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公開番号2024152548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023117863
出願日2023-07-19
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 21/20 20060101AFI20241018BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 本発明の画像形成装置は、定着装置のばらつきによって生じるFCOTの遅れを防止し、FCOTを向上させることを目的とする。
【解決手段】 記録材にトナー像を定着する定着装置であり、定着装置は熱を与える加熱ユニットと、加熱ユニットに当接しニップ部を形成する加圧回転体と、加熱ユニットもしくは前記加圧回転体の温度を検出する温度検知手段と、定着装置の昇温特性に関する情報を記憶する記憶部と、を備え、記憶部に記憶された情報を読みとる読取部と、記録材を前記ニップ部に搬送する搬送手段と、温度検知手段が検出する温度が所定の温度に達すると、記録材を搬送するように搬送手段を制御する制御部と、さらに制御部は、読取部が読み取った情報から所定の温度を決定する、ことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
記録材にトナー像を定着する定着装置と、
前記定着装置は、
記録材に熱を与える加熱ユニットと、
前記加熱ユニットに当接しニップ部を形成する加圧回転体と、
前記加熱ユニットの温度を検出する温度検知手段と、
前記定着装置の昇温特性に関する情報を記憶する記憶部と、を備え
前記記憶部に記憶された前記情報を読みとる読取部と、
給紙部から記録材を前記ニップ部に搬送する搬送手段と、
前記温度検知手段が検出する温度が所定の温度に達すると、前記給紙部から記録材を搬送するように前記搬送手段を制御する制御部と、
さらに前記制御部は、前記読取部が読み取った情報から前記所定の温度を決定する、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記ニップ部に記録材が搬送されたとき、
前記加熱ユニットの目標温度になるように制御し、
前記目標温度は前記所定の温度よりも高い、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記加熱ユニットは、無端状で回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトを加熱するヒータと、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記温度検知手段は、記録材の搬送方向と直交する記録材の幅方向において、記録材の通紙領域の温度を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記定着装置は、前記加熱ユニットと前記加圧回転体とを覆うカバーを有し、
前記記憶部は、前記カバーの内周面に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
記録材にトナー像を定着する定着装置と、
前記定着装置は、
記録材に熱を与える加熱ユニットと、
前記加熱ユニットに当接しニップ部を形成する加圧回転体と、
前記加熱ユニットの温度を検出する温度検知手段と、
前記定着装置の昇温特性に関する情報を記憶する記憶部と、を備え
前記記憶部に記憶された前記情報を読みとる読取部と、
給紙部から記録材を前記ニップ部に搬送する搬送手段と、
前記温度検知手段が検出する温度が所定の温度に達すると、前記給紙部から記録材を搬送するように前記搬送手段を制御する制御部と、
さらに前記制御部は、前記読取部が読み取った情報から前記所定の温度を決定する、ことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
記録材に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式等の画像形成装置では、トナー像を記録材に定着する定着装置が備わっている。定着装置は熱と圧力とを記録材に加えることによって定着を行っている。定着には熱が必要であり、印刷開始指示を受けてから蓄熱を開始し定着を行う定着装置が実用化されている。印刷開始指示を受けてから蓄熱を開始する定着装置には、熱容量の小さい定着ベルトが用いられ、定着ベルトに対して蓄熱させるため、印刷開始指示から短い時間で印刷済みの記録材を排紙トレイに排紙することができる。特許文献1には定着ベルトを用いた定着装置の一例が開示されている。
【0003】
定着装置を製造する際に、構成する各パーツの寸法や熱特性や温度検知特性にばらつきが生じてしまう。たとえば、定着ベルトであれば各層の厚みばらつき(基層、弾性層、表層)が生じる。温度検知サーミスタであれば、素子の抵抗値、形状のばらつきが生じる。このように定着装置に用いられる様々なパーツにはばらつきが生じるため、たとえ同じ目標温度に設定していたとしても、定着装置同士で温度差が生じてしまう。
【0004】
上記のばらつきに対し、特許文献1に記載の画像形成装置には、定着装置に熱応答性に関するメモリを持たせ、そのメモリを画像形成装置本体が読み込むことで、定着装置毎に生じるばらつきに対応している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-013013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
印刷開始指示を受けてから、定着装置の予熱を開始する画像形成装置では、定着装置の目標温度と、給紙カセットからの記録材の搬送を許可する搬送許可温度が設定される。定着装置が搬送許可温度に達すると、記録材の搬送を開始し、定着装置に記録材が突入するころには定着装置は目標温度に達するようになっている。
【0007】
ここで搬送許可温度は、定着装置の温度上昇率を加味して設定されるが、上記したように定着装置には個体差のばらつきが生じている。
【0008】
従来、上記したばらつきを考慮して、定着装置に記録材が突入したときに定着装置の温度が目標温度を下回らないように、搬送許可温度は設定される。すると、搬送許可温度は高く設定され、定着装置のばらつきによっては、印刷開始指示からジョブの最初の記録材が排紙されるまでにかかる時間(所謂FCOT)が遅れてしまう虞があった。
【0009】
そこで本発明の画像形成装置は、定着装置のばらつきによって生じるFCOTの遅れを防止し、FCOTを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を鑑みて、本発明に係る画像形成装置は、記録材にトナー像を定着する定着装置と、前記定着装置は、熱を与える加熱ユニットと、前記加熱ユニットに当接しニップ部を形成する加圧回転体と、前記加熱ユニットの温度を検出する温度検知手段と、前記定着装置の昇温特性に関する情報を記憶する記憶部と、を備え前記記憶部に記憶された前記情報を読みとる読取部と、給紙部から記録材を前記ニップ部に搬送する搬送手段と、前記温度検知手段が検出する温度が所定の温度に達すると、前記給紙部から記録材を搬送するように前記搬送手段を制御する制御部と、さらに前記制御部は、前記読取部が読み取った情報から前記所定の温度を決定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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