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公開番号2024054537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160810
出願日2022-10-05
発明の名称復調器および復調方法
出願人日本無線株式会社
代理人個人
主分類H04L 27/00 20060101AFI20240410BHJP(電気通信技術)
要約【課題】従来よりも短い時間で通信を復旧することが可能な復調器および復調方法を提供することを目的とする。
【解決手段】更新制御部267は、キャリア再生部262および等化器263において受信信号の信号処理に用いられた処理係数を正常時係数として取得し、所定の時間間隔ごとに正常時係数を更新する。異常検出部266にて受信信号の異常が検出された場合には、キャリア再生部262および等化器263による処理係数の更新と、正常時係数の更新とを停止させ、キャリア再生部262および等化器263に正常時係数を適用し、受信信号の異常レベルが閾値を下回った場合に処理係数の更新と、正常時係数の更新とを再開させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
デジタル変調された受信信号の信号処理に用いられる処理係数を所定の信号処理結果が得られるように更新し、更新された前記処理係数を用いて前記受信信号の信号処理を行なう信号処理手段を備えた復調器であって、
前記受信信号の信号処理に用いられた前記処理係数を正常時係数として取得し、所定の時間間隔ごとに前記正常時係数を更新する正常時係数更新手段と、
前記受信信号の異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段の検出結果に基づいて、前記信号処理手段および前記正常時係数更新手段を制御する更新制御手段と、
を備え、
前記更新制御手段は、
前記異常検出手段によって前記受信信号の異常が検出された場合に、前記信号処理手段による前記処理係数の更新と、前記正常時係数更新手段による前記正常時係数の更新と、を停止させ、
前記信号処理手段に、前記異常検出手段により異常が検出される前に更新された前記正常時係数を適用し、
前記受信信号の異常レベルを判定し、前記異常レベルが予め設定された閾値を下回った場合に、前記信号処理手段による前記処理係数の更新と、前記正常時係数更新手段による前記正常時係数の更新と、を再開させる、
ことを特徴とする復調器。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記更新制御手段は、前記異常レベルが閾値を上回っていると判定した場合に、前記受信信号の位相を回転させ、所定の信号処理結果が得られるような前記処理係数を探索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の復調器。
【請求項3】
前記更新制御手段は、前記信号処理手段に前記正常時係数を設定する際に、前記正常時係数に対し、前記正常時係数の更新時刻からの経過時間に基づいた位相オフセットを施す、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の復調器。
【請求項4】
デジタル変調された受信信号の信号処理に用いられる処理係数を、所定の信号処理結果が得られるように更新し、更新された前記処理係数を用いて信号処理部により前記受信信号の信号処理を行ない、
前記受信信号の信号処理に用いられた前記処理係数を正常時係数として取得し、所定の時間間隔ごとに前記正常時係数を更新し、
前記受信信号に異常が検出された場合に、前記処理係数および前記正常時係数の更新を停止させ、
前記受信信号に異常が検出される前に更新された前記正常時係数を前記信号処理手段に適用し、
前記受信信号の異常レベルを判定し、前記異常レベルが予め設定された閾値を下回った場合に、前記信号処理手段による前記処理係数の更新と、前記正常時係数更新手段による前記正常時係数の更新と、を再開させる、
ことを特徴とする復調方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル変調された受信信号を復調する復調器および復調方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
デジタル変復調方式の無線通信システムでは、無線通信装置の変調器により伝送データをデジタル変調して無線フレームを生成し、生成した無線フレームを送信部により送信する。無線通信装置の受信部は、対向局や中継局の無線通信装置から送信された無線フレームを受信する。無線通信装置の復調器は、受信部から出力された無線フレーム(受信信号)を復調し、復調された無線フレームから伝送データを取得する(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
図14は、無線通信装置を構成する復調器の代表的な構成を示している。復調器100は、無線フレームに帯域制限を行なうロールオフフィルタであるROF部101と、無線フレームから搬送波を再生するキャリア再生部102と、マルチパスフェージングによる受信信号の波形歪みを補償する等化器103と、無線フレームに含まれる既知のヘッダを用いてフレーム同期を行なうフレーム同期部104と、キャリア再生部102や等化器103の引き込みシーケンスを制御する引き込み制御部105と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-114663号公報
特開2011-114664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の復調器100では、受信信号の入力が途絶える信号断や、想定外の干渉波によるフレーム同期の外れなどの異常が発生すると、引き込み制御部105によって引き込みシーケンスをリセットし、初期状態から引き込み処理を行なう。そのため、通信再開までに時間がかかる。特に、低いシンボルレートを使用するシステムでは、引き込み時間は非常に長くなる。特許文献1、2に記載の無線受信装置では、受信信号に異常が発生した場合に、等化器やキャリア再生部へ供給されるパラメータを切り替えて、引き込み外れや同期外れなどの発生を防ぐことはできるが、通信再開(通信復旧)までにかかる時間を短くすることはできない。
【0006】
そこで本発明は、従来よりも短い時間で通信を復旧することが可能な復調器および復調方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、デジタル変調された受信信号の信号処理に用いられる処理係数を所定の信号処理結果が得られるように更新し、更新された前記処理係数を用いて前記受信信号の信号処理を行なう信号処理手段を備えた復調器であって、前記受信信号の信号処理に用いられた前記処理係数を正常時係数として取得し、所定の時間間隔ごとに前記正常時係数を更新する正常時係数更新手段と、前記受信信号の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段の検出結果に基づいて、前記信号処理手段および前記正常時係数更新手段を制御する更新制御手段と、を備え、前記更新制御手段は、前記異常検出手段によって前記受信信号の異常が検出された場合に、前記信号処理手段による前記処理係数の更新と、前記正常時係数更新手段による前記正常時係数の更新
と、を停止させ、前記信号処理手段に、前記異常検出手段により異常が検出される前に更新された前記正常時係数を適用し、前記受信信号の異常レベルを判定し、前記異常レベルが予め設定された閾値を下回った場合に、前記信号処理手段による前記処理係数の更新と、前記正常時係数更新手段による前記正常時係数の更新と、を再開させる、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の復調器において、前記更新制御手段は、前記異常レベルが閾値を上回っていると判定した場合に、前記受信信号の位相を回転させ、所定の信号処理結果が得られるような前記処理係数を探索する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の復調器において、前記更新制御手段は、前記信号処理手段に前記正常時係数を設定する際に、前記正常時係数に対し、前記正常時係数の更新時刻からの経過時間に基づいた位相オフセットを施す、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、デジタル変調された受信信号の信号処理に用いられる処理係数を、所定の信号処理結果が得られるように更新し、更新された前記処理係数を用いて信号処理部により前記受信信号の信号処理を行ない、前記受信信号の信号処理に用いられた前記処理係数を正常時係数として取得し、所定の時間間隔ごとに前記正常時係数を更新し、前記受信信号に異常が検出された場合に、前記処理係数および前記正常時係数の更新を停止させ、前記受信信号に異常が検出される前に更新された前記正常時係数を前記信号処理手段に適用し、前記受信信号の異常レベルを判定し、前記異常レベルが予め設定された閾値を下回った場合に、前記信号処理手段による前記処理係数の更新と、前記正常時係数更新手段による前記正常時係数の更新と、を再開させる、ことを特徴とする復調方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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