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公開番号2024057898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164878
出願日2022-10-13
発明の名称産業車両
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F16D 66/02 20060101AFI20240418BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ライニングの内部に加工をしなくても、ライニングの摩耗を検知できる産業車両を提供する。
【解決手段】フォークリフト10は、ドラムブレーキ16を備えている。ドラムブレーキ16は、筒状のドラム21と、ドラム21と組み付けられるブレーキアッセンブリ22とを有している。ブレーキアッセンブリ22は、ドラム21の内周面に接触可能なライニング23bを有している。フォークリフト10は、振動センサ17と検知部19bとを備えている。振動センサ17は、ブレーキアッセンブリ22に設けられている。振動センサ17は、ドラム21の内周面に接触しているときのライニング23bの振動を検出する。検知部19bは、振動センサ17によって検出されたドラム21の内周面に接触しているときのライニング23bの振動から固有振動数を算出し、算出した固有振動数が所定の振動数以上である場合、ライニング23bが摩耗していると判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ドラムブレーキを備え、
前記ドラムブレーキは、筒状のドラムと、前記ドラムと組み付けられるブレーキアッセンブリとを有し、
前記ブレーキアッセンブリは、前記ドラムの内側に配置されたブレーキシューを有し、
前記ブレーキシューは、前記ドラムの内周面に接触可能なライニングを有する産業車両であって、
前記ブレーキアッセンブリに設けられ、前記ドラムの内周面に接触しているときの前記ライニングの振動を検出する振動センサと、
前記振動センサによって検出された前記ドラムの内周面に接触しているときの前記ライニングの振動から固有振動数を算出し、算出した固有振動数が所定の振動数以上である場合、前記ライニングが摩耗していると判定する検知部と、
を備えることを特徴とする産業車両。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記ブレーキアッセンブリは、前記ドラムの開口を閉塞するバックプレートを有し、
前記バックプレートは、前記ドラムブレーキの内側に臨むとともに前記ブレーキシューと当接する当接部を有する内面と、前記内面とは反対側の面であり、前記ドラムブレーキの外部に露出する外面とを有し、
前記振動センサは、前記外面に設けられている請求項1に記載の産業車両。
【請求項3】
前記振動センサは、前記外面における前記当接部とは反対側に位置する部分に設けられている請求項2に記載の産業車両。
【請求項4】
ディスプレイを備え、
前記ライニングが摩耗していると前記検知部が判定した場合、前記ディスプレイには、前記ライニングが摩耗している旨の表示が表示される請求項1~3の何れか一項に記載の産業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、産業車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
フォークリフト等の産業車両は、ドラムブレーキを備えている。ドラムブレーキは、筒状のドラムと、ドラムと組み付けられるブレーキアッセンブリとを有している。ブレーキアッセンブリは、ドラムの内側に配置されたブレーキシューを有している。ブレーキシューは、ドラムの内周面に接触可能なライニングを有している。ドラムブレーキは、車軸とともに回転するドラムの内周面にライニングを接触させることによって制動力を発生させる。ドラムブレーキが繰り返し作動することによって、ライニングは徐々に摩耗する。このため、摩耗したライニングと新しいライニングとを交換する必要がある。
【0003】
特許文献1及び特許文献2には、ライニングの摩耗を検知する構成が開示されている。特許文献1では、導電性を有するライニングの内部に一対の電極が埋設された構成が開示されている。この構成では、ライニングが摩耗するにつれて一対の電極間の抵抗値が大きくなるため、ライニングの摩耗を検知することができる。特許文献2では、ライニングの内部に複数の電線が埋設される構成が開示されている。複数の電線は、ライニングの厚さ方向に並んでいる。この構成では、ライニングが摩耗するにつれて、ライニングの厚さ方向に並ぶ電線が順番に切断されるため、ライニングの摩耗を検知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-54402号公報
特開2003-14020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1や特許文献2では、ライニングの摩耗を検知するためにライニングの内部に加工を施す必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するための産業車両は、ドラムブレーキを備え、前記ドラムブレーキは、筒状のドラムと、前記ドラムと組み付けられるブレーキアッセンブリとを有し、前記ブレーキアッセンブリは、前記ドラムの内側に配置されたブレーキシューを有し、前記ブレーキシューは、前記ドラムの内周面に接触可能なライニングを有する産業車両であって、前記ブレーキアッセンブリに設けられ、前記ドラムの内周面に接触しているときの前記ライニングの振動を検出する振動センサと、前記振動センサによって検出された前記ドラムの内周面に接触しているときの前記ライニングの振動から固有振動数を算出し、算出した固有振動数が所定の振動数以上である場合、前記ライニングが摩耗していると判定する検知部と、を備えることを要旨とする。
【0007】
ライニングは、ドラムブレーキの作動中、ドラムの内周面に接触することによって振動する。ライニングの振動は、ライニング以外のブレーキアッセンブリを構成する部材にも伝達される。ライニングが摩耗すると、ライニングの質量が減少することによって、ライニングの固有振動数は上昇する。したがって、検知部は、ライニングの固有振動数が所定の振動数以上である場合、ライニングが摩耗していると判定する。この場合、ライニングの内部に加工をしなくても、ブレーキアッセンブリに対して振動センサを取り付けるだけでライニングの摩耗を検知できる。
【0008】
上記産業車両において、前記ブレーキアッセンブリは、前記ドラムの開口を閉塞するバックプレートを有し、前記バックプレートは、前記ドラムブレーキの内側に臨むとともに前記ブレーキシューと当接する当接部を有する内面と、前記内面とは反対側の面であり、前記ドラムブレーキの外部に露出する外面とを有し、前記振動センサは、前記外面に設けられていてもよい。
【0009】
上記構成によれば、振動センサは、ドラムブレーキの外部に露出している。したがって、振動センサの配線の取り回しやバックプレートに対する振動センサの着脱が容易である。
【0010】
上記産業車両において、前記振動センサは、前記外面における前記当接部とは反対側に位置する部分に設けられていてもよい。
上記構成によれば、振動センサはライニングの振動を検出しやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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