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公開番号2024058797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166122
出願日2022-10-17
発明の名称金属膜転写用離型シート
出願人株式会社きもと
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240422BHJP(積層体)
要約【課題】金属膜が成膜されても、金属膜の剥離性及びその経時的安定性に優れる、金属膜転写用離型シート等を提供する。
【解決手段】基材フィルム11と、被着面31aを有する離型層31と、を少なくとも備え、前記離型層31の前記被着面31a上に金属膜Mを設けた後に前記被着面31aから前記金属膜Mを被転写体S上に転写剥離させる、金属膜転写用離型シート100であって、前記基材フィルム11と前記離型層31との間に、遊離金属イオントラップ層21をさらに備える、金属膜転写用離型シート100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムと、被着面を有する離型層と、を少なくとも備え、前記離型層の前記被着面上に金属膜を設けた後に前記被着面から前記金属膜を被転写体上に転写剥離させる、金属膜転写用離型シートであって、
前記基材フィルムと前記離型層との間に、遊離金属イオントラップ層をさらに備える、
金属膜転写用離型シート。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記遊離金属イオントラップ層が、蒸着膜である
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項3】
前記遊離金属イオントラップ層は、0.1~500nmの厚みを有する
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項4】
前記金属膜が、Li金属膜又はLi合金膜である
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項5】
前記金属膜が、蒸着膜である
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項6】
前記金属膜が、金属リチウム電極である
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項7】
前記金属膜が、リチウム二次電池負極である
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項8】
前記基材フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、及びポリエチレンナフタレートフィルムよりなる群から選択される1種である
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項9】
前記基材フィルムは、前記離型層とは反対側の表面に、マット層をさらに備え、
前記マット層、前記基材フィルム、前記遊離金属イオントラップ層、及び前記離型層をこの順に有する
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
【請求項10】
前記離型層は、フッ素樹脂層及び/又はフッ素変性樹脂を含む
請求項1に記載の金属膜転写用離型シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属膜転写用離型シート等に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、携帯電話、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ等の電子機器、医療機器、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)等の次世代クリーンエネルギー自動車等、急速にその需要が拡大している。しかし最近、より高容量・高出力のリチウムイオン二次電池が望まれており、そのエネルギー密度の向上が喫緊の課題となっている。
【0003】
リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を高めるために、酸化還元電位が比較的に低くエネルギー密度が比較的に大きいという特性を有する、金属リチウム電極の負極材料としての使用が検討されている。従来、金属リチウム負極を製造方法としては、集電体上にリチウム層を蒸着したり集電体上にリチウム箔を転写したりすることが検討されていたものの、リチウム金属は反応性が大きくて扱いにくい金属であるため、近年では転写法による製造が検討されている。
【0004】
特許文献1には、基板と、この基板上に形成された離型層と、を備える転写用フィルムが開示されている。そしてさらに、この転写用フィルムの離型層上にリチウムよりも前記離型層に対する反応性の低い銅、アルミ、ニッケル等の補助層を形成した後、補助層上および離型層上の前記補助層の形成されていない部分に金属リチウム膜を蒸着し、この転写用フィルムの離型層から、補助層及び金属リチウム膜を集電体上に剥離転写する製法が開示されている。
【0005】
特許文献2には、合成樹脂製のベースフィルムと、このベースフィルム上に形成されたLi

CO

、LiF、LiCl、LiBr、Li

PO

、LiPON等を含む無機離型層とを備える転写用フィルムが開示されている。そしてさらに、この転写用フィルムの無機離型層上に金属リチウム膜を成膜した後、この転写用フィルムの無機離型層から、金属リチウム膜を金属フィルム上に剥離転写する製法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-020974号公報
特開2020-187975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の特許文献1及び特許文献2の転写用フィルムは、金属リチウム膜の剥離性が経時的に悪化して転写用フィルムから金属リチウム膜が剥離困難になる場合がある等、転写用フィルム上に成膜した金属膜の剥離性が悪く良好な転写性能が得られ難いことが判明した。また、剥離転写される金属膜の表面平滑性が悪く、金属リチウム負極としての実用を考慮すると、デンドライト発生による短寿命化の観点でも、金属膜の表面平滑性の改善が求められる。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、金属膜が成膜されても、金属膜の剥離性及びその経時的安定性に優れる、金属膜転写用離型シート等を提供することにある。また、本発明の別の目的は、金属膜の剥離性及びその経時的安定性に優れるのみならず、表面平滑性に優れる金属膜を剥離転写可能な、金属膜転写用離型シート等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、基材フィルムと離型層との間に遊離金属イオントラップ層を設けることで上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下に示す種々の具体的態様を提供する。
〔1〕基材フィルムと、被着面を有する離型層と、を少なくとも備え、前記離型層の前記被着面上に金属膜を設けた後に前記被着面から前記金属膜を被転写体上に転写剥離させる、金属膜転写用離型シートであって、前記基材フィルムと前記離型層との間に、遊離金属イオントラップ層をさらに備える、金属膜転写用離型シート。
(【0011】以降は省略されています)

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