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公開番号2024013353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022115384
出願日2022-07-20
発明の名称遊星歯車装置
出願人Orbray株式会社
代理人
主分類F16H 55/18 20060101AFI20240125BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 小型サイズでもバックラッシを抑制可能な遊星歯車装置を提供する。
【解決手段】 テーパ状の太陽歯車と、太陽歯車に噛み合うテーパ状の遊星歯車と、遊星歯車に噛み合う内歯車と、遊星歯車を回転自在に支持するキャリアピンを含むキャリアを備える。そしてキャリアピンは可撓性材で形成したもので遊星歯車装置を構成する。この構成によって、予圧機構を別に設けることなく、キャリアピンによる予圧で太陽歯車の歯面と遊星歯車の歯面とが接触している状態を維持できる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
テーパ状の太陽歯車と、
前記太陽歯車に噛み合うテーパ状の遊星歯車と、
前記遊星歯車に噛み合う内歯車と、
前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアピンを含むキャリアを備え、
前記キャリアピンは可撓性材で形成されている遊星歯車装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記太陽歯車のテーパは、前記太陽歯車の軸方向の一方に向かって広がっており、
前記遊星歯車は、前記遊星歯車のテーパが、前記太陽歯車のテーパとは略反対方向に向かって広がるように配置されている請求項1記載の遊星歯車装置。
【請求項3】
前記太陽歯車、前記遊星歯車及び前記内歯車は、モジュールの値が0.04~0.3である請求項1記載の遊星歯車装置。
【請求項4】
前記太陽歯車と、前記遊星歯車と、前記内歯車と、前記キャリアピンを含む前記キャリアとで構成される第一遊星歯車機構と、
出力側にある前記第一遊星歯車機構に対して同軸上で入力側に配置される第二遊星歯車機構と、を備え、
前記第二遊星歯車機構は、第二太陽歯車と、第二遊星歯車と、第二内歯車と、第二キャリアピンを含む第二キャリアとで構成され、
1つの前記第二内歯車に対して、前記第二太陽歯車と前記第二遊星歯車と前記第二キャリアとは複数あって、
前記第二キャリアの数による複数段で構成されている請求項1~3いずれか1項記載の遊星歯車装置。
【請求項5】
前記第一遊星歯車機構と前記第二遊星歯車機構とは、連結部材によって接続されており、
前記連結部材によって、前記第一遊星歯車機構の前記太陽歯車の軸方向の位置を定めている請求項4記載の遊星歯車装置。
【請求項6】
前記第一遊星歯車機構と前記第二遊星歯車機構とは、前記連結部材によって同軸上に接続されており、
前記第二遊星歯車機構の前記複数段ある前記第二キャリアの内、出力側最終段にある前記第二キャリアに前記第一遊星歯車機構の前記太陽歯車が一体に固定されている請求項5記載の遊星歯車装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊星歯車装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、歯車にバネなどによって予圧をかけることで、バックラッシの低減を図った構造の遊星歯車装置が知られている。例えば特許文献1には、互いにかみ合う太陽歯車と遊星歯車と内歯車とをテーパ形状にして、遊星歯車にバネで軸線方向に予圧をかけることでバックラッシを除去するようにした遊星歯車装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-39824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、外径φ20mm以下の小型の遊星歯車装置になると、特許文献1に開示されているような予圧機構を適用することは困難である。
このような小型サイズの遊星歯車装置に、バクラッシを低減するための予圧機構を組み込むためには工夫が必要となる。
そこで本発明は、小型サイズであってもバックラッシの低減を可能にした遊星歯車装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための一手段は、遊星歯車装置を、テーパ状の太陽歯車と、太陽歯車に噛み合うテーパ状の遊星歯車と、遊星歯車に噛み合う内歯車と、遊星歯車を回転自在に支持するキャリアピンを含むキャリアを備え、キャリアピンを可撓性材で形成した構成としたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、小型サイズでもバックラッシを抑制可能な遊星歯車装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る遊星歯車装置の一例を示す縦断面図である。
図1の(A)-(A)線断面図である。
同遊星歯車装置の構造を示す斜視図である。
同遊星歯車装置において各歯車を噛み合わせる前の状態を説明する模式図である。
同遊星歯車装置において各歯車が噛み合っているときの状態を説明する模式図である。
本発明に係る遊星歯車装置の他例を示す縦断面図である。
図6の(B)-(B)線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施の形態の特徴の一つは、遊星歯車装置を、テーパ状の太陽歯車と、太陽歯車に噛み合うテーパ状の遊星歯車と、遊星歯車に噛み合う内歯車と、遊星歯車を回転自在に支持するキャリアピンを含むキャリアを備え、キャリアピンを可撓性材で形成した構成としたことにある。
この構成によれば、予圧機構を別に設けることなく、キャリアピン自体が予圧機構の主要部位となるので太陽歯車の歯面と遊星歯車の歯面とが接触している状態を維持できる。したがって、バックラッシを低減することが困難であったほどの小型サイズの遊星歯車装置においてもバックラッシを抑制することができる。
【0009】
他の特徴としては、上記の特徴に加え、太陽歯車のテーパは、軸方向の一方に向かって広がっているのに対して、遊星歯車のテーパが太陽歯車のテーパとは略反対方向に向かって広がるように、遊星歯車を配置したことにある。
この構成によれば、太陽歯車を軸方向の所定の位置に配置する際に、太陽歯車と遊星歯車の歯面を合わせながら太陽歯車を軸方向に動かすことができるので、その位置調整が容易になる。
【0010】
他の特徴としては、上記の特徴に加え、より具体的な態様として、太陽歯車、遊星歯車及び内歯車のモジュールの値を0.04~0.3としたことにある。本実施の形態の遊星歯車装置によれば、バクラッシを低減するための予圧機構を組み込むことが困難であった外径φ20mm以下の小型サイズの遊星歯車装置にも適用することができる。この適用可能なサイズの範囲を各歯車のモジュールで示した場合に、概ね0.04~0.3の範囲が相当する。
この構成によれば、超小型サイズでありながら遊星歯車装置がバクラッシを抑制できるので、バクラッシを抑制とするユニット装置全体の小型化を図ることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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