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公開番号2024130997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040991
出願日2023-03-15
発明の名称情報導出方法、鉄筋曲げ装置
出願人学校法人同志社,東陽建設工機株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B21D 7/024 20060101AFI20240920BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】情報を導出する情報導出方法及び鉄筋曲げ装置を提供する。
【解決手段】情報導出方法は、鉄筋曲げ装置1に鉄筋30をセットする鉄筋供給ステップS1と、セットした鉄筋30に対して最初に曲げ加工を行ったときの力点部材20の戻り回動角度を測定する第1回動角度測定ステップS2と、最初の曲げ加工を行った鉄筋30に対して更に大きい角度まで曲げ加工を行ったときの力点部材20の戻り回動角度を測定する第2回動角度測定ステップS3と、第1回動角度測定ステップS2及び第2回動角度測定ステップS3の測定結果を用いて、力点部材20の回動角度と戻り回動角度との関係を示す情報を生成する情報生成ステップS4と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
曲げ加工の支点を構成する支点部材と、前記支点部材の周りを回動する力点部材とを備える鉄筋曲げ装置を使用して、情報を導出する情報導出方法であって、
異形鉄筋を前記鉄筋曲げ装置に供給する鉄筋供給ステップと、
前記力点部材を第一方向に回動させて、供給された前記異形鉄筋を曲げ加工した後、前記力点部材を前記第一方向の反対の第二方向に回動させて前記異形鉄筋に対する前記力点部材の曲げ力を解除し、前記力点部材の前記第二方向への回動の開始から、前記異形鉄筋から前記鉄筋曲げ装置に作用する力が閾値以下となるまでの前記力点部材の前記第二方向への回動角度を測定する第1回動角度測定ステップと、
前記力点部材の曲げ力が解除された異形鉄筋を、前記力点部材を前記第一方向に回動させて更に曲げ加工した後、前記力点部材を前記第二方向に回動させて前記異形鉄筋に対する前記力点部材の曲げ力を解除し、前記力点部材の前記第二方向への回動の開始から、前記異形鉄筋から前記鉄筋曲げ装置にかかる力が前記閾値以下となるまでの前記力点部材の前記第二方向への回動角度を測定する第2回動角度測定ステップと、
前記第2回動角度測定ステップを1回又は複数回実行した後に、前記第1回動角度測定ステップの測定結果と、前記第2回動角度測定ステップの測定結果とを利用して、曲げ加工時における前記力点部材の前記第一方向への回動角度と前記力点部材の前記第二方向への回動角度との関係を示す前記情報を生成する情報生成ステップと、を備え、
前記第2回動角度測定ステップにおける前記第一方向への前記力点部材の回動角度は、直前に行った前記第1回動角度測定ステップにおける前記第一方向への前記力点部材の回動角度、又は直前に行った前記第2回動角度測定ステップにおける前記第一方向への前記力点部材の回動角度より大きい角度である、
情報導出方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報導出方法であって、
前記第1回動角度測定ステップ及び前記第2回動角度測定ステップでは、前記異形鉄筋から前記鉄筋曲げ装置に作用する力を、前記鉄筋曲げ装置の一部に設けられたひずみセンサにより検出する、
情報導出方法。
【請求項3】
請求項2に記載の情報導出方法であって、
前記鉄筋曲げ装置は、供給された異形鉄筋を保持する保持部を含み、
前記ひずみセンサは、前記保持部に設けられる、
情報導出方法。
【請求項4】
曲げ加工の支点を構成する支点部材と、前記支点部材の周りを回動する力点部材と、制御部と、を備える鉄筋曲げ装置であって、
前記制御部は、
供給された異形鉄筋に対し、前記力点部材を第一方向に回動させて前記異形鉄筋を曲げ加工した後、前記力点部材を前記第一方向の反対の第二方向に回動させて前記異形鉄筋に対する前記力点部材の曲げ力を解除し、前記力点部材の前記第二方向への回動の開始から、前記異形鉄筋から前記鉄筋曲げ装置に作用する力が閾値以下となるまでの前記力点部材の前記第二方向への回動角度を測定する第1回動角度測定処理と、
前記力点部材の曲げ力が解除された異形鉄筋を、前記力点部材を前記第一方向に回動させて更に曲げ加工した後、前記力点部材を前記第二方向に回動させて前記異形鉄筋に対する前記力点部材の曲げ力を解除し、前記力点部材の前記第二方向への回動の開始から、前記異形鉄筋から前記鉄筋曲げ装置にかかる力が前記閾値以下となるまでの前記力点部材の前記第二方向への回動角度を測定する第2回動角度測定処理と、
