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公開番号2024060409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167768
出願日2022-10-19
発明の名称物品搬送設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類H04W 36/08 20090101AFI20240424BHJP(電気通信技術)
要約【課題】互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でのハンドオーバに要する時間を短く抑えて、当該ハンドオーバに伴う物品の搬送効率の低下を抑制することが可能な技術を実現する。
【解決手段】上位制御部14は、第1アクセスポイント群を構成するアクセスポイントに搬送車1が接続している状態から第2アクセスポイント群を構成するアクセスポイントに搬送車1が接続する状態への切り替え、又は、第2アクセスポイント群を構成するアクセスポイントに搬送車1が接続している状態から第1アクセスポイント群を構成するアクセスポイントに搬送車1が接続する状態への切り替えを行う場合に、物理層デバイス11の起動状態を維持したままで、通信制御部12及びプロトコルスタック13を再起動するネットワークセグメント切替処理を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
規定の走行経路に沿って走行して物品を搬送する搬送車と、前記搬送車の制御を行う制御装置と、前記搬送車と前記制御装置との間を通信可能に接続する通信設備と、を備えた物品搬送設備であって、
前記通信設備は、前記搬送車と通信可能に設置された複数の無線通信用のアクセスポイントと、複数の前記アクセスポイント間を接続する通信ネットワークと、を備え、
複数の前記アクセスポイントの一部により構成されるアクセスポイント群を第1アクセスポイント群とし、前記第1アクセスポイント群とは異なる複数の前記アクセスポイントにより構成されるアクセスポイント群を第2アクセスポイント群として、
前記通信ネットワークは、前記第1アクセスポイント群を構成する複数の前記アクセスポイント間を接続する第1ネットワークセグメントと、前記第2アクセスポイント群を構成する複数の前記アクセスポイント間を接続する第2ネットワークセグメントと、を備え、
前記搬送車は、無線通信装置と、前記無線通信装置を介して複数の前記アクセスポイントの中から選択した前記アクセスポイントと通信する通信ユニットと、を備え、
前記通信ユニットは、前記無線通信装置との接続を制御する物理層デバイスと、前記物理層デバイスを介して送受信するデータの処理及び通信の制御を行う通信制御部と、前記通信ネットワークを介した通信のための通信プロトコルを備えたプロトコルスタックと、前記物理層デバイス、前記通信制御部、及び、前記プロトコルスタックを制御する上位制御部と、を備え、
前記上位制御部は、前記第1アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続している状態から前記第2アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続する状態への切り替え、又は、前記第2アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続している状態から前記第1アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続する状態への切り替えを行う場合に、前記物理層デバイスの起動状態を維持したままで、前記通信制御部及び前記プロトコルスタックを再起動するネットワークセグメント切替処理を実行する、物品搬送設備。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記制御装置は、第1通信サーバと第2通信サーバとを備え、
前記第1ネットワークセグメントは、前記第1通信サーバと、前記第1アクセスポイント群を構成する複数の前記アクセスポイントと、を接続するように構成され、
前記第2ネットワークセグメントは、前記第2通信サーバと、前記第2アクセスポイント群を構成する複数の前記アクセスポイントと、を接続するように構成されている、請求項1に記載の物品搬送設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、規定の走行経路に沿って走行して物品を搬送する搬送車と、搬送車の制御を行う制御装置と、搬送車と制御装置との間を通信可能に接続する通信設備と、を備えた物品搬送設備に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
このような物品搬送設備の一例が、特開2018-36867号公報(特許文献1)に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。特許文献1の物品搬送設備は、軌道(1,4)を走行して物品(8)を搬送する無人走行車(2)と、無人走行車(2)の制御を行う制御装置(30)と、無人走行車(2)と制御装置(30)との間を通信可能に接続する通信設備と、を備えている。この通信設備は、無人走行車(2)と通信可能に設置された基地局(A1,A2)と、複数の基地局(A1,A2)間を接続するLAN(10)と、を備えており、基地局(A1,A2)は、無人走行車(2)との通信リンク(L1,L2)及びLAN(10)を介して、制御装置(30)と無人走行車(2)との通信を中継するように構成されている。無人走行車(2)の走行に伴い、通信リンク(L1,L2)を確立する相手となる基地局(A1,A2)の切り替えであるローミングが行われるが、特許文献1には、ローミングに要する時間を削減するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-36867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、通信ネットワークが複数のネットワークセグメントを備える場合、通信リンクを確立する相手となるアクセスポイント(特許文献1では、基地局)の切り替えであるハンドオーバ(ハンドオフ)は、特許文献1のローミングのように同一のネットワークセグメントに属するアクセスポイント間だけでなく、互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でも行われる。搬送車(特許文献1では、無人走行車)による物品の搬送効率の観点から、互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でのハンドオーバに要する時間も短く抑えられることが望ましいが、特許文献1にはこの点についての記載はない。
