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公開番号2024050106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156736
出願日2022-09-29
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/42 20060101AFI20240403BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子金具の半挿入検知の信頼性を向上させつつフロントリテーナの組付け時における形状安定性を維持し得るコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、雌端子金具30と第1ハウジング11とフロントリテーナ13を備え、フロントリテーナ13はハウジング本体11Aの前面側に配置される前壁部13Aと、前壁部13Aから後向きに延びハウジング本体11Aの外周面を包囲する周壁部13Bを有し、周壁部13Bの外周面は、フード部12Bによって包囲され、周壁部13Bはフード部12Bの内周面に接する外側接触部13Gと、ハウジング本体11Aの外周面に接する内側接触部13Mと、を有し、フロントリテーナ13は周壁部13Bの内外方向の変位を許容する変位許容部13Fを有し、内側接触部13Mは一つの変位許容部13Fの両端部に配置され、外側接触部13Gは、一対の内側接触部13Mの間に配置される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
端子金具と、
前記端子金具を収容するハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記端子金具を係止するフロントリテーナと、
を備え、
前記フロントリテーナは、前記ハウジングの前面側に配置される前壁部と、前記前壁部の外縁から後向きに延びて前記ハウジングの外周面を包囲する周壁部を有し、
前記周壁部の外周面は、相手側ハウジングのフード部によって包囲され、
前記周壁部は、前記フード部の内周面に対し前記周壁部の外周面の一部として接触する外側接触部と、前記ハウジングの外周面に対し内周面の一部として接触する内側接触部と、を有し、
前記フロントリテーナは、前記周壁部の内外方向の弾性変位を許容する変位許容部を有し、
前記周壁部の周方向に関し、前記内側接触部は、前記変位許容部を挟んだ両側に配置され、前記外側接触部は、一対の前記内側接触部の間に配置される、コネクタ。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
一つの前記変位許容部は、一対の前記内側接触部によって前記周方向に挟まれ、
前記外側接触部は、一対の前記内側接触部の前記周方向中央部と対応する位置に配置される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記外側接触部は、前記周壁部の外周面に外向きに突出する形状であり、
前記内側接触部は、前記周壁部の内周面に内向きに突出する形状である、請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記変位許容部は、前記前壁部の外縁側における前記周壁部に連なる部位に形成された凹部である、請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記周方向に関し、一対の前記内側接触部が前記変位許容部を挟み、
前記周壁部は、一対の前記内側接触部を間に挟んで対をなす位置にスリット部を有している、請求項4に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、雌側ハウジングの前端部にフロントリテーナを取り付ける構成が開示されている。雌側ハウジングの端子収容部に対し、端子金具が正規位置に至る手前に位置する状態(すなわち、半挿入状態)では、ランスが端子金具によって弾性変位した状態にされる。この状態では、弾性変形したランスがフロントリテーナの本係止位置への移動を妨げる。フロントリテーナが弾性変形したランスに干渉すると、本係止位置に向けてのフロントリテーナの移動抵抗が大きくなり、本係止位置に至る前にフロントリテーナの移動が停止し、これをもって端子金具の半挿入状態を検知することができる。特許文献2におけるフロントホルダも、端子金具の半挿入検知し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-203633号公報
特開2008-16262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のフロントリテーナには、周壁部の内周面に内向きに突出する突起(兼用係止突部40L)が設けられている。例えば、この突起が雌側ハウジングに強く接触すると本係止位置に向けてのフロントリテーナの移動抵抗が大きくなり、フロントリテーナを操作する作業者が、ランスにフロントリテーナが干渉したと認識するが、端子金具が半挿入状態であると誤って判断してしまうおそれがある。さらに、特許文献1のフロントリテーナには、周壁部の外周面に外向きに突出する突起が設けられている。前壁部の外縁側における周壁部に連なる部位には撓みスペースが設けられている。突起がフード部に接触した際、仮に、突起が設けられた部位(以下、外壁部ともいう)が撓みスペースに弾性変形するとしても、周方向において撓みスペースと無関係に突起が配置されているため、外壁部がバランス良く弾性変形することができず、外壁部が歪んで弾性変形する懸念がある
【0005】
そこで、本開示は、端子金具の半挿入状態を検知する信頼性を向上させることが可能で且つフロントリテーナの組付け時における形状安定性を維持することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、
端子金具と、
前記端子金具を収容するハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記端子金具を係止するフロントリテーナと、
を備え、
前記フロントリテーナは、前記ハウジングの前面側に配置される前壁部と、前記前壁部の外縁から後向きに延びて前記ハウジングの外周面を包囲する周壁部を有し、
前記周壁部の外周面は、相手側ハウジングのフード部によって包囲され、
前記周壁部は、前記フード部の内周面に対し前記周壁部の外周面の一部として接触する外側接触部と、前記ハウジングの外周面に対し内周面の一部として接触する内側接触部と、を有し、
前記フロントリテーナは、前記周壁部の内外方向の弾性変位を許容する変位許容部を有し、
前記周壁部の周方向に関し、前記内側接触部は、前記変位許容部を挟んだ両側に配置され、前記外側接触部は、一対の前記内側接触部の間に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、端子金具の半挿入状態を検知する信頼性を向上させることが可能で且つフロントリテーナの組付け時における形状安定性を維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1のコネクタの分解斜視図である。
図2は、第1ハウジングを前方下側から見た斜視図である。
図3は、第2ハウジングを前方から見た正面図である。
図4は、フロントリテーナを前方下側から見た斜視図である。
図5は、フロントリテーナを後方上側から見た斜視図である。
図6は、フロントリテーナの正面図である。
図7は、図6におけるA-A断面図である。
図8は、嵌合状態にあるコネクタの側断面図である。
図9は、フロントリテーナを取り付けた第1ハウジングの要部拡大正面図である。
図10は、フード部を嵌合した状態の要部拡大正断面図である。
図11は、他の実施形態のフロントリテーナを後方下側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)端子金具と、端子金具を収容するハウジングと、ハウジングに装着され、端子金具を係止するフロントリテーナと、を備えている。フロントリテーナは、ハウジングの前面側に配置される前壁部と、前壁部の外縁から後向きに延びてハウジングの外周面を包囲する周壁部を有している。周壁部の外周面は、相手側ハウジングのフード部によって包囲される。周壁部は、フード部の内周面に対し周壁部の外周面の一部として接触する外側接触部と、前記ハウジングの外周面に対し内周面の一部として接触する内側接触部と、を有している。フロントリテーナは、周壁部の内外方向の弾性変位を許容する変位許容部を有している。周壁部の周方向に関し、内側接触部は、変位許容部を挟んだ両側に配置され、外側接触部は、一対の内側接触部の間に配置される。この構成によれば、周壁部における外側接触部及び内側接触部の形成部位に対応する周壁部が変位許容部を介して内外方向に弾性変位できるので、フロントリテーナをハウジングに装着する際に、ハウジングに対して内側接触部が強く接触しないようにすることができる。また、変位許容部があることで移動抵抗を減らすことができ、誤ってフロントリテーナを移動途中で停止させることを防止できる。
【0010】
(2)本開示のコネクタにおいて、一つの変位許容部は、一対の内側接触部によって周方向に挟まれ、外側接触部は、一対の内側接触部の周方向中央部と対応する位置に配置されることが好ましい。この構成によれば、周壁部における外側接触部及び内側接触部の形成部位に対応する周壁部において、周方向に偏りなく撓ませることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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