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公開番号2024014339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022117096
出願日2022-07-22
発明の名称玉軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人
主分類F16C 33/41 20060101AFI20240125BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】保持爪に遠心力が負荷されても、保持爪と玉との接触圧が抑えられ、保持器の振れ回りに伴う異音・異常振動、抵抗増大を抑制することができる玉軸受を提供する。
【解決手段】冠型の保持器24の保持爪32を、内径側よりも遠心加速度が大きい外径側を、円環基部30から軸方向他方側に向かって、円環基部30側に位置する爪基底部32aと、爪基底部32aの先端側に位置し、爪基底部32aの外径よりも小径の外径を有する爪中央部32bと、爪中央部32bの先端側に位置し、爪中央部32bの外径よりも小径の外径を有する爪先端部32cとの三部位からなり、爪中央部32bの外径の輪郭は、玉23およびポケット31の中心P1よりも大径側で構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外周に内側軌道溝が形成されている内側軌道部材と、内周に外側軌道溝が形成されている外側軌道部材と、内側軌道溝と外側軌道溝との間に介装される複数の玉と、この玉を周方向に等間隔に保持する保持器とを備え、前記保持器は、玉の軸方向一方側に位置する円環基部と、この円環基部から軸方向他方側に延びる複数対の保持爪とを有し、各対の保持爪の対向面と前記円環基部の軸方向一端面に、玉を軸方向及び径方向に抜けないように収容する球状凹面のポケットを形成している玉軸受であって、前記保持爪が、円環基部側に位置する爪基底部と、爪基底部の先端側に位置し、爪基底部の外径よりも小径の外径を有する爪中央部と、爪中央部の先端側に位置し、爪中央部の外径よりも小径の外径を有する爪先端部との三部位からなることを特徴とする玉軸受。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記玉の中心球状凹面ポケットの中心が、前記爪中央部の軸方向の幅内に位置する請求項1記載の玉軸受。
【請求項3】
前記爪中央部の外径が、前記玉のピッチ円径よりも大径に設定されている請求項2記載の玉軸受。
【請求項4】
前記爪先端部の外径が、前記玉のピッチ円径よりも小径に設定されている請求項3記載の玉軸受。
【請求項5】
前記爪先端部の軸方向先端が、前記玉の輪郭内に収まることを特徴とする請求項1~4のいずれかの項に記載の玉軸受。
【請求項6】
前記保持爪のポケット内周面に、内径側から外径側に至る凹溝を設けている請求項1~5のいずれかの項に記載の玉軸受。
【請求項7】
前記保持器の回転運動が、玉によって案内される転動体案内であることを特徴とする請求項1~6のいずれかの項に記載の玉軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、高速回転時に生じる保持器と玉との干渉による発熱・損傷を予防することができる、自動車部品または産業機械ほか、あらゆる高速回転の用途に適用可能な玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、玉軸受は、図15に示すように、外周に内側軌道溝1aが形成されている内側軌道部材1と、内周に外側軌道溝2aが形成されている外側軌道部材2と、内側軌道溝1aと外側軌道溝2aとの間に介装される転動体としての複数の玉3と、玉3を円周方向に等間隔に保持する保持器4とを備える。
【0003】
そして、前記保持器4として、図16に示すような、冠型の保持器4を使用する場合がある(特許文献1)。
【0004】
冠型の保持器4は、転動体としての玉3の軸方向一方側に位置する円環基部4aと、この円環基部4aから軸方向他方側に延びる複数対の保持爪5aとを有し、各対の保持爪5aの対向面及び円環部4aの軸方向一端面に、玉3が軸方向及び径方向に抜けないように抱え込む球状凹面のポケット5を形成している。保持器4は、球状凹面のポケット5に玉3を抱え込むので、軸方向に位置決めされ、転動体としての玉3の回転運動によって周方向に案内される。
【0005】
ところで、電動自動車では、電費・走行性能の向上のために、電動機の回転速度を高めて電動機を小型・軽量化する必要がある。この電動機の高速回転化に伴って使用する軸受の最高回転速度も上昇し、軸受を構成する内部部品に作用する遠心力が増大する。
【0006】
このような高速回転用途の玉軸受の保持器4に、冠型の保持器4を使用した場合、遠心力の作用により保持爪5aが外径方向に開き、玉3と保持爪5aとの接触・抵抗が強まって円滑な転がり回転が阻害され、保持爪5aや玉3に摩耗・発熱といった課題が生じる。
【0007】
特許文献2には、このような冠型の保持器における遠心力による保持爪の変形を、保持爪を軽量化することにより抑制した玉軸受が開示されている。
【0008】
この特許文献2に開示された玉軸受は、図17に示すように、保持爪5aの外径部と内径部に、軸方向先端に向かって縮径した外径側縮径部6と、軸方向先端に向かって拡径した内径側拡径部7を設けることにより、保持爪5aを軽量化し、遠心力による保持爪5aの変形を抑制している。即ち、保持爪5aは、円環基部4aの内径(径方向寸法d
1
)よりも先端部の内径(径方向寸法d
2
)が大径に形成され、円環基部4aの外径(径方向寸法D
2
)よりも先端部の外径(径方向寸法D
1
)が小径に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平11-125256号公報
特開2002-147463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、特許文献2の玉軸受のように、保持爪5aの内径部に内径側拡径部7を形成すると、玉3による保持器4の径方向の案内が損なわれ、保持器4の回転中心が定まらなくなる。これによって保持器4の振れ周りが生じ、異音・異常振動、抵抗の増大といった懸念が生じる。
(【0011】以降は省略されています)

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