前記第2回動角度測定処理を1回又は複数回実行した後に、前記第1回動角度測定処理の測定結果と、前記第2回動角度測定処理の測定結果とを利用して、曲げ加工時における前記力点部材の前記第一方向への回動角度と前記力点部材の前記第二方向への回動角度との関係を示す情報を生成する情報生成処理と、を実行し、
前記第2回動角度測定処理における前記第一方向への前記力点部材の回動角度は、直前に行った前記第1回動角度測定処理における前記第一方向への前記力点部材の回動角度、又は直前に行った前記第2回動角度測定処理における前記第一方向への前記力点部材の回動角度より大きい角度である、
鉄筋曲げ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報導出方法、鉄筋曲げ装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
金属部材の曲げ加工時には、スプリングバックが発生することが知られており、スプリングバック量を考慮した加工を行うことが必要である。
【0003】
パイプ等の金属長尺部材の曲げ加工におけるスプリングバック量の予測を行う技術が記載されたものとして、特許文献1、2がある。
【0004】
特許文献1には、パイプ等の長尺部材スプリングバックパラメータを計算するために、テストパイプについて、一対の曲げ加工を行い、その結果の曲げ角を測定する点が記載されている。
【0005】
特許文献2には、管の曲げ加工に際して、異なる2回の試験曲げ加工を行った結果に基づいてスプリングバック量を予測する点が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2011-508674号公報
特開昭48-103067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2の予測技術は、いずれも、曲げ対象が一様な部材であることを前提として、異なるテストパイプに対して、あるいは、較正用パイプの異なる箇所の曲げ箇所に対して曲げ加工を行った結果に基づいてスプリングバック量を予測するものである。しかし、異形鉄筋のように、軸方向、及び周方向の断面が一様ではない部材のスプリングバック量の予測に適用した場合、誤差が大きくなる。すなわち、異形鉄筋のように、軸方向、及び周方向の断面が一様ではない部材の曲げ加工においては、曲げ装置への取付態様、曲げ位置等により、曲げ加工の挙動が変化するので、異なる部材、あるいは、異なる箇所の曲げ結果を利用した場合には、誤差が大きくなる。
【0008】
本発明は、異形鉄筋を所望の角度に精度よく曲げ加工する技術を確立するために利用可能な情報を導出する情報導出方法及び鉄筋曲げ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の技術は以下に示すものである。
【0010】
(1)
曲げ加工の支点を構成する支点部材と、上記支点部材の周りを回動する力点部材とを備える鉄筋曲げ装置を使用して、情報を導出する情報導出方法であって、
異形鉄筋を上記鉄筋曲げ装置に供給する鉄筋供給ステップと、
上記力点部材を第一方向に回動させて、供給された上記異形鉄筋を曲げ加工した後、上記力点部材を上記第一方向の反対の第二方向に回動させて上記異形鉄筋に対する上記力点部材の曲げ力を解除し、上記力点部材の上記第二方向への回動の開始から、上記異形鉄筋から上記鉄筋曲げ装置に作用する力が閾値以下となるまでの上記力点部材の上記第二方向への回動角度を測定する第1回動角度測定ステップと、
上記力点部材の曲げ力が解除された異形鉄筋を、上記力点部材を上記第一方向に回動させて更に曲げ加工した後、上記力点部材を上記第二方向に回動させて上記異形鉄筋に対する上記力点部材の曲げ力を解除し、上記力点部材の上記第二方向への回動の開始から、上記異形鉄筋から上記鉄筋曲げ装置にかかる力が上記閾値以下となるまでの上記力点部材の上記第二方向への回動角度を測定する第2回動角度測定ステップと、
上記第2回動角度測定ステップを1回又は複数回実行した後に、上記第1回動角度測定ステップの測定結果と、上記第2回動角度測定ステップの測定結果とを利用して、曲げ加工時における上記力点部材の上記第一方向への回動角度と上記力点部材の上記第二方向への回動角度との関係を示す上記情報を生成する情報生成ステップと、を備え、
上記第2回動角度測定ステップにおける上記第一方向への上記力点部材の回動角度は、直前に行った上記第1回動角度測定ステップにおける上記第一方向への上記力点部材の回動角度、又は直前に行った上記第2回動角度測定ステップにおける上記第一方向への上記力点部材の回動角度より大きい角度である、
情報導出方法。
(【0011】以降は省略されています)

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