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公開番号2024059398
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167057
出願日2022-10-18
発明の名称人工肛門デバイス
出願人国立大学法人大阪大学,国立大学法人京都大学
代理人弁理士法人IPRコンサルタント
主分類A61F 5/445 20060101AFI20240423BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 全く新しい方法で排便を制御することができる人工肛門デバイスを提供する。
【解決手段】 患者の人工肛門の周囲の皮膚に固定される面板と、前記面板に着脱可能に装着されて、前記患者の腸管内の排泄物を外界から遮断するカバーと、前記カバーに取り付けられた基端部、及び、前記腸管内に挿入される先端部を有するシャフトと、前記シャフトの前記先端部に取り付けられ、膨張により前記腸管を閉塞するバルーンと、を具備することを特徴とする人工肛門デバイス。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
患者の人工肛門の周囲の皮膚に固定される面板と、
前記面板に着脱可能に装着されて、前記患者の腸管内の排泄物を外界から遮断するカバーと、
前記カバーに取り付けられた基端部、及び、前記腸管内に挿入される先端部を有するシャフトと、
前記シャフトの前記先端部に取り付けられ、膨張により前記腸管を閉塞するバルーンと、
を具備することを特徴とする人工肛門デバイス。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記バルーンが、前記シャフトからの流体の供給に応じて前記腸管の形状に追従しつつ膨張すること、
を特徴とする請求項1に記載の人工肛門デバイス。
【請求項3】
前記バルーンが前記シャフトの前記先端部を覆うように前記シャフトに取り付けられ、前記シャフトからの流体の供給に応じて前記腸管の深部に向かって膨張すること、
を特徴とする請求項1に記載の人工肛門デバイス。
【請求項4】
前記シャフトに前記流体を供給する供給部を更に具備すること、
を特徴とする請求項1に記載の人工肛門デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工肛門を有する患者によって装着される人工肛門デバイスに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
人工肛門は、大腸癌や炎症性腸疾患などで肛門・直腸機能を温存できなくなった患者に対し造設される。本邦における人工肛門患者は約20万人と言われており、毎年約32000件の人工肛門造設術が施行されているが、高齢化や食生活の欧米化に伴いこれらは増加の一途をたどっている。
【0003】
人工肛門は、小腸ないしは大腸を、腹壁を貫いて体表面に露出させることにより造設される。従来の人工肛門は腸管の途中がそのまま体表面に露出しているだけであるので、本来の肛門括約筋のような排便を制御する機構を持ち合わせておらず、産生された便を腸管内に留めておくことができない。
【0004】
現在の人工肛門患者は、このような状況に対し、ストーマパウチと呼ばれるビニールの袋を人工肛門の周囲に貼付し、便を受け止め、ある一定量便が溜まったらこれを廃棄するという生活を強いられている。これらパウチによる便の処理は万全とは言い難く、パウチが皮膚表面から剥がれて便が漏れ出てきたり、便臭やストーマからのガスによる放屁の様な音があったりするため、人工肛門患者は生活の質を著しく損なっているのが現状である。特に若年の人工肛門患者においては、人工肛門の影響で仕事を休職せざるを得ないことも多く、就労機会を奪うことにつながっている。
【0005】
この点、特許文献1(特許第4309687号公報)は、排泄を行う時を制御するべく、風船状のシール部材と、キャップと、面板からなる接着手段と、膨張手段と、ベース部材を有する取付手段と、処分パウチと、チューブからなる拡張手段と、を備えるオストミー装置を開示している。
しかしながら、特許文献1のオストミー装置は多くの構成パーツを含み、取り扱いに手間がかかるため利便性に問題がある。また、チューブを風船状のシール部材内に挿入する際にシール部材が破損する可能性がある。
また、特許文献2(特表2012-533335号公報)は、ストーマパウチに代わるデバイスとして、人工肛門に特殊な装置を埋め込むような形で排便を制御するデバイスが提案されている。かかる技術については、従来の手術術式の大きな変更が必要であることや、便という易感染物質が通過する部位に人工物を埋め込まなければならないといった問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4309687号公報
特表2012-533335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討を重ね、全く新しい方法で排便を制御するデバイスを開発し、発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、
患者の人工肛門の周囲の皮膚に固定される面板と、
前記面板に着脱可能に装着されて、前記患者の腸管内の排泄物を外界から遮断するカバーと、
前記カバーに取り付けられた基端部、及び、前記腸管内に挿入される先端部を有するシャフトと、
前記シャフトの前記先端部に取り付けられ、膨張により前記腸管を閉塞するバルーンと、
を具備することを特徴とする人工肛門デバイス、を提供する。
【0009】
また、本発明の人工肛門デバイスでは、前記バルーンが、前記シャフトからの流体の供給に応じて前記腸管の形状に追従しつつ膨張すること、が好ましい。
【0010】
本発明の人工肛門デバイスでは、前記バルーンが前記シャフトの前記先端部を覆うように前記シャフトに取り付けられ、前記シャフトからの流体の供給に応じて前記腸管の深部に向かって膨張すること、が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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