公開番号2024051441 公報種別公開特許公報(A) 公開日2024-04-11 出願番号2022157619 出願日2022-09-30 発明の名称画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 出願人キヤノン株式会社 代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所 主分類H04N 1/00 20060101AFI20240404BHJP(電気通信技術) 要約【課題】ホストPCが画像処理装置側のIPP Over USBをサポートしないインタフェースのエンドポイントにIPP Over USBのコマンドを送信した場合に、ホストPCはその応答を受信できないといった課題があった。 【解決手段】画像処理装置1では、USBケーブル201を介してホストPC200から受信したデータが、IPP Over USBをサポートしない所定のインタフェースのエンドポイントを指定したもので(S701でYes)、且つ、IPP Over USBのコマンドに対応する場合(S705でNo且つS707でYes)には、ホストPCにエラー通知を応答する(S708)。 【選択図】図7 特許請求の範囲【請求項1】 USBケーブルを介して情報処理装置から印刷データを受信して印刷可能な画像処理装置であって、 前記USBケーブルを介して前記情報処理装置から受信したデータが、IPP Over USBをサポートしない所定のインタフェースのエンドポイントを指定したもので、且つ、IPP Over USBのコマンドに対応する場合には、前記情報処理装置にエラー通知を応答する応答手段を有することを特徴とする画像処理装置。 続きを表示(約 670 文字)【請求項2】 前記エラー通知の応答は、HTTP /1.1 404の応答であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記所定のインタフェースは、InterfaceClassがPrinterClassを示し、InterfaceSubClassがPrintersを示し、且つ、InterfaceProtocolが双方向Interfaceを示すインタフェースであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記応答手段がエラー応答を行った後、所定時間内に、前記情報処理装置から、前記エラー応答に対する確認の応答がなかった場合、前記受信したIPP Over USBのコマンドに対応する文字列を印刷するように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項5】 USBケーブルを介して情報処理装置から印刷データを受信して印刷可能な画像処理装置の制御方法であって、 前記USBケーブルを介して前記情報処理装置から受信したデータが、IPP Over USBをサポートしない所定のインタフェースのエンドポイントを指定したもので、且つ、IPP Over USBのコマンドに対応する場合には、前記情報処理装置にエラー通知を応答する応答工程を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 【請求項6】 画像処理装置のコンピュータに、請求項5に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。 続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】 【0002】 プリンタ機能を有する画像処理装置とホストPC(HOST PC)とをUSBケーブルで接続し、ホストPCから印刷データを画像処理装置に出力して印刷することが行われている。この種の画像処理装置には、IPP Over USB用のインタフェースを備え、ホストPCから送信されるIPP Over USB用のデータを処理可能なものがある。 【0003】 特許文献1には、IPP Over USB用のデータと通常印刷用のデータを一のエンドポイント(EndPoint)で扱い、受信データがいずれのデータであるかを判定して動作する画像処理装置が提案されている。 【0004】 ホストPCからUSBを介してプリンタを制御するClass(Printer Class)の仕様では、ホストPCは、IPP Over USBのデータについては、画像処理装置のIPP Over USB用のインタフェースのエンドポイントを指定してデータを送信する。一方、通常印刷用のデータについては、ホストPCは通常印刷用のインタフェースのエンドポイントを指定してデータを送信する仕様になっている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0005】 特開2014-106581号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、ホストPCと画像処理装置をUSBケーブルで接続したときに、画像処理装置側がIPP Over USB用のエンドポイントを備えているにも関わらず、ホストPCから、IPP Over USBをサポートしない通常印刷用のインタフェースのエンドポイントが指定されて、IPP Over USBの問い合わせコマンドが送信されてしまうケースがある。 従来の画像処理装置は、通常印刷用のエンドポイントに送信されたデータについては、通常印刷用の印刷データとして処理する。そのため、上述のように送信されたIPP Over USBの問い合わせコマンドの文字列をそのまま印刷してしまう。例えば、IPP Over USBの問い合わせコマンドが「GET /eSCL/ScannerStatus HTTP /1.1 Host: localhost」であった場合、この文字列がそのまま印刷される。さらに、このように印刷を終えた画像処理装置から上述のIPP Over USBの問い合わせコマンドに対する応答は行われない。一方、ホストPC側では、IPP Over USBの問い合わせコマンドを送ったにもかかわらず、その応答が受信できないため処理が止まってしまう。すなわち、ホストPCが通常印刷用のエンドポイントにIPP Over USBのコマンドを送信した場合に、ホストPCはその応答を受信できないといった課題があった。 なお、上述した特許文献1の技術は、上述したPrinter Classの仕様に反した動作を行うものであり、Printer Class仕様に従った技術が求められている。 【0007】 本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、ホストPCからIPP Over USBをサポートしないインタフェースのエンドポイントに対してIPP Over USBのコマンドが送信された場合でも、その応答をホストPC側に返すことができる仕組みを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明は、USBケーブルを介して情報処理装置から印刷データを受信して印刷可能な画像処理装置であって、前記USBケーブルを介して前記情報処理装置から受信したデータが、IPP Over USBをサポートしない所定のインタフェースのエンドポイントを指定したもので、且つ、IPP Over USBのコマンドに対応する場合には、前記情報処理装置にエラー通知を応答する応答手段を有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、ホストPCからIPP Over USBをサポートしないインタフェースのエンドポイントに対してIPP Over USBのコマンドが送信された場合でも、その応答をホストPC側に返すことができる。 【図面の簡単な説明】 【0010】 本実施形態を示す画像処理装置のハード構成を示す図。 本実施形態の画像処理装置とホストPCの接続関係を示す図。 本実施形態の画像処理装置のUSBデバイスI/FのI/F構成を示す図。 画像処理装置とホストPCがUSBケーブルで接続された際に行われるPnP時における画像処理装置の処理を説明するフローチャート。 ホストPCが画像処理装置に対してIPP Over USBの印刷ジョブを正しく送信した場合の画像処理装置の処理を説明するフローチャート。 ホストPCが画像処理装置に対してベンダドライバが作成したスプール経由で印刷ジョブを正しく送信した場合の画像処理装置の処理を説明するフローチャート。 第1実施形態における画像処理装置の動作を説明するフローチャート。 ホストPC側の処理を説明するフローチャート。 第2実施形態における画像処理装置の動作を説明するフローチャート。 【発明を実施するための形態】 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する