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公開番号2024051473
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157661
出願日2022-09-30
発明の名称画像読取装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 1/04 20060101AFI20240404BHJP(電気通信技術)
要約【課題】背景色の切り換えにモーターの正転と逆転との切り換えが必要な構成では、モーターの発熱が顕著となり、モーターの寿命を低下させてしまう。
【解決手段】画像読取装置は、動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、第1複合歯車によって所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、第1小径歯車と第2小径歯車は、一方が中間歯車と噛み合う場合、他方が中間歯車との噛み合いを解除する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、
原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、
前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、
前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、
前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、
前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、
前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、
前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、
前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、
前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、
前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除する、
ことを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1イメージセンサーを備えた下ユニットと、
前記第2イメージセンサーを備えたユニットであって、前記下ユニットに対し開閉可能な上ユニットと、
前記第1背景板が状態切り換えを行う為に前記第1カムと係わり合う部位であって前記下ユニットに設けられる第1動力受け部と、
前記第2背景板が状態切り換えを行う為に前記第2カムと係わり合う部位であって前記上ユニットに設けられる第2動力受け部と、を備え、
前記第1カムと前記第2カムは、前記下ユニットに設けられ、
前記第2動力受け部は、前記上ユニットの開閉に伴い、前記第2カムと係わり合いが可能な状態と前記第2カムから離間する状態とを切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、いずれも周方向において歯車の形成範囲が180°未満であって、前記周方向における歯車の形成範囲が同じである、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1背景板と前記第2背景板は、前記中間歯車の所定の回転範囲において前記対面状態と前記非対面状態との切り換えを行い、
前記中間歯車に臨む位置には、前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達したこと及び前記回転範囲の他方の端部に到達したことを検出する位置検出部が設けられる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像読取装置において、各種情報を表示する表示部を備え、
前記動力源を制御する制御部は、前記位置検出部の検出情報をもとに、前記中間歯車を前記回転範囲の一方の端部に向けて駆動しても前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達しないと判断する場合、或いは前記中間歯車を前記回転範囲の他方の端部に向けて駆動しても前記中間歯車が前記回転範囲の他方の端部に到達しないと判断する場合、前記動力源を停止し、前記表示部にアラートを表示する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画像読取装置において、原稿の搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流に位置し、読み取り前の原稿を搬送方向の下流に送り出す給送ローラーを備え、
前記動力源は、前記給送ローラーの動力源であり、前記動力源の正転によって前記給送ローラーが原稿を下流に給送し、
前記動力源と前記第1複合歯車との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられ、
前記ワンウェイクラッチは、前記動力源が正転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達せず、前記動力源が逆転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
請求項1に記載の画像読取装置において、原稿の搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流に位置し、読み取り前の原稿を搬送方向の下流に送り出す給送ローラーと、
前記搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流であって前記給送ローラーの下流に位置し、原稿を下流に搬送する搬送ローラー対と、を備え、
前記動力源は、前記搬送ローラー対の動力源であり、前記動力源の正転によって前記搬送ローラー対が原稿を下流に搬送し、
前記動力源と前記第1複合歯車との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられ、
前記ワンウェイクラッチは、前記動力源が正転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達せず、前記動力源が逆転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】
請求項2に記載の画像読取装置において、前記上ユニットの開閉状態の検出に用いる開閉センサーを備え、
前記動力源を制御する制御部は、前記開閉センサーにより前記上ユニットの開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、前記動力源を駆動して、前記第1背景板及び前記第2背景板を前記対面状態または前記非対面状態に切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項9】
請求項1に記載の画像読取装置において、各種設定操作を行う操作部を備え、
前記動力源を制御する制御部は、前記操作部による操作に従って前記動力源を制御して前記第1背景板及び前記第2背景板の状態を切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体の画像を読み取る画像読取装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
以下、画像読取装置の一例であるスキャナーを例に説明する。スキャナーにおいては、CIS(Contact Image Sensor)方式やCCD(Charge Coupled Devices)方式に代表されるイメージセンサーが用いられ、原稿画像の読み取りが行われる。
この様なスキャナーにおいては、イメージセンサーと対向する位置に、背景板が設けられる。背景板は、所謂シェーディング補正の為に用いられ、例えば白色、灰色、黒色等の樹脂板または白色、灰色、黒色等に塗装された金属板等が用いられる。そしてイメージセンサーにより背景板を読み取った際の読取値と原稿を読み取った際の読取値との差に基づいて読み取りデータが生成される。
【0003】
特許文献1には、背景色を白色と黒色とのいずれかに切り替えることが可能な画像読取装置が開示されている。特許文献1の画像読取装置では、背景版は裏当てと称されており、第1撮像装置と対向する第2裏当てと、第2撮像装置と対向する第1裏当てと、を備えている。第1裏当てと第2裏当ては、それぞれカムの回転によって回転可能に設けられている。前記カムは、モーターの動力によって正転と逆転とを行い、これにより第1裏当てと第2裏当てが対向位置と非対向位置との間で切り替わる。各裏当てが対向位置にある場合、背景色は白色となり、非対向位置にある場合、背景色は黒色となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-99298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の様にモーターの正転と逆転との切り換えが必要な構成では、モーターの発熱が顕著となり、モーターの寿命を低下させてしまう問題が生じる。その為、モーターの正転と逆転との切り換えを行うことなく背景色の切り換えを行うことが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為の、本発明の画像読取装置は、原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
スキャナーの外観斜視図。
スキャナーにおける原稿搬送経路を示す図。
スキャナーにおける制御系統を示すブロック図。
給送モーターから第1背景ユニットおよび第2背景ユニットに動力を伝達する動力伝達経路の正面図。
第1背景板及び第2背景板の状態切り換えを行う構成の正面図。
第1背景板及び第2背景板の状態切り換えを行う構成の正面図。
第1背景板を押圧する手段の正面図。
第1複合歯車、第2複合歯車、及び中間歯車の正面図。
第1複合歯車、第2複合歯車、及び中間歯車の正面図。
第2カム部材の正面図。
上ユニットが開閉される際の制御を示すフローチャート。
搬送モーターから第1背景ユニットおよび第2背景ユニットに動力を伝達する動力伝達経路の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る画像読取装置は、原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除することを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、前記第1複合歯車から前記第2複合歯車へ動力が伝達される。ここで前記第1複合歯車には前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車が設けられており、また前記第2複合歯車には前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車が設けられている。そして前記第1複合歯車と前記第2複合歯車は噛み合っており、回転方向が逆である為、前記第1小径歯車が前記中間歯車と噛み合う場合と、前記第2小径歯車が前記中間歯車と噛み合う場合とで、前記中間歯車の回転方向を異ならせることができる。この様な中間歯車により前記第1背景板と前記第2背景板を駆動すれば、前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えを行うことができる。
この様に前記第1複合歯車と前記第2複合歯車が一定方向にのみ回転することで、前記中間歯車の回転方向を切り換えることができる為、前記動力源の回転方向を切り換えることなく背景色の切り換えを行うことができ、前記動力源の発熱を抑制して前記動力源の寿命を延ばすことができる。
【0010】
尚、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除する関係にあり、即ち前記第1小径歯車と前記第2小径歯車はそれぞれ全周に設けられておらず一部に設けられる構成である。このことから、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車が前記中間歯車と同時に噛み合うことはなく、前記中間歯車がロックして回転不能となることもない。
このことにより前記動力源の一方向の回転によって前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えを行う装置を簡単な構成で実現できる。
(【0011】以降は省略されています)

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