【0005】
そこで、互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でのハンドオーバに要する時間を短く抑えて、当該ハンドオーバに伴う物品の搬送効率の低下を抑制することが可能な技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る物品搬送設備は、規定の走行経路に沿って走行して物品を搬送する搬送車と、前記搬送車の制御を行う制御装置と、前記搬送車と前記制御装置との間を通信可能に接続する通信設備と、を備えた物品搬送設備であって、前記通信設備は、前記搬送車と通信可能に設置された複数の無線通信用のアクセスポイントと、複数の前記アクセスポイント間を接続する通信ネットワークと、を備え、複数の前記アクセスポイントの一部により構成されるアクセスポイント群を第1アクセスポイント群とし、前記第1アクセスポイント群とは異なる複数の前記アクセスポイントにより構成されるアクセスポイント群を第2アクセスポイント群として、前記通信ネットワークは、前記第1アクセスポイント群を構成する複数の前記アクセスポイント間を接続する第1ネットワークセグメントと、前記第2アクセスポイント群を構成する複数の前記アクセスポイント間を接続する第2ネットワークセグメントと、を備え、前記搬送車は、無線通信装置と、前記無線通信装置を介して複数の前記アクセスポイントの中から選択した前記アクセスポイントと通信する通信ユニットと、を備え、前記通信ユニットは、前記無線通信装置との接続を制御する物理層デバイスと、前記物理層デバイスを介して送受信するデータの処理及び通信の制御を行う通信制御部と、前記通信ネットワークを介した通信のための通信プロトコルを備えたプロトコルスタックと、前記物理層デバイス、前記通信制御部、及び、前記プロトコルスタックを制御する上位制御部と、を備え、前記上位制御部は、前記第1アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続している状態から前記第2アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続する状態への切り替え、又は、前記第2アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続している状態から前記第1アクセスポイント群を構成する前記アクセスポイントに前記搬送車が接続する状態への切り替えを行う場合に、前記物理層デバイスの起動状態を維持したままで、前記通信制御部及び前記プロトコルスタックを再起動するネットワークセグメント切替処理を実行する。
【0007】
本構成では、第1アクセスポイント群を構成するアクセスポイント(言い換えれば、第1ネットワークセグメントに属するアクセスポイント)に搬送車が接続している状態から第2アクセスポイント群を構成するアクセスポイント(言い換えれば、第2ネットワークセグメントに属するアクセスポイント)に搬送車が接続する状態への切り替え、又は、第2アクセスポイント群を構成するアクセスポイントに搬送車が接続している状態から第1アクセスポイント群を構成するアクセスポイントに搬送車が接続する状態への切り替えを行う場合に、ネットワークセグメント切替処理が実行される。すなわち、本構成では、互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でのハンドオーバを行う場合に、ネットワークセグメント切替処理が実行される。ここで、ハンドオーバの実行前に搬送車が接続されていたアクセスポイントを切替前アクセスポイントといい、ハンドオーバの実行後に搬送車が接続されるアクセスポイントを切替後アクセスポイントという。
【0008】
そして、本構成では、ネットワークセグメント切替処理において、物理層デバイスの起動状態が維持されたままで、通信制御部及びプロトコルスタックが再起動される。このように、ネットワークセグメント切替処理では通信制御部及びプロトコルスタックが再起動されるため、ハンドオーバを適切に行うことができる。具体的には、通信制御部を再起動することで、切替前アクセスポイントとの通信データを適切に削除して通信制御部を初期化することができ、プロトコルスタックを再起動することで、切替後アクセスポイントと通信可能な識別情報(例えば、IPアドレス)に搬送車の識別情報を適切に切り替えることができる。一方、ネットワークセグメント切替処理では物理層デバイスの起動状態が維持されるため、物理層デバイスを再起動した場合に必要となる物理層デバイスと無線通信装置(具体的には、無線通信装置の物理層デバイス)との間の通信リンクの再確立処理を不要として、ハンドオーバに要する時間の短縮を図ることができる。
【0009】
以上のように、本構成によれば、互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でのハンドオーバに要する時間を短く抑えることができる。そして、この時間を短く抑えることができるため、搬送車の移動が、互いに異なるネットワークセグメントに属するアクセスポイント間でのハンドオーバを伴う場合であっても、制御装置と搬送車とが通信不能な状態が長く継続しないようにして、当該ハンドオーバに伴う物品の搬送効率の低下を抑制することが可能となっている。
【0010】
物品搬送設備の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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