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公開番号2024048842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154966
出願日2022-09-28
発明の名称減圧弁
出願人CKD株式会社
代理人個人,個人
主分類F16K 17/30 20060101AFI20240402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】作業性を向上させつつも、二次側流路の圧力を設定圧力に精度良く調整すること。
【解決手段】固定ナット88の操作端面88aに形成されている凹溝94に工具を挿入して、工具によって固定ナット88における雌ねじ部81に対する螺進退が行われる。よって、調整ねじ部材78の雄ねじ部82における雌ねじ孔75に対する螺進退が行われる方向と同一方向から固定部材86の締め付け作業が行うことが可能となる。固定ナット88が周壁80の内側で雌ねじ部81に螺合されているため、周壁80の外側から周壁80を工具や手で保持した状態で、工具による固定ナット88における雌ねじ部81に対する螺進退を容易に行うことが可能となる。したがって、調整ねじ部材78が固定ナット88と共回りしてしまうことが回避され易くなる。よって、調整ねじ部材78の位置ずれが生じ難くなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一次側流路、二次側流路、及び前記一次側流路と前記二次側流路とを連通する減圧弁孔を有するボディと、
前記減圧弁孔を開閉する減圧弁体と、
前記減圧弁体と一体的に往復動可能であるとともに前記二次側流路の圧力を受圧することにより前記減圧弁体が閉弁する方向へ移動する減圧ピストンと、
前記減圧弁体が開弁する方向へ前記減圧ピストンを付勢する減圧ばねと、
前記減圧ピストンの移動方向において前記減圧ピストンとは反対側で前記減圧ばねを受けるばね受け部材と、
前記ボディに設けられる雌ねじ孔と、
前記雌ねじ孔に螺合するとともに前記ばね受け部材に当接する雄ねじ部を有し、前記雄ねじ部における前記雌ねじ孔に対する螺進退が行われることにより前記ばね受け部材の位置を調整して、前記減圧ばねのばね力を調整する調整ねじ部材と、
前記調整ねじ部材を前記ボディに対して固定する固定部材と、を備え、
前記一次側流路から供給された流体の圧力を減圧して前記二次側流路へ導出する減圧弁であって、
前記調整ねじ部材は、端壁と、前記端壁の外周部から筒状に延びる周壁と、を有し、
前記周壁の内周面には、雌ねじ部が形成されており、
前記雄ねじ部は、前記端壁における前記周壁とは反対側の面の中央部から突出する柱状であり、
前記端壁における前記雄ねじ部の周囲には、挿通孔が複数形成されており、
前記固定部材は、
前記各挿通孔に挿通されるとともに前記端壁からそれぞれ突出して前記ボディに当接可能な複数の突出部を有する連結部材と、
前記連結部材に対する回転が許容された状態で前記連結部材に係止されるとともに前記周壁の内側で前記雌ねじ部に螺合する固定ナットと、を含み、
前記固定ナットにおける前記周壁の開口から臨む端面である操作端面には、前記固定ナットにおける前記雌ねじ部に対する螺進退を行うための工具が挿入可能な凹溝が形成されていることを特徴とする減圧弁。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記周壁の開口端面には、前記雄ねじ部における前記雌ねじ孔に対する螺進退を行うための工具が挿入可能な挿入溝が形成されており、
前記固定ナットは、前記操作端面が前記挿入溝よりも前記端壁寄りに位置するように前記周壁の内側に配置されている請求項1に記載の減圧弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減圧弁に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
減圧弁は、一次側流路から供給された流体の圧力を減圧して二次側流路へ導出する。減圧弁は、ボディを備えている。ボディは、一次側流路、二次側流路、及び減圧弁孔を有している。減圧弁孔は、一次側流路と二次側流路とを連通する。減圧弁は、減圧弁体と、減圧ピストンと、減圧ばねと、ばね受け部材と、を備えている。減圧弁体は、減圧弁孔を開閉する。減圧ピストンは、減圧弁体と一体的に往復動可能である。減圧ピストンは、二次側流路の圧力を受圧することにより減圧弁体が閉弁する方向へ移動する。減圧ばねは、減圧弁体が開弁する方向へ減圧ピストンを付勢する。ばね受け部材は、減圧ピストンの移動方向において減圧ピストンとは反対側で減圧ばねを受ける。ボディには、雌ねじ孔が設けられている。
【0003】
また、減圧弁は、調整ねじ部材と、固定部材と、を備えている。調整ねじ部材は、雄ねじ部を有している。雄ねじ部は、雌ねじ孔に螺合する。雄ねじ部は、ばね受け部材に当接する。そして、調整ねじ部材は、雄ねじ部における雌ねじ孔に対する螺進退が行われることによりばね受け部材の位置を調整して、減圧ばねのばね力を調整する。具体的には、二次側流路の圧力が設定圧力となったときに減圧弁体が閉弁するように、減圧ばねのばね力を調整する。そして、減圧ばねのばね力の調整が完了すると、固定部材によって、調整ねじ部材をボディに対して固定する。このようにして、減圧弁は、一次側流路から供給された流体の圧力を減圧して二次側流路へ導出する。
