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公開番号2024053608
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022159936
出願日2022-10-04
発明の名称時刻同期装置、時刻同期方法および時刻同期プログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 7/00 20060101AFI20240409BHJP(電気通信技術)
要約【課題】時刻同期の精度を向上することを可能にする。
【解決手段】
時刻同期装置は、パケットを送受信する送受信部と、時刻同期装置の内部の時刻である内部時刻を示す内部時刻情報を生成する時刻情報生成部と、マスター装置の時刻であるマスター時刻に前記内部時刻を同期させる処理である時刻同期処理を行う時刻同期部とを備え、前記内部時刻の同期は、前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送された時刻同期用パケットを使用して行われ、前記時刻同期部は、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信の少なくともいずれか一方が前記送受信部によってされている場合に、前記時刻同期処理のうちの少なくとも一部の処理である抑制対象処理を抑制し、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信が前記送受信部によってされていない場合に、前記抑制対象処理を行う。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
マスター装置に接続する時刻同期装置であって、
パケットを送受信する送受信部と、
前記時刻同期装置の内部の時刻である内部時刻を示す内部時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
前記マスター装置の時刻であるマスター時刻に前記内部時刻を同期させる処理である時刻同期処理を行う時刻同期部と
を備え、
前記内部時刻の同期は、前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送された時刻同期用パケットを使用して行われ、
前記時刻同期部は、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信の少なくともいずれか一方が前記送受信部によってされている場合に、前記時刻同期処理のうちの少なくとも一部の処理である抑制対象処理を抑制し、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信が前記送受信部によってされていない場合に、前記抑制対象処理を行う、
時刻同期装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記抑制対象処理は、前記時刻同期用パケットの送受信時刻に基づいて前記マスター装置と前記時刻同期装置との間の伝搬時間を計算して、前記伝搬時間に基づいて前記内部時刻を前記マスター時刻に同期させる処理を含む、
請求項1に記載の時刻同期装置。
【請求項3】
前記抑制対象処理は、前記時刻同期用パケットを前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送する処理を含む、
請求項2に記載の時刻同期装置。
【請求項4】
前記時刻同期部は、前記抑制対象処理を抑制した場合、所定時間の待機の後、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信が前記送受信部によってされていない場合に、前記抑制対象処理を含む前記時刻同期処理を行う、
請求項1に記載の時刻同期装置。
【請求項5】
前記時刻同期部は、前記時刻同期用パケットの伝送の間に前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信が前記送受信部によってされていない場合に、前記抑制対象処理を含む前記時刻同期処理を行う、
請求項1に記載の時刻同期装置。
【請求項6】
前記時刻同期装置は、基地局であり、
前記時刻同期部は、さらに、UE(User Equipment)の接続に関する制御が行われている場合に、前記抑制対象処理を抑制する、
請求項1に記載の時刻同期装置。
【請求項7】
マスター装置に接続する時刻同期装置の時刻同期方法であって、
パケットを送受信し、
前記時刻同期装置の内部の時刻である内部時刻を示す内部時刻情報を生成し、
時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信がされていない場合に、前記マスター装置の時刻であるマスター時刻に前記内部時刻を同期させる処理である時刻同期処理を行い、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信の少なくともいずれか一方がされている場合に、前記時刻同期処理のうちの少なくとも一部の処理である抑制対象処理を抑制し、
前記内部時刻の同期は、前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送された時刻同期用パケットを使用して行われる、
時刻同期方法。
【請求項8】
前記抑制対象処理は、前記時刻同期用パケットの送受信時刻に基づいて前記マスター装置と前記時刻同期装置との間の伝搬時間を計算して、前記伝搬時間に基づいて前記内部時刻を前記マスター時刻に同期させる処理を含む、
請求項7に記載の時刻同期方法。
【請求項9】
前記抑制対象処理は、前記時刻同期用パケットを前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送する処理を含む、
請求項8に記載の時刻同期方法。
【請求項10】
マスター装置に接続する時刻同期装置の時刻同期プログラムであって、
コンピュータに、
パケットを送受信する送受信機能と、
前記時刻同期装置の内部の時刻である内部時刻を示す内部時刻情報を生成する時刻情報生成機能と、
前記マスター装置の時刻であるマスター時刻に前記内部時刻を同期させる処理である時刻同期処理を行う時刻同期機能と
を実現させ、
前記内部時刻の同期は、前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送された時刻同期用パケットを使用して行われ、
