硬さＨｓは、下記数式（１）を満たす、
空気入りタイヤ。
TIFF
2025084553000006.tif
20
159
ここで、ＬＡ：前記内端縁と前記外端部とのタイヤ軸方向の距離（mm）
ＳＷ：タイヤ断面幅（mm）
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記周方向溝は、前記トレッド部に２～４本設けられる、請求項１に記載の空気入りタイヤ。
【請求項３】
前記タイヤ断面幅ＳＷは、１４５～２８５mmである、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項４】
前記リム幅ＲＷは、９インチ以下である、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項５】
前記リムのリム径ＲＤは、１０～１８インチである、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項６】
前記タイヤ断面幅ＳＷに対するタイヤ断面高さＳＨの比ＳＨ／ＳＷは、３５％～７５％である、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項７】
前記一対のショルダー陸部のそれぞれの前記内端縁の間のタイヤ軸方向の距離ＬＢは、前記最大ベルト幅ＷＡの２５％～９５％である、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項８】
前記ベルト層は、タイヤ半径方向の最も外側に配された最外ベルトプライを含み、
前記最外ベルトプライのタイヤ軸方向のベルト幅ＷＢは、前記最大ベルト幅ＷＡの８０％～１００％である、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項９】
前記外端部の位置でのキャンバー量ＬＣは、前記最大ベルト幅ＷＡの２．５％～１２．５％である、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項１０】
キャンバー角０°で平面に接地した状態で正規荷重の５０％が負荷されたときに、前記一対のショルダー陸部のそれぞれが接地する、請求項１又は２に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トレッド部を備えた空気入りタイヤに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、小型シャトルバス等に好適に用いられる小径の空気入りタイヤが知られている。例えば、下記特許文献１は、小径化されたことにより歪が集中するビード部の耐久性能を向上させた空気入りタイヤを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－１０２６２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１のように重量が大きい車両に用いられる小径の空気入りタイヤは、接地長が短くかつ接地幅が広い、いわゆる幅広の接地面形状を有し、路面入力の分散性や入力感度、頻度等の問題から、乗り心地性能に改善の余地があった。
【０００５】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、乗り心地性能を向上し得る幅広で小径の空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、トレッド部を備えた空気入りタイヤであって、前記トレッド部は、接地面を形成するトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ半径方向の内方に配されたベルト層とを含み、前記空気入りタイヤの外径は、３５０～６００mmであり、前記空気入りタイヤが装着されるリムのリム幅ＲＷは、タイヤ断面幅ＳＷの７８％～９９％であり、前記接地面は、前記トレッド部に設けられたタイヤ周方向に連続して直線状に延びる少なくとも２本の周方向溝により、複数の陸部に区分されており、前記複数の陸部は、タイヤ軸方向の最も外側に位置する一対のショルダー陸部を含み、前記一対のショルダー陸部は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端縁を有し、前記内端縁のそれぞれは、前記ベルト層のタイヤ軸方向の一対の外端部のそれぞれよりもタイヤ軸方向の内側に位置し、タイヤ軸方向で隣接する前記内端縁と前記外端部との間のタイヤ軸方向の距離ＬＡは、前記ベルト層のタイヤ軸方向の最大ベルト幅ＷＡの１０％～３０％であり、前記トレッドゴムの硬さＨｓは、下記数式（１）を満たす、空気入りタイヤである。
TIFF
2025084553000002.tif
20
159
ここで、ＬＡ：前記内端縁と前記外端部とのタイヤ軸方向の距離（mm）
ＳＷ：タイヤ断面幅（mm）
【発明の効果】
【０００７】
本発明の空気入りタイヤは、上述の構成を備えることにより、乗り心地性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。
トレッド部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図１は、本実施形態の正規状態の空気入りタイヤ１を示すタイヤ子午線断面図である。ここで、「正規状態」とは、空気入りタイヤ１が正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及しない場合、空気入りタイヤ１の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
【００１０】
「正規リム」は、空気入りタイヤ１が基づいている規格を含む規格体系が有る場合、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばＪＡＴＭＡであれば "標準リム" 、ＴＲＡであれば "Design Rim" 、ＥＴＲＴＯであれば"Measuring Rim" である。「正規リム」は、空気入りタイヤ１が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、リム組み可能であって、エア漏れを生じさせないリムのうち、最もリム径ＲＤが小さく、その中で最もリム幅ＲＷが小さいリムである。
（【００１１】以降は省略されています）

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