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公開番号2024057868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164840
出願日2022-10-13
発明の名称ケーブル類保護案内装置
出願人株式会社椿本チエイン
代理人個人,個人
主分類F16G 13/16 20060101AFI20240418BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】複数のリンクが直線状態と湾曲状態との間で変位して側板の当接部が長さ方向で隣り合う他のリンクの隣接側板に当接したときの衝撃力を緩和できるケーブル類保護案内装置を提供する。
【解決手段】ケーブル類保護案内装置11は、長さ方向Xに直列に連結される複数のリンク15を有し、リンクは、長さ方向と直交する幅方向Yに離れて対をなす側板17を含み、複数対の側板同士の間を長さ方向に沿うように形成される収容空間13内にケーブル類12収容した状態で、複数のリンクが直線状態と湾曲状態との間で変位可能であり、側板は、複数のリンクが直線状態と湾曲状態との間で変位したときに長さ方向で隣り合う他のリンクの側板である隣接側板に当接する当接部51と、隣接側板に当接部が当接する直前に隣接側板及び当接部の少なくとも一方に当接して弾性変形することで隣接側板と当接部との当接時の衝撃力を緩和可能な衝撃緩和部55と、を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長さ方向に沿うように直列に配置された状態で順次に連結される複数のリンクを有し、前記各リンクは、前記長さ方向と直交する幅方向に離れて対向する一対の側板を含んで構成され、複数対の前記側板同士の間を前記長さ方向に沿うように形成される収容空間内にケーブル類を収容した状態で、複数の前記リンクが直線状に並んだ直線状態と湾曲状に並んだ湾曲状態との間で変位可能に構成されたケーブル類保護案内装置であって、
前記側板は、
複数の前記リンクが前記直線状態と前記湾曲状態との間で変位したときに前記長さ方向で隣り合う他の前記リンクの前記側板である隣接側板に当接する当接部と、
前記隣接側板に対して前記当接部が当接する直前に前記隣接側板及び前記当接部の少なくとも一方に当接して弾性変形することで前記隣接側板と前記当接部との当接時の衝撃力を緩和可能とされた衝撃緩和部と、
を備えたことを特徴とするケーブル類保護案内装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記側板は、
成形材料が硬質樹脂である高剛性の硬質部と、成形材料が軟質樹脂である弾性変形可能な軟質部とが、二色成形により一体成形された構成であり、
前記当接部は、前記硬質部に設けられ、
前記衝撃緩和部は、前記軟質部に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル類保護案内装置。
【請求項3】
前記側板は、
側板本体部と、前記長さ方向で隣り合う前記隣接側板の前記側板本体部に連結される側板連結部と、前記側板本体部と前記側板連結部との間に一体化されて介在する撓み変形可能な撓み部と、を含んで構成され、
前記側板本体部は、前記硬質部により構成される一方、
前記側板連結部及び前記撓み部は、前記軟質部により構成される
ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル類保護案内装置。
【請求項4】
前記衝撃緩和部は、
前記リンクが前記長さ方向で隣り合う他の前記リンクに連結された場合に、前記側板の前記当接部及び前記隣接側板の少なくとも一方側から他方側に向けて張り出した状態となるように、前記側板の一部に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル類保護案内装置。
【請求項5】
前記衝撃緩和部は、
複数の前記リンクが前記湾曲状態から前記直線状態に変位したときに前記長さ方向で隣り合う他の前記リンクの前記隣接側板に対して前記当接部が当接する直前に当接する第1衝撃緩和部、及び、複数の前記リンクが前記直線状態から前記湾曲状態に変位したときに前記長さ方向で隣り合う他の前記リンクの前記隣接側板に対して前記当接部が当接する直前に当接する第2衝撃緩和部、のうちの少なくとも一方で構成される
