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公開番号2024059341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166961
出願日2022-10-18
発明の名称シールド電線、及びコネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 13/648 20060101AFI20240423BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】遮蔽体を相手コネクタに良好に接続できるシールド電線、及びコネクタを提供する。
【解決手段】シールド電線2は、相手コネクタに電気端子14を介して電気接続される電線材21の外周面に、ノイズを遮蔽するシールド材12が設けられている。シールド電線2は、筒状の遮蔽体15を備える。遮蔽体15は、シールド材12に圧着によって固定される電線圧着部37と、電気端子14が相手コネクタに電気接続されたときに相手コネクタのGND端子に触れるシールド接続部38と、を有する。電線圧着部37は、電線圧着部37をシールド材12に圧着したときのシールド接続部38の形状変形を抑制する潰し突46を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
相手コネクタに電気端子を介して電気接続される電線材の外周面に、ノイズを遮蔽するシールド材が設けられたシールド電線であって、
前記シールド材に圧着によって固定される電線圧着部と、前記電気端子が前記相手コネクタに電気接続されたときに前記相手コネクタのGND端子に触れるシールド接続部と、を有する筒状の遮蔽体を備え、
前記電線圧着部は、前記電線圧着部を前記シールド材に圧着したときの前記シールド接続部の形状変形を抑制する潰し突を有する、シールド電線。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記潰し突は、複数の潰し突のうちの一つであり、
前記複数の潰し突は、前記遮蔽体の周方向の異なる位置にそれぞれ設けられている、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項3】
前記遮蔽体は、前記遮蔽体においての周方向の規定の範囲である第1領域部と、前記遮蔽体の直径方向において前記第1領域部と対向する第2領域部と、を有し、
前記潰し突は、複数の潰し突のうちの一つであり、
前記第1領域部と前記第2領域部との各々には、前記複数の潰し突が配置されている、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項4】
前記潰し突は、変形前、内側に空間を有するように前記電線圧着部から隆起した形状に形成されている、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項5】
前記シールド接続部は、前記GND端子に触れる板ばね部を前記遮蔽体の外周面に有する、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項6】
前記シールド材は、前記シールド材の端部が折り返されて形成された折返し部を有し、
前記電線圧着部は、前記折返し部に圧着されている、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項7】
前記折返し部の内側に配置され、前記電線圧着部とともに前記折返し部を挟み込んで保持するリング部材を備える、請求項6に記載のシールド電線。
【請求項8】
前記遮蔽体は、前記相手コネクタに嵌合されるコネクタハウジングに取付けられた際に、前記コネクタハウジングから抜けないように前記コネクタハウジングと係合する係合部を有する、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項9】
前記遮蔽体は、前記相手コネクタに嵌合されるコネクタハウジングに取付けられる際に、前記コネクタハウジングへの挿入方向において前記遮蔽体を位置決めする位置決め部を有する、請求項1に記載のシールド電線。
【請求項10】
前記電気端子は、前記相手コネクタの相手コネクタ端子が接続される端子本体と、前記電線材に固定された端子端部と、を有し、
前記端子本体は、前記遮蔽体の外部に露出し、
前記端子端部は、前記遮蔽体の内部に収容されている、請求項1に記載のシールド電線。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド電線、及びコネクタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、電線の編組に円筒形状の金属シェルを電気接続したシールド電線が周知である。編組は、絶縁芯線を覆うシースから露出されるとともに、その露出部分が折り返されている。そして、金属シェルは、編組の折り返し部分にかしめて圧着されることにより、編組に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-250218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シールド電線が接続先に取付けられるとき、金属シェルは、編組に圧着される部位の反対側の先端が接続先のGND端子に電気接続される。ところで、金属シェルを編組にかしめ固定するとき、かしめの応力が金属シェルの先端側に伝わることにより、金属シェルの先端が半径方向外側に広がり、結果、ラッパ状に変形してしまう可能性があった。この場合、金属シェルの先端の径が目的の形状とならないため、金属シェルの先端とシールド電線の接続先との接続状態に支障を来すことがあった。
【0005】
本開示の目的は、遮蔽体を相手コネクタに良好に接続できるシールド電線、及びコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するシールド電線は、相手コネクタに電気端子を介して電気接続される電線材の外周面に、ノイズを遮蔽するシールド材が設けられた構成であって、前記シールド材に圧着によって固定される電線圧着部と、前記電気端子が前記相手コネクタに電気接続されたときに前記相手コネクタのGND端子に触れるシールド接続部と、を有する筒状の遮蔽体を備え、前記電線圧着部は、前記電線圧着部を前記シールド材に圧着したときの前記シールド接続部の形状変形を抑制する潰し突を有する。
【0007】
前記課題を解決するコネクタは、相手コネクタに電気端子を介して電気接続される電線材の外周面に、ノイズを遮蔽するシールド材が設けられたシールド電線と、前記シールド電線の接続先に取付けられるコネクタハウジングと、前記電気端子を覆うキャップと、を備えた構成であって、前記シールド電線は、前記シールド材に圧着によって固定される電線圧着部と、前記電気端子が前記相手コネクタに電気接続されたときに前記相手コネクタのGND端子に触れるシールド接続部と、を有する筒状の遮蔽体を備え、前記電線圧着部は、前記電線圧着部を前記シールド材に圧着したときの前記シールド接続部の形状変形を抑制する潰し突を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、遮蔽体を相手コネクタに良好に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態のコネクタの斜視図である。
図2は、コネクタが接続される相手コネクタを示す模式図である。
図3は、組立済み電線の分解斜視図である。
図4は、コネクタの分解斜視図である。
図5は、図1に示すV-V線断面図である。
図6は、遮蔽体の側面図である。
図7は、遮蔽体の背面図である。
図8は、図1に示すVIII-VIII線断面図である。
図9は、キャップを背面から見たときの斜視図である。
図10は、遮蔽体の圧着の仕方を示す側断面図である。
図11は、遮蔽体の圧着の仕方を示す横断面図である。
図12は、圧着後の電線圧着部の形状を示す側断面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示のシールド電線は、相手コネクタに電気端子を介して電気接続される電線材の外周面に、ノイズを遮蔽するシールド材が設けられた構成であって、前記シールド材に圧着によって固定される電線圧着部と、前記電気端子が前記相手コネクタに電気接続されたときに前記相手コネクタのGND端子に触れるシールド接続部と、を有する筒状の遮蔽体を備え、前記電線圧着部は、前記電線圧着部を前記シールド材に圧着したときの前記シールド接続部の形状変形を抑制する潰し突を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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