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公開番号2024017414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120035
出願日2022-07-27
発明の名称変速機
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類F16H 57/04 20100101AFI20240201BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ギヤのオイルによる潤滑を効率的に行うことが可能な変速機を提供する。
【解決手段】変速機1は、回転体50と、回転体50に接続された第1回転軸21と、第1回転軸21の外周側に、第1回転軸21に対して相対回転可能に配された外筒部25と、第1回転軸21に支持された第1ギヤ22と、第1回転軸22と隣接して配された第2回転軸31と、第2回転軸21に支持されると共に第1ギヤ22と噛合う第2ギヤ32と、外筒部25の外周に嵌め込まれたブッシュ40と、ブッシュ40及び外筒部25の間の隙間を通じてオイルを流入可能に形成されたオイル流路41と、を備える。変速機1において、オイル流路41は、オイルを排出可能な開口部44を有し、開口部44は、第1回転軸21及び第2回転軸31の間に配されると共に、第1ギヤ22及び第2ギヤ32における歯部22a,32aの少なくとも一方における上方側に配されていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転体と、
前記回転体に接続された第1回転軸と、
前記第1回転軸の外周側に、前記第1回転軸に対して相対回転可能に配された外筒部と、
前記第1回転軸に支持された第1ギヤと、
前記第1回転軸と隣接して配された第2回転軸と、
前記第2回転軸に支持されると共に前記第1ギヤと噛合う第2ギヤと、
前記外筒部の外周側に嵌め込まれたブッシュと、
前記ブッシュ及び前記外筒部の間の隙間を通じてオイルを流入可能に形成されたオイル流路と、
を備え、
前記オイル流路は、前記オイルを排出可能な開口部を有し、
前記開口部は、前記第1回転軸及び前記第2回転軸の間に配されると共に、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤの少なくとも一方における歯部の上方側に配されていること、を特徴とする変速機。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記開口部が、噛合い部における前記第1ギヤ及び前記第2ギヤの接線方向かつ上方側に位置するように配されていること、を特徴とする請求項1に記載の変速機。
【請求項3】
前記開口部は、少なくとも下端側を覆う遮蔽部を備えること、を特徴とする請求項1又は2に記載の変速機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変速機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)や自動変速機(AT:Automatic Transmission)などの変速機が知られている(例えば、特許文献1)。上述した特許文献1に記載の変速機では、各種のギヤ機構が用いられている。前記ギヤ機構におけるギヤやベアリングは、摩耗を防止するために潤滑する必要がある。
【0003】
そのため、従来の変速機には、ベアリングの潤滑用オイルを供給するためのオイルポンプが設けられており、当該オイルポンプによってオイルが強制的にベアリングに供給されている。また、ベアリングに供給されたオイルの一部がギヤに供給されている。これにより、ベアリング及びギヤがオイルで潤滑されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-139592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の変速機は、プライマリ軸がベアリングにより回転可能に支持されており、前記ベアリングと隣接して入力軸ギヤが前記プライマリ軸に支持されている。また、オイルポンプによって供給されるオイルは、ベアリング側から入力軸ギヤに向けて供給されている。従って、オイルポンプによってベアリングに供給されたオイルは、オイルポンプから送出される勢いでベアリングを介して入力軸ギヤに供給されるものとされている。
【0006】
しかしながら、従来の変速機においては、オイルポンプによって供給されたオイルがベアリングに供給されるため、供給されたオイルをギヤまで到達させるためには、オイル供給量を増大させる必要があった。従って、従来の変速機においては、オイルポンプの仕事量の増大、かつ、ベアリング等の機械的ロスの増大により、燃費が悪化する問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、ギヤのオイルによる潤滑を効率的に行うことが可能な変速機を提供することを目的とする。また、本発明は、オイルポンプの仕事量の増大を抑制し、かつ、ベアリング等の機械的ロスを低減可能な変速機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の変速機は、回転体と、前記回転体に接続された第1回転軸と、前記第1回転軸の外周側に、前記第1回転軸に対して相対回転可能に配された外筒部と、前記第1回転軸に支持された第1ギヤと、前記第1回転軸と隣接して配された第2回転軸と、前記第2回転軸に支持されると共に前記第1ギヤと噛合う第2ギヤと、前記外筒部の外周側に嵌め込まれたブッシュと、前記ブッシュ及び前記外筒部の間の隙間を通じてオイルを流入可能に形成されたオイル流路と、を備え、前記オイル流路は、前記オイルを排出可能な開口部を有し、前記開口部は、前記第1回転軸及び前記第2回転軸の間に配されると共に、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤの少なくとも一方における歯部の上方側に配されていること、を特徴とするものである。
【0009】
上述した変速機は、オイルを、ブッシュを介してオイル流路に流入させることができる。また、上述した変速機は、前記オイル流路における開口部を通じてオイル流路内のオイルを第1ギヤ及び第2ギヤの少なくとも一方における歯部の上方側に供給(排出)することができる。ここで、オイル流路に流入するオイルは、例えば、回転体の周囲や第1回転軸の周囲のオイル(例えば、リークオイル)とされている。そのため、上述した変速機は、例えば、ベアリング潤滑用オイルポンプ(単に、オイルポンプとも称する)で供給されるベアリング潤滑用のオイルと異なる経路によりオイルを第1ギヤ及び第2ギヤ(単に、ギヤとも称する)に供給できる。言い換えれば、上述した変速機は、例えば、リークオイルをオイル流路に流入させて、ギヤにおける歯部に供給できる。従って、上述した変速機は、オイルポンプの仕事量の増大を抑制し、かつ、ベアリング等の機械的ロスを低減できる。これにより、変速機を利用する車両等の燃費向上が期待できる。また、上述した変速機は、ベアリングへのオイルの供給量の増大を抑制できるので、ベアリングの機械的ロスを軽減できる。このように、上述した変速機は、リークオイル等を有効的に活用して、効率的にギヤを潤滑できる。
【0010】
ここで、第1ギヤ及び第2ギヤは、それぞれ開口部(上方側)に向けて回転されるとよい。上述した変速機は、かかる構成とすることにより、第1ギヤ及び第2ギヤに供給されたオイルが下方側に落下することを低減できる。そのため、上述した変速機は、オイルによる第1ギヤ及び第2ギヤの潤滑をより効率的に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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