ことを特徴とする請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載のケーブル類保護案内装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば工作機械等が有する移動体に給電や給液を行う可撓性のあるケーブルやホース等のケーブル類を移動体の移動に合わせて保護しながら案内するケーブル類保護案内装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のケーブル類保護案内装置が知られている。この装置は、直列に配置された状態で順次に連結される複数のリンクを有している。各リンクは、左右方向に離間配置されて対向する一対の側板と、左右の両側板同士の間に架設される結合アームと、を有している。そして、直列方向に連続する複数のリンクにおける左右の側板と結合アームとに囲まれて直列方向へ延びるように形成される収容空間にケーブル類が直列方向に沿うように収容されている。
【0003】
側板は、直列方向で先行する他のリンクの側板に連結される前方側板部と、直列方向で後続する他のリンクの側板に連結される後方側板部と、前方側板部と後方側板部との間に介在する屈曲自在な継手部と、を有する。前方側板部及び後方側板部は、それぞれ高剛性樹脂により形成されている。一方、継手部は、前方側板部と後方側板部との間に軟質性の耐疲労性樹脂により二色成形で一体化するように形成されている。
【0004】
このケーブル類保護案内装置では、移動体の移動に伴い複数のリンクが直線状に並んだ直線状態と湾曲状に並んだ湾曲状態との間で変位する。このとき、継手部が撓み変形することにより、直列方向で隣り合うリンク同士の位置関係が相対的に変動する。すなわち、直列方向で隣り合うリンク同士は、継手部の撓み変形に伴い、互いの側板同士が部分的に当接する当接状態と互いに離間する離間状態との間で変位する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-192367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のケーブル類保護案内装置の場合、各リンクの側板が高剛性樹脂により形成されている。そのため、継手部の撓み変形に伴い、直列方向で隣り合うリンクの側板同士が離間状態から接近して当接状態となったときに、大きな衝撃力が互いの側板に加わってしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためのケーブル類保護案内装置の各態様を記載する。
[態様1]
長さ方向に沿うように直列に配置された状態で順次に連結される複数のリンクを有し、前記各リンクは、前記長さ方向と直交する幅方向に離れて対向する一対の側板を含んで構成され、複数対の前記側板同士の間を前記長さ方向に沿うように形成される収容空間内にケーブル類を収容した状態で、複数の前記リンクが直線状に並んだ直線状態と湾曲状に並んだ湾曲状態との間で変位可能に構成されたケーブル類保護案内装置であって、
前記側板は、複数の前記リンクが前記直線状態と前記湾曲状態との間で変位したときに前記長さ方向で隣り合う他の前記リンクの前記側板である隣接側板に当接する当接部と、前記隣接側板に対して前記当接部が当接する直前に前記隣接側板及び前記当接部の少なくとも一方に当接して弾性変形することで前記隣接側板と前記当接部との当接時の衝撃力を緩和可能とされた衝撃緩和部と、を備えたケーブル類保護案内装置。
【0008】
この構成によれば、複数のリンクが直線状態と湾曲状態との間で変位して側板の当接部が長さ方向で隣り合う他のリンクの隣接側板に当接する直前に、衝撃緩和部が当接部及び隣接側板の少なくとも一方に当接する。そして、その当接に伴い衝撃緩和部が弾性変形することで、隣接側板と当接部とが当接する方向へのリンクの変位速度が減速される。そのため、その直後に隣接側板と当接部とが当接する際の衝突速度が減速されると共に当接時の衝撃力が緩和される。
【0009】
[態様2]
前記側板は、成形材料が硬質樹脂である高剛性の硬質部と、成形材料が軟質樹脂である弾性変形可能な軟質部とが、二色成形により一体成形された構成であり、前記当接部は、前記硬質部に設けられ、前記衝撃緩和部は、前記軟質部に設けられている[態様1]に記載のケーブル類保護案内装置。
【0010】
この構成によれば、硬質樹脂と軟質樹脂とを用いた二色成形によって、当接部を有する硬質部と衝撃緩和部を有する軟質部とが一体化された側板を容易に製造できる。
[態様3]
前記側板は、側板本体部と、前記長さ方向で隣り合う前記隣接側板の前記側板本体部に連結される側板連結部と、前記側板本体部と前記側板連結部との間に一体化されて介在する撓み変形可能な撓み部と、を含んで構成され、
前記側板本体部は、前記硬質部により構成される一方、前記側板連結部及び前記撓み部は、前記軟質部により構成される[態様2]に記載のケーブル類保護案内装置。
(【0011】以降は省略されています)

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