【0004】
図6には、例えば特許文献1の減圧弁100の一部分を示している。図6に示すように、調整ねじ部材101は、ボディ102から突出している。そして、固定部材であるナット103をボディ102に当接するまで調整ねじ部材101に対して螺進させるといったナット103の締め付け作業を行うことにより、調整ねじ部材101がナット103を介してボディ102に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-179634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、調整ねじ部材101が、ナット103の端面103aから突出している。このため、ナット103を締め付ける際には、調整ねじ部材101における雌ねじ孔104に対する螺進退が行われる方向に対して交差する方向から、例えば、スパナ等の工具によって、ナット103の締め付け作業を行う必要がある。したがって、調整ねじ部材101における雌ねじ孔104に対する螺進退が行われる方向に対して交差する方向で十分に作業スペースが確保できないと、ナット103の締め付け作業が困難となる虞がある。その結果、調整ねじ部材101をボディ102に対して固定することが困難となるため、作業性が低下する。
【0007】
また、ナット103の締め付けの際に、調整ねじ部材101がナット103と共回りしてしまうと、調整ねじ部材101の位置ずれが生じてしまう。すると、減圧ばね105のばね力が変わってしまうため、結果的に、二次側流路の圧力を設定圧力に精度良く調整することができなくなってしまう。したがって、ナット103の締め付けを行う際には、調整ねじ部材101がナット103と共回りしないように、調整ねじ部材101を、例えば、工具や手で保持しておく必要がある。しかしながら、調整ねじ部材101が、ナット103の端面103aから突出している構成では、調整ねじ部材101におけるナット103の端面103aから突出している部分を工具や手で保持しながら、ナット103の締め付け作業を行うことが困難である。したがって、調整ねじ部材101をボディ102に対して容易に固定することができるとともに、調整ねじ部材101の位置ずれを生じ難くすることで、作業性を向上させつつも、二次側流路の圧力を設定圧力に精度良く調整することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する減圧弁は、一次側流路、二次側流路、及び前記一次側流路と前記二次側流路とを連通する減圧弁孔を有するボディと、前記減圧弁孔を開閉する減圧弁体と、前記減圧弁体と一体的に往復動可能であるとともに前記二次側流路の圧力を受圧することにより前記減圧弁体が閉弁する方向へ移動する減圧ピストンと、前記減圧弁体が開弁する方向へ前記減圧ピストンを付勢する減圧ばねと、前記減圧ピストンの移動方向において前記減圧ピストンとは反対側で前記減圧ばねを受けるばね受け部材と、前記ボディに設けられる雌ねじ孔と、前記雌ねじ孔に螺合するとともに前記ばね受け部材に当接する雄ねじ部を有し、前記雄ねじ部における前記雌ねじ孔に対する螺進退が行われることにより前記ばね受け部材の位置を調整して、前記減圧ばねのばね力を調整する調整ねじ部材と、前記調整ねじ部材を前記ボディに対して固定する固定部材と、を備え、前記一次側流路から供給された流体の圧力を減圧して前記二次側流路へ導出する減圧弁であって、前記調整ねじ部材は、端壁と、前記端壁の外周部から筒状に延びる周壁と、を有し、前記周壁の内周面には、雌ねじ部が形成されており、前記雄ねじ部は、前記端壁における前記周壁とは反対側の面の中央部から突出する柱状であり、前記端壁における前記雄ねじ部の周囲には、挿通孔が複数形成されており、前記固定部材は、前記各挿通孔に挿通されるとともに前記端壁からそれぞれ突出して前記ボディに当接可能な複数の突出部を有する連結部材と、前記連結部材に対する回転が許容された状態で前記連結部材に係止されるとともに前記周壁の内側で前記雌ねじ部に螺合する固定ナットと、を含み、前記固定ナットにおける前記周壁の開口から臨む端面である操作端面には、前記固定ナットにおける前記雌ねじ部に対する螺進退を行うための工具が挿入可能な凹溝が形成されている。
【0009】
上記減圧弁において、前記周壁の開口端面には、前記雄ねじ部における前記雌ねじ孔に対する螺進退を行うための工具が挿入可能な挿入溝が形成されており、前記固定ナットは、前記操作端面が前記挿入溝よりも前記端壁寄りに位置するように前記周壁の内側に配置されているとよい。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、作業性を向上させつつも、二次側流路の圧力を設定圧力に精度良く調整することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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