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公開番号2024059617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024007221,2021187608
出願日2024-01-22,2014-09-12
発明の名称精製された組み換えポリペプチドを含む方法及び組成物
出願人ジェネンテック, インコーポレイテッド
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C07K 16/24 20060101AFI20240423BHJP(有機化学)
要約【課題】チャイニーズハムスター卵巣宿主細胞から精製されたポリペプチドを含む組成物、およびチャイニーズハムスター卵巣宿主細胞から単離された、精製されたポリペプチド調製物を提供する。
【解決手段】チャイニーズハムスター卵巣宿主細胞から精製されたポリペプチドを含む組成物であって、ポリペプチドとハムスター「ホスホリパーゼBドメイン様2」であるPLBL2の残量とを含み、ハムスターPLBL2の量が、20ng/mg未満、又は15ng/mg未満、又は10ng/mg未満、又は8ng/mg未満、又は5ng/mg未満、又は3ng/mg未満、又は2ng/mg未満、又は1ng/mg未満、又は0.5ng/mg未満である、組成物を提供する。前記ポリペプチドは、モノクローナル抗体であることが好ましい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
チャイニーズハムスター卵巣宿主細胞から精製された抗IL13モノクローナル抗体を含む組成物であって、抗IL13抗体とハムスターPLBL2の残量とを含み、ハムスターPLBL2の量が、20ng/mg未満、又は15ng/mg未満、又は10ng/mg未満、又は8ng/mg未満、又は5ng/mg未満、又は3ng/mg未満、又は2ng/mg未満、又は1ng/mg未満、又は0.5ng/mg未満である、組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
抗IL13抗体が、三つの重鎖CDR、即ち配列番号1のアミノ酸配列を有するCDR-H1、配列番号2のアミノ酸配列を有するCDR-H2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するCDR-H3と、三つの軽鎖CDR、即ち配列番号4のアミノ酸配列を有するCDR-L1、配列番号5のアミノ酸配列を有するCDR-L2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するCDR-L3とを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
抗IL13抗体が、配列番号7のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
抗IL13抗体が、配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
抗IL13抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖を含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項6】
抗IL13抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項7】
抗IL13抗体が、配列番号7のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域と、配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域とを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項8】
抗IL13抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号14のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
ハムスターPLBL2の量が、イムノアッセイ又は質量分析アッセイを使用して定量化された、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
イムノアッセイが、全チャイニーズハムスター卵巣タンパク質ELISA又はハムスターPLBL2 ELISAである、請求項9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年9月13日出願の米国仮出願第61/877517号の優先権の利益を主張し、この出願はその全体が参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 3,600 文字)【0002】
配列表
本出願は、EFS-Webを介して提出された配列表を含み、その全内容は本明細書に参照により援用される。前記ASCIIコピーは、2014年8月28日に作成され、2014.AUG.28. P5704R1-WO Sequence Listing.txtと命名され、大きさは34,811バイトである。
【0003】
技術分野
チャイニーズハムスター卵巣宿主細胞から単離された、治療抗体のような抗体を含む精製された組み換えポリペプチド、及びこのようなポリペプチドを作製及び使用する方法が提供される。
【背景技術】
【0004】
喘息及び他の呼吸器疾患を治療するための複数の薬物が市販されているか、又は開発中である。喘息療法のための標的の一つはIL-13である。IL-13は、活性化T細胞、NKT細胞、好塩基球、好酸球、及びマスト細胞によって生成された多面的TH2サイトカインであり、前臨床モデルにおいて喘息の発病機序に強く関与していた。抗IL-13抗体を含むIL-13アンタゴニストについては以前に記載がある。このような特定の抗体は、ヒトの治療法としても開発されたものである。最近、複数の研究により、喘息の治療においてIL-13に対するモノクローナル抗体の臨床活性が示された(例えば、Corren et al., 2011, N. Engl. J. Med. 365, 1088-1098; Gauvreau et al., 2011, Am. J. Respir. Crit. Care Med. 183, 1007-1014; Ingram and Kraft, 2012, J. Allergy Clin. Immunol. 130, 829-42; Webb, 2011, Nat Biotechnol 29, 860-863参照)。これらのうち、IL-13活性を中和するヒト化IgG4抗体であるレブリキズマブ(lebrikizumab)は、主に吸入式コルチコステロイド及び長時間作用性ベータ2-アドレナリン受容体アゴニストを用いた治療にもかかわらず症状を有する喘息患者において、肺機能を改善した(Corren et al., 2011, N. Engl. J. Med. 365, 1088-1098)。