前記時刻同期機能は、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信の少なくともいずれか一方が前記送受信機能によってされている場合に、前記時刻同期処理のうちの少なくとも一部の処理である抑制対象処理を抑制し、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信が前記送受信機能によってされていない場合に、前記抑制対象処理を行う、
時刻同期プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻同期装置等に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)や5G(5th Generation)などの無線アクセス方式では、基地局間の干渉抑制やハンドオーバのために、基地局間の時刻同期に高い精度が必要とされる。要求されている精度は、基地局間の時刻のずれが1.5μs以下であることである。
【0003】
サーバ等の時刻同期に一般的に利用されている方式に、NTP(Network Time Protocol)パケットによる時刻同期方式がある。しかし、この方式の精度は、通常、数ミリ秒程度であり、基地局間の時刻同期に要求される精度を満たしていない。
【0004】
また、高精度な時刻同期方式には、GNSS(Global Navigation Satellite System)の信号による時刻同期方式がある。この方式では、GNSS衛星からの無線信号が時刻同期に利用される。しかし、GNSSの信号によって多数の機器(たとえば基地局)の時刻同期を行うには、アンテナケーブルの配線や増幅分配器等の設置が必要となるので、導入コストが大きい。
【0005】
また、LAN(Local Area Network)経由で高精度な時刻同期を行う方式が提案されている。LAN経由で時刻同期を行う方式には、たとえば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)-1588 PTP(Precision Time Protocol)による時刻同期方式がある。PTPでは、LAN上で送受信される時刻同期用パケットが時刻同期に用いられる。PTPでは、マスター装置とスレーブ装置との間で送受信される時刻同期用パケットに、時刻情報が格納される。そして、スレーブ装置は、時刻同期用パケットに格納されている時刻情報とパケットの送受信時刻とを用いてパケットの送受信における伝搬時間を計算し、伝搬時間を用いて時刻同期を行う。PTPでは、伝搬時間が時刻同期に用いられることで、高精度な時刻同期が実現される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
セイコーソリューションズ株式会社、“4K・8K放送に向けた時刻同期の取り組み 第2回”、[online]、[令和4年8月18日検索]、インターネット<URL:https://www.seiko-sol.co.jp/ip_live_production/no-02/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、PTPによる時刻同期が行われる場合、PTP準拠の装置が中継装置として選定される必要がある。一般的なネットワークでは、マスター装置とスレーブ装置との間で送受信されるパケットが、複数の中継装置(たとえばレイヤー2スイッチ等)を経由する場合がある。このようなネットワークでPTPが利用される場合、中継装置におけるパケットの送受信による遅延時間を補正するために、中継装置自身がPTPに対応し、パケットの送受信による遅延を補正する必要がある。中継装置がPTPに対応していない場合、マスター装置とスレーブ装置との間の時刻同期の精度が低下する。中継装置のすべてをPTPに対応した製品とする場合には、PTPに対応した中継装置の購入や、既存の中継装置からPTPに対応した中継装置への置き換えなどが必要である。このため、中継装置のすべてをPTPに対応した製品とすることは現実的でない。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、時刻同期の精度を向上することを可能にする時刻同期装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様において、時刻同期装置は、マスター装置に接続する時刻同期装置であって、パケットを送受信する送受信部と、前記時刻同期装置の内部の時刻である内部時刻を示す内部時刻情報を生成する時刻情報生成部と、前記マスター装置の時刻であるマスター時刻に前記内部時刻を同期させる処理である時刻同期処理を行う時刻同期部とを備え、前記内部時刻の同期は、前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送された時刻同期用パケットを使用して行われ、前記時刻同期部は、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信の少なくともいずれか一方が前記送受信部によってされている場合に、前記時刻同期処理のうちの少なくとも一部の処理である抑制対象処理を抑制し、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信が前記送受信部によってされていない場合に、前記抑制対象処理を行う。
【0010】
また、本発明の他の態様において、時刻同期方法は、マスター装置に接続する時刻同期装置の時刻同期方法であって、パケットを送受信し、前記時刻同期装置の内部の時刻である内部時刻を示す内部時刻情報を生成し、時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信がされていない場合に、前記マスター装置の時刻であるマスター時刻に前記内部時刻を同期させる処理である時刻同期処理を行い、前記時刻同期用パケット以外のパケットの送信および受信の少なくともいずれか一方がされている場合に、前記時刻同期処理のうちの少なくとも一部の処理である抑制対象処理を抑制し、前記内部時刻の同期は、前記マスター装置と前記時刻同期装置との間で伝送された時刻同期用パケットを使用して行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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