【0005】
加えて、IL-13は、他の多数のアレルギー性及び線維性障害に関与していた。例えば、IL13によって媒介されるこのような疾患及び/又は状態には、限定されないが、アレルギー性喘息、非アレルギー性(内因性)喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、湿疹、じん麻疹、食物アレルギー、慢性閉塞性肺疾患、潰瘍性大腸炎、RSV感染、ブドウ膜炎、強皮症、及び骨粗鬆症が含まれる。
【0006】
ヒト患者への投与のために許容可能な組み換え生物医薬品タンパク質のために、製造及び精製方法から生じる残留不純物が、最終的な生物学的製品から除去されることが重要である。これら方法の成分には、培地タンパク質、免疫グロブリン親和性リガンド、ウイルス、内毒素、DNA、及び宿主細胞タンパク質が含まれる。これら宿主細胞の不純物は、方法に特異的な宿主細胞タンパク質(HCP)を含み、これは、組み換えDNA技術から得られる生物製剤中の方法関連不純物/夾雑物である。HCPは、典型的には最終原体中に少量で(目的の組み換えタンパク質の百万分の一又はミリグラム当たりナノグラムという単位で)存在するものの、HCPは望ましくなく、その量は最小であるべきであると認識されている。例えば、米国食品医薬品局(FDA)は、インビボでのヒトへの使用を目的とする生物医薬品が、外部からの不純物をできるだけ含まないことを求めており、HCPのような可能性のある夾雑物/不純物の検出及び定量化のための試験を要件としている。
【0007】
細胞破片由来のタンパク質の精製のための手順は、最初はタンパク質の発現部位に依存する。タンパク質の中には、細胞から直接周囲の増殖培地中に分泌されるものと、細胞内で作られるものがある。細胞内で作られるタンパク質の場合、精製方法の第1の工程は細胞の溶解を伴い、これは機械的せん断、浸透圧ショック、又は酵素処理を含む様々な方法により行うことができる。このような破壊により、細胞の内容物すべてがホモジネート中に放出され、更にはサイズが小さいために除去の困難な細胞内断片が生成される。これらは通常遠心分離又は濾過により除去される。直接分泌されるタンパク質にも、タンパク質生成実行過程において、細胞の自然死及び細胞内宿主細胞タンパク質の放出によって同じ問題が生じる。
【0008】
対象のタンパク質を含有する溶液が得られた後、通常、細胞によって生成される他のタンパク質からそれを分離することが、異なるクロマトグラフィー技術の組合せを使用して試みられる。典型的には、これら技術は、タンパク質の混合物を、タンパク質の電荷、疎水性の度合い、又はサイズに基づいて分離する。複数の異なるクロマトグラフィー樹脂が、これら技術の各々のために利用可能であり、関与する特定のタンパク質に合わせた精製スキームの正確な調整が可能である。これら分離方法の各々の基本は、タンパク質を異なる速度で長いカラム上を移動させることができることで、タンパク質が、カラム上を移動するほど物理的に分離するか、又は分離媒体に選択的に付着し、次いで異なる溶媒により別々に溶出されることである。いくつかの事例では、不純物がカラムに特異的に付着し、対象のタンパク質が付着しないとき、即ち、対象のタンパク質が「フロースルー(flow-through)」中に存在するとき、所望のタンパク質が不純物から分離される。
【0009】
交換可能な対イオンの名称であるイオン交換クロマトグラフィーは、イオン化可能な分子の精製に適用可能な手順である。イオン化分子は、それらの荷電基と、固体相の支持マトリックスに付着して、固体相との相互作用が強まったそれらイオン化分子の速度を減じる反対に荷電した分子との、非特異的な静電相互作用に基づいて分離される。各種類のイオン化分子の正味荷電、及びそのマトリックスに対する親和性は、荷電基の数、各基の電荷、及び荷電した固体相のマトリックスとの相互作用について競合する分子の性質に応じて変動する。これらの差異により、イオン交換クロマトグラフィーによる様々な分子型の解像能が得られる。イオン交換クロマトグラフィーを用いた典型的なタンパク質精製では、哺乳動物の細胞培養物といった宿主細胞に由来する複数のタンパク質の混合物が、イオン交換カラムに適用される。非結合分子を洗い流した後、pH、対イオン濃度などを段階的に又は徐々に変化させることにより条件を調整し、固体相から、非特異的に保持された又は速度を減じられた対象のイオン化タンパク質を解放し、それを異なる荷電特徴を有するタンパク質から分離する。陰イオン交換クロマトグラフィーは、そのpH及び特定の分離方法の条件下で固体相マトリックスに付着する正に荷電した分子との相互作用について、対象の陰イオン性分子と負の対イオンとの競合を利用する。対照的に、陽イオン交換クロマトグラフィーは、そのpH及び特定の分離方法の条件下で固体相マトリックスに付着する負に荷電した分子について、対象の陽イオン性分子と正の対イオンとの競合を利用する。混合モードイオン交換クロマトグラフィー(多モードイオン交換クロマトグラフィーともいう)は、同じ工程に、陽イオン交換クロマトグラフィーと陰イオン交換クロマトグラフィー媒体の組合せの使用を利用する。特に、「混合モード」は、陽イオン交換、陰イオン交換、及び疎水性相互作用部分の混合物が共有結合的に付着する、固体相の支持マトリックスを指す。
【0010】
タンパク質のヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーは、タンパク質の荷電アミノ基又はカルボキシレート基と、反対に荷電した基とのヒドロキシアパタイト上での非特異的相互作用を利用し、この場合ヒドロキシアパタイト及びタンパク質の正味電荷は、バッファーのpHにより制御される。溶出は、Ca2+又はMg2+といったイオンにより非特異的なタンパク質-ヒドロキシアパタイトペアリングを置き換えることにより達成される。負に荷電したタンパク質群は、負に荷電した化合物、例えばホスフェートによって置換され、これにより正味負荷電タンパク質が溶出される。
(【0011】以降は省略